書籍情報

公爵の魅惑の香りに抱かれて【書下ろし】

公爵の魅惑の香りに抱かれて【書下ろし】

著者:ただふみ

イラスト:羽田共見

発売年月日:2015年09月30日

定価:972円(本体900円+税)

調香師であるレベッカは、王室に古くから伝わる香水《ロマンティック・パフューム》から新作のヒントを得ようと、公爵家主催の舞踏会に乗じて調合表と実物を盗みに入る。ところが公爵家の次男であるオスヴァールに捕まってしまう。無実かどうか身体検査をしてみないとわからないと《ロマンティック・パフューム》をレベッカにその香水を吹き掛けて効果を試させる。香水の効能と執拗な身体検査(指技・舌技)で蕩けたレベッカは、初めての絶頂で気を失ってしまうが……!?

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登場人物

◆レベッカ・サンティレール

街で評判の調香師。仕事に行き詰まりを感じ、巷で噂になっている王室に古くから伝わる香水《ロマンティック・パフューム》から新作のヒントを得ようとする。
◆オスヴァール・ルロワ

公爵家の次男。レベッカ兄妹が経営する香水の工房に行き、レベッカに調合表に書かれた香水の廉価版を作るように依頼する。

立ち読み

オスヴァールの手が剥き出しとなった腰のくびれから肉付きの良い臀部(でんぶ)を往復しながら撫でる。その柔らかい曲線に触れる手は、壊れやすい物を扱うかのように丁寧だ。意外であるが、肌に触れるそのゴツゴツとした掌の感触が心地よい。
「ん……」
触れただけの口付けが、彼の獰猛な舌の侵入を許してしまったことで深いものへと移行した。くちゅくちゅという卑猥な音が耳に届くと、レベッカの身体はさらに熱を増す。
身体を撫で回すオスヴァールの掌が汗で濡れる。内腿を楽しむようになぞっていた指先が、やがて脚の付け根へと上がってくる。それでレベッカは正気を取り戻した。
い、いやっ。触らないで!!
乱暴に振る舞う舌を追い出すことに注力していたせいで、反応が遅れた。レベッカ自身もよく知らない場所に、彼の大きな手が入り込む。
乙女の割れ目にオスヴァールの骨張った太い指が差し込まれた。
「ひっ」
レベッカの身体が強張った。オスヴァールの指が中を暴くために動くが、乾いたそこは痛みを訴えるばかりで苦しい。
「……まだ足りないか」
唇を離したオスヴァールが残念そうに呟いたのが聞こえる。
足りない?
心の中でオスヴァールの台詞を繰り返す。何が足りないのだろうか。
「せっかくだ。書物で知識を得る前に、体験して帰るといい」
何かを思いついたらしい。生まれたままの姿であるレベッカの身体をオスヴァールは軽々と持ち上げ、部屋の奥に鎮座していた豪奢なベッドに横たえた。
気持ちいい……。
不覚にも、寝心地の良いフカフカとした敷布団と肌触りの良い絹の敷布に身体を沈めて幸せな気分になってしまった。肌を撫でる敷布は心を溶かされてしまいそうなほどに快適で、さぞかしよく眠れそうだ。何も纏っていないからこそ、この上質な生地の感触を全身で楽しめるのだろう。
「意外だな。もっと抵抗されると思ったんだが」
そう告げて見下ろしてくるオスヴァールの手には香水瓶が握られている。
しまった。
あまりにもベッドの寝心地が良かったので、自分が置かれた状況を失念していた。またとない逃げる機会を失ってしまったことに気付いた頃にはオスヴァールに乗し掛かられていて、レベッカは心の中で苦笑せざるを得ない。
「べ、別に私はこの状況を了承したわけじゃなくってよ! ただ、あんまりにも気持ちが良いベッドだったから、その――」
「それは良かった。これからしばらく使うことになるだろうし、好都合だ」
意味深な台詞と意味深な微笑み。
しばらく使うって言った?
オスヴァールの意図が掴めずに気を取られていると、香水瓶の蓋が開けられ中身を掛けられた。
「んんっ?」
トロリとした液体が、レベッカのふっくらとした胸の先に注がれる。
良い香り……。
