書籍情報

歌姫は大富豪の淫らな調教に溺れて【書下ろし】

歌姫は大富豪の淫らな調教に溺れて【書下ろし】

著者:赤城まや

イラスト:弓槻みあ

発売年月日:2015年10月30日

定価:972円(本体900円+税)

実業家のリチャードは、下町で人買いに売られそうになっている娘・クレアを助ける。リチャードはクレアに性の快楽を教え込み、じっくりと自分好みに変えていく。クレアは震えながらもリチャードの行為を次第に受け入れていくが……。

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登場人物

◆リチャード

25歳。新興の裕福なジェントリーの出身。黒髪に黒い瞳、精悍な面差し。日焼けした肌。母は愛人。父からもらったわずかな財産と店を元手に、貿易商として幅広く取引を行うまでに発展させた大金持ち。傲慢でプライドも高いが、愛するもの、好きなものに関しては執着心が大変強い。
◆クレア

16歳。金色の髪に緑の瞳、抜けるように白い肌。ほっそりとして小柄。父は不明。母は若くして亡くなる。母に優しくされて育ったためか気立てがよく、聡明。歌が大変うまく、小柄な体に似合わぬ声量豊かな美しいソプラノで歌う。情愛深く、体がとても敏感。

立ち読み

「きゃ、っ……」
クレア・エイムズはびくん、と身を震わせた。青年の指先が、むき出しにされた白い胸の突起に軽く触れたからだ。とたん、それだけで全身に、ジンとした心地よさが走り抜けて、クレアはぼう呆ぜん然とした。
──ど、どうして……? 私、どうしちゃった、の……?──
十六歳になったばかりのクレアは、当然、全裸の姿を初対面の若い男に見せることなど初めてだった。ほっそりとした身体を絹のシーツに仰向けに横たえられ、心は、まるで解体される前の子鹿のように怯えている。なのに、身体だけが熱く火照り、特に胸の突起と、それに身体の奥の部分がうず疼くような感覚で、身の置き所がないような状態だったのだ。無意識のうちに首が振られ、シーツの上に広がった、赤みがかった金色のゆるやかな巻き毛がさらさらと音を立てる。
その反応と、白い頬を真っ赤に染めて、当惑しきった様子のクレアの表情とを見比べて、その男──リチャード・グラントは広い肩をすくめ、苦笑した。
「……本来なら、九歳も年下の、まだ十六の子供に手を出すつもりは無かったんだが」
そう呟くと、彼は改めてクレアの上にのしかかってきた。体重はかけないようにしているが、まつ睫げ毛が触れあうほどの間近に、精悍な青年の顔が近づけられて、クレアは心臓が口から飛び出しそうになった。ややくせのある、整えられた黒髪と切れ長な黒い瞳。太い眉と、高く強い線を描くび鼻りよう梁。顎のはった精悍な面差しと、引き締まった少し厚めの唇がどこかふてぶてしいような印象を与える。
体つきもたくま逞しく、肩や胸に厚みがあり、長身だった。力強くごう傲まん慢な、見るからに人を引きつける印象の男である。さっきまで身につけていたごく仕立てのよい燕尾服の上着を脱いで、白のベストに少し緩めたドレスシャツとホワイトタイという格好が、その雰囲気を一層際立たせていた。彼の言葉通りなら二十五歳の筈だが、それよりも成熟して見える。
リチャードはクレアをのぞき込むと、すぐにその白い胸を両手で捕らえ、手の平の真ん中で突起の部分を包み込むようにした。その状態でゆっくりと柔らかく胸を揉み、愛撫し始める。
「あ、ンッ……。ふ……」
とたんに触れられた部分から、一層心地よい感覚が今度は強くこみ上げて、クレアはかくんと白い顎をのけぞらせ、甘い声を漏らしてしまった。固く閉ざしていたはずの足が、わずかに開いてしまう。
──どうして。触れられて、こんな風に感じてしまうなんて……──