甘く優しい花の香りの中に、香辛料の類と思われる刺激的な匂いがわずかに混じっている。こんな匂いをさせる香水も香油もレベッカは思い至らない。
謎の液体から漂う香りにうっとりとした気分になっていると、オスヴァールはレベッカの肌から零れ落ちそうになっている液体を掬(すく)った。オスヴァールに触れられた肌は熱く感じられる。
「君の中に触れるためにも、これを使った方が都合がいいだろうからな」
告げると、オスヴァールはレベッカの胸に液体を擦り込んだ。粘性が高いらしく、ぬるぬるとしていて手がよく滑る。
「ひゃあっ」
液体の正体がわからない。それを問おうとしたはずなのに、彼から与えられる刺激で頭の中がいっぱいになって台詞にならない。
「気持ち良さそうだな」
楽しそうにオスヴァールが言う。
レベッカは髪が乱れるのも気にせずに首を横に振った。ざわざわと身体の中で何かが蠢(うごめ)いている。それを快感と呼ぶには遠い感じがして、そして気持ちが良いと認めてはいけない気がして、彼の問いに否定の意を示す。
「自分の感覚を素直に受け止めておけ。これがロマンティック・パフュームの効能なのだから」
これが私の探していたロマンティック・パフューム?
抗うことができないのは、彼が力で身体を支配しているからではない。恐怖で精神的な支配を受けているわけでもない。
あぁ、もっと触って欲しい。
液体が塗り込められた場所は発汗するほどに熱い。だからか、彼の冷たい掌に触れられれば心地よさが増す。
男の人にこんなことされるのはいけないことなのに、どうして……。
張りのある胸をやわやわと揉まれる。勃ち上がった先端へは触れず、その周囲を丹念に揉み解す。先端の疼きが、身体をより敏感にさせる。
「あっ……んっ……」
焦らされているみたいだ。漏れそうになる声を聞かれたくなくて、レベッカは口元を押さえた。呼吸も荒くなっている。
彼の指先が腹部に伸び、臍(へそ)の周囲を指先がくるりと滑った。呼応するように臍の下辺りがきゅうっと疼く。脚の付け根に違和感を覚えた。
「いい反応だな。オレしか聞かないのだから、遠慮なく鳴くといい」
それが嫌なのだからと、レベッカは顔を横に向けて必死に耐える。恥ずかしい。
「自分の感覚に従順になれと言っているだろ?」
やれやれといった口調でオスヴァールは告げると、胸を揉むのをやめる。そしてロマンティック・パフュームが擦り込まれた肌に舌を這わせた。
熱い。柔らかな肉が滑ると漣(さざなみ)が立ったかのように肌が震え、自然と背が反った。
「やぁっ」
一際高い声が発せられ、広い部屋に響く。
だが、彼はそれだけでは満足してくれなかったらしい。舌先は胸の下から円を描くようにして先端まで登り、今度は唇で先端を挟んでくる。
「ふぁっ!?」
待ち望んでいた刺激は全身を素早く駆け抜けていく。ジンジンとしたそれの正体がわからない。ただ、もっとくれと強請(ねだ)ってしまうようなものであるのは確かだ。
「あっ……。んんぅっ……」
堪らない。唇に挟まれた右胸の先は上下に扱かれる。規則正しいその刺激は、身体の中で新しい波を作る。
あぁ、もっと……。
触れられているのは胸だけのはずなのに、脚の付け根に脈動を感じる。熱い。
「お、オスヴァール……さま……。私、なんか……変……」
このままでは正気を失いそうで、レベッカはオスヴァールに助けを求めた。彼は自分の感覚に素直になれと言ったが、このままでは醜態を晒すことになりそうで恥ずかしい。迷惑を掛けることはあってはいけないと、ここまで来て思い出した。
「心配はいらない。オレに全てを預けて、官能の喜びに浸るがいい」
訴えるレベッカに、オスヴァールは胸の先から唇を離すと代わりに指先で摘まんで捻った。
「やぁっ!?」
強過ぎる刺激に身体が跳ねる。
「胸だけでこれほどとは……随分と感度が良いんだな」
呆れたような口振りに、レベッカは瞳に涙を浮かべた。好かれたいわけではなかったが、軽蔑されるのは嫌だった。こんなふうに乱れる自分を普段の自分であるとは思われたくない。
「違いま……んっ……すっ……ふぅん……こんなの……ひゃぁ」