「催淫剤を呑まされたにしろ、もともと随分と感じやすいようだな。確かに娼婦には向いているようだが。なのに、何を純情ぶっているのだ?」
からかうように聞かれて、カッと頬が染まった。懸命に強くかぶりを振る。彼は、自分を売春婦だと思っているに違いない。こんなことをするのは初めてなのに。
でも、誤解されても仕方ないかもしれない。冷たいみぞれまじりの雨が降る中、自分はあまりたちのよくない娼館の並ぶ下町で、しかも安酒の匂いをさせて、男たちに小突き回されていたのだから。誰が見ても、娼婦が逃げようとして見張りの男衆とトラブルになったとしか思えない状況だった。
──とたんに、ほんの数時間前の、粗野な男たちのあざ笑う声と、自分に振り下ろされる拳や靴の痛みがよみがえってきて、クレアは思わず身を震わせた。
「──クソ! しぶといガキだな。いつまで抵抗するつもりだ」
「酒に混ぜた催淫剤を飲ませとけよ。ちっとばかり細いが、胸はあるし、こりゃあ上玉だ。出た瞬間に売れるぜ」
親を失い、唯一庇ってくれた祖母も亡くなって、クレアは親戚たちにさんざん邪険に扱われたあげく、人買いに売られかけていたのだ。
残念なことに、この十九世紀末のイギリスの首都、ロンドンではよくある話だった。ヴィクトリア朝と呼ばれるこの時代、この国はアジアやアフリカにいくつもの植民地を持ち、そこから上がる利益で空前の繁栄を誇っていたが、同時に国内では古い階級社会がまだまだ根強く残っていた。いや、繁栄の時代だからこそ、富んだ者とそうでない者との格差が大きくなってしまっていた。特に、王族や貴族、それにジェントリーと呼ばれる富裕な市民を含む上流階級と、それ以下の階級の差はすさまじいものがあり、別の国、とまで言われたのである。下に行くほどその暮らしはさく搾しゆ取され、厳しいものだった。
クレアも、そうした底辺の暮らしの中で親を亡くし、必死に生きてきた娘だった。そして、あやうい時に通りがかって助けてくれたのが燕尾服をまとったこの男──リチャード・グラントだった。
ほっとしたのもつかの間、クレアは頭がぼうっとなって、彼の前でへたり込んでしまった。空腹な上、必死に抵抗するクレアに手を焼いた男たちが、大人しくさせるため、淫らな薬入りの安酒を無理矢理飲ませたのだ。それが一気に身体に回り、なにも考えられなくなってしまったのである。
リチャードが自分を抱え起こしてくれて、どうした、と聞いた覚えはある。急変した自分の身体についていけず、ひどく怖くなって、思わず彼に救いを求めたような記憶も。だが酒と薬が全身に回るにつれて、全てが熱さを伴う状態でもう朦ろう朧としてしまい、クレアは夢うつつの状態で、馬車に乗ってここまで運ばれてきたらしかった。
そして、ぼんやりと意識を取り戻した時には、着ていた服は全て脱がされ、素裸になってベッドの上に横たわっていた。もともとかなり着古した服だった上、ずぶ濡れになり、さらに男たちに手荒く扱われて抵抗したためにすっかり汚れてぼろぼろに破れていたのだ。そして傍らには、燕尾服の上着を脱いだリチャードがこちらをのぞき込んでいた。
「やっと目が覚めたか。メイドたちが風呂で洗っても、気づかないほど眠り込んでいたがな」
笑いながらそう言った。その言葉にはっと自分を見ると、泥まみれだった身体は全て洗い清められていた。編んでいた髪もほどかれ、洗われている。片方の手が自分の胸の突起に触れ、クレアは思わず声を漏らしてしまったのだ。そして今、彼はのしかかってきて、クレアを見て笑っている。
「それとも、そうした方が受けが良いと芝居しているのか? 今はそんな気遣いは無用だぞ」
「ち、違います……! 私、そんなお芝居なんか……!」
あえぎながら、懸命にそう抗議する。だが彼は全く動じず、いっそうふてぶてしい笑みを浮かべてこう答えただけだった。
「別に、どちらでも俺はいいが。助けてくれと言ったのはお前だから、楽しませてもらう。少しばかり痩せすぎだが、よく見るとそれほど悪くない顔立ちだ。それに胸はあるし手触りもいい。反応も申し分ないな」
クレアは頬を染め、思わずかぶりを振った。八歳の時に母が死んだ後は、預けられた親戚の家でずっとこき使われていたため、粗末な食事を遠慮しながら急いで済まさなければならなかった。その為に小柄で痩せているのだが、胸はそれなりにあって、そのことを親戚や人買いの男たちに随分からかわれたり、触れられたりしたのだ。
それに赤みがかった金髪や緑の瞳は、母を含めてクレアの血縁には誰もいない為に目立ち、またそのことで随分とからかわれ、苛められた。何故なら、クレアの父は誰だかわからず、母も教えてくれなかったからだ。それもからかいの対象になった。
──髪や瞳の色は違っても、お前の顔はお母さんにそっくりだよ。大きな瞳と小さなお花のような口。優しい面差しだものね。それに何よりもそのき綺れい麗な歌声が、お母さんからもらった一番の宝だよ──
祖母はよくそう言って、慰めてくれたけれど、それらが重なって、クレアは自分の容姿があまり好きではなかった。
「……どのみち、これでは辛いだろう」
そんなクレアの想いをよそに、リチャードは笑いながらそっと下半身に手を這わせてきた。胸を愛撫されて感じてしまい、わずかに無意識のうちに開いていた腿の内側をそっとなで上げられる。クレアは再びびくんと身を竦めた。
「──あ、ンッ。……! え、や、やめてっ、はしたな、いッ……!」
胸に触れられるよりも、一層繊細な危うい心地よさが全身に広がった。足の間の花びらと、花芯とが淫らにひくひくと震えるのがわかり、またも真っ赤になる。慌てて足を閉じようとしたが、リチャードは構わず、その膝に手をかけてぐいと広げさせ、秘められた部分を露わにさせた。そしてにやりと笑う。
「──ふん、既に随分と濡れているな。そんなに気持ちよかったか。そら」
この時代、足を露わにする方が、胸を露わにするよりはしたないこととされていた。慌てて抵抗するクレアに構わず、リチャードはその秘められた花びらを指先でそっと押し広げた。そして露わにされた、とめどなく露を溢れさせている花芯をなで上げる。強引なのに、感じやすい部分に触れる時、リチャードの手はあくまでも優しく繊細だった。
「──ほう……。これは綺麗だ。本当に花のような薄赤色をしている」
「え、まさか……。だ、駄目ッ! いやッ、汚、い、からッ。……!」
「ふふん、可愛いことを言う。しかもますます、濡れてきているな。いい反応だ」 
リチャードは笑みを広げ、有無を言わせずクレアの片足を自分の肩に乗せた。それで一層足が大きく開いてしまう。そして、さらに顔をその股間に寄せた。クレアは頬を染め、もがいた。けれど彼の温もりが、そして息づかいが白い内股や股間の感じやすい部分に感じられると、勝手に震えが走り、さらに花芯に淫らな露がにじんでしまう。そんな自分の反応も信じられなかった。
「つまらぬ貴族の娘などより、よほど良いな。声も実に可愛らしい。そら、じっとしていろ」
リチャードはそう呟くと、クレアの反応に構わずその股間に顔を埋め、花芯にゆっくりと舌をは這わせてきた。
「いやっ、……! あ、ンッ……ンンッ……。え、ど、どうし、て、私、あ、ッ……」
必死に拒絶したクレアの声は、すぐに声にならない悲鳴になり、あとは甘い、あえぎ声に変わっていった。
──あ、あぁッ……。気持ち、い、ぃ……──
信じられない心地よさだった。こんな、天にも昇るような心地は初めてだ。
リチャードの温かく濡れた肉厚な舌が、花びらや花芯を自在に舐め上げ、なぶ嬲っていく。そのたびに花芯は熱く色づき、ひくひくと震え、淫らな液を止めどなく溢れさせた。
「だ、駄目ッ……。わ、私、おかしく、なって、しまうッ、あ、アッ……」
「もう十分『おかしく』なっているぞ。なかなかに良い眺めだ。そら、一度、いってしまえ」
からかうように言われ、花芯を強く吸われた。
「……!」
クレアは息を呑み、激しくその身を反らせた。ほっそりとした背が軋み、瞳を固く閉じる。心地よさの頂点に投げ上げられるような感覚があり、一瞬、何も考えられなくなった。
「あ、あ……」
そのまま、ぐったりとシーツに全身を投げ出す。足がむ無ぼう防び備に開かれたままなのにも気づかなかった。身体が急に弛緩したせいもあったが、初めての感覚があまりに激しく、衝撃的で、心がついていけなかったのだ。その身体に、リチャードの視線が這わされているのがわかる。けれどどうすることも出来なくて、手の甲で顔を覆い、背けた。
「これは、拾いものだな……」
リチャードが低く笑う。クレアは震えながらもそっと目を開けた。
「あ、っ……」
彼は、クレアの横たわっているベッドの傍らに立っていた。笑ってはいるが、彼の黒い瞳はじっとこちらを凝視したままだ。怖くなったが身体が動かない。と、リチャードが無造作にシャツのボタンを外し、ベストも一緒に脱ぎ捨てた。精悍な、日焼けした身体が露わになる。
着やせするたちなのだろうか。肩も胸板も、十分に発達した筋肉で覆われている。割れた腹筋に覆われた腹部はそぎ落としたかのようにくぼんでいた。クレアは震えながらもそれに見とれてしまったが、その視線に構わず彼はボトムの金具に手をかけ、下着も一緒に脱ぎ捨ててしまった。
「……!」
クレアは息を呑んだ。男の証が露わになった。からかうような口調と態度だったにもかかわらず、彼の雄根はすでに身をもたげ、怒張していた。今まで見たことのない男の身体の、さらにそんな反応に、クレアは恐怖を感じながらもどうしてもそこから目をそらすことが出来なかった。
「そんな目で見られると、一層、そそられるな」
こちらを凝視したまま、リチャードがにやりと笑った。そしてすぐに再度、クレアの上にのしかかってくる。
「え、な、何を……」
「何を純情ぶっている? これからが本番だろう。良い気持ちにさせてやった分、楽しませてもらうぞ」
「え、えっ、……! や、やめてっ……!」
今度は有無を言わせず足首を掴まれて、クレアは悲鳴を上げた。乙女のクレアでも、男女がどうするかくらいはわかっている。けれどそんな行為はとても無理だと思った。
だがリチャードは構わず、さっきよりももっと大きくはしたなく足を開かせると、片方を自分の肩に乗せ、再びその股間に自分の身体を寄せてきた。けれどあてがわれたのは、先程とは異なり、彼の怒張しきった雄根だった。クレアの小さな花びらを押し分け、花芯を激しくうが穿ってくる。それでも、薬の効果なのか、触れられたとたんに花芯はさらに露を溢れさせた。
「あぅッ……! だ、だめぇ……! そんな、無理……」
その熱く、それでいて鋼鉄のように固く精悍な触感に、クレアは悲鳴を上げた。そんなものを見るのすら初めてである。到底自分の身体では受け入れられるわけがない、と思った。
「じっとしていろ」
けれど、リチャードは全く取り合ってくれなかった。むしろその声はかすかに息づかいが荒く、苛立っているように聞こえた。クレアは怯えた。
「く、ッ……」
ごくゆっくりと、だが有無を言わせぬ力強さでリチャードの雄根がクレアの花芯を押し開け、そこに繋がる茎へと入ってくる。
「あ、あッ……」

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