「良いんだ、レベッカ。ちょっと驚いただけだ。今の君はとても魅力的で、綺麗だと思う」
ロマンティック・パフュームで濡れた手がレベッカの顎を持ち上げる。甘い香りがたっぷりと身体に入り込んで来たかと思うと、彼の濡れた唇でレベッカの唇は塞がれた。
「んんっ……」
宥めるような優しい口付けだった。
舌先で唇を撫でられると擽ったい。逃げるために顔を動かすと、舌はレベッカの中にずるりと入り込む。
「んっ……」
彼はそこで暴れるようなことはしなかった。確認するようにゆっくりと歯と歯茎の間を舐めて往復するだけ。でも、そんな動作が奇妙な刺激を生み出す。
「あっ」
声を出すと彼の舌はさらに奥へと入ってきた。舌先が触れ合えば熱を宿し、大きく口を開けるように促されれば唾液を流し込まれる。ロマンティック・パフュームの混じる甘い液体を、レベッカは一生懸命に飲み込んだ。
「良い子だ、レベッカ」
離れた唇を銀糸が繋ぐ。淫らな光景だ。
「オスヴァールさま……」
何を褒められたのかはわからなかった。だがオスヴァールの熱を帯びた視線に、レベッカは不思議な期待を抱く。
オスヴァールが困ったような笑顔を浮かべ、はぁと大きなため息をついた。
「参ったな。オレが正気を失うわけにはいかないのに、君に溺れそうだ」
「……?」
「今までロマンティック・パフュームを使ってこんなに夢中になったことはない。それは本当だ。信じて欲しい」
オスヴァールの台詞に、レベッカは素直に頷いた。なんでそんな告白をされたのかと疑問に感じたが、嘘を吐く理由が思い浮かばなかったから信じると表現する。
「今宵、君に触れられたことを光栄に思うよ、レベッカ」
口付けをして、その唇が首筋に触れ、鎖骨に触れ、胸に下りてくる。オスヴァールから与えられる刺激に、レベッカは身体をくねらせた。
「あっ……」
左側の胸の先端が口に含まれると軽く吸われた。それだけで快感が駆け巡る。
「感謝の意を込めて、天にも昇る心地にしてやろう」
いつもならその鋭さから獣のように感じられるオスヴァールの瞳に、慈しみを感じてしまった。
どうしてそんな目を彼は向けるのだろう。
生まれた疑問は、理由を考える間もなく与えられた刺激に流される。
「ああっ」
舌先で硬くなった胸の先を激しく嬲(なぶ)られると、意識がそこに集中してしまう。ぴちゃぴちゃという音が聴覚を刺激し、よりいっそう淫らな気分になった。
「やぁ……やめてっ……あぅん……」
右胸の先端をロマンティック・パフュームで濡れた指先で扱かれる。片方の胸だけでも情報処理が大変であるのに、さらに刺激を受けてレベッカの思考はぐちゃぐちゃになった。
やめて欲しい。
続けて欲しい。
やめて欲しい。
続けて欲しい。
あぁ、お願い。もっと……。
「オスヴァールさまぁ……」
自分という存在が溶けてしまったように錯覚する。彼の名を呼ぶことで、やっと意識を繋いでいるようなものだ。
「はぁ……どうして……こんな……」
ここに来た目的を忘れてしまっていた。身体と思考を埋め尽くす快感に、さらなる期待を抱いている。
「問うな、レベッカ。ただ君はオレを受け入れればいい」
見つめ、囁き、首筋に口付けを落とす。その一つ一つの仕草が体温を上げる燃料になる。
気持ちいい。
甘い息を漏らして、レベッカは自らの胸を差し出すように身体を反らせた。部屋を満たす光を、濡れた身体が反射させている。ツヤツヤと光る二つの丸い膨らみが、自分のものではないような気持ちになった。
オスヴァールの手が胸から腰へと撫で進む。敷布と臀部の間に滑り込み、肉付きの良いその場所を丹念に揉み解した。最初は右手で左側を。続いて左手で右側を。
「やっ……んっ……」
汗が原因なのか、ロマンティック・パフュームに由来するものなのか、臀部がある敷布はしっとりとしていて肌に纏わり付く。
オスヴァールは臀部に触れたあと、体側に沿って太腿を撫でた。
膝から腰へと掌を往復させている間、彼の唇はレベッカの胸を味わい続ける。吸ってみたり、甘噛みしてみたり、舌で先端を転がされたり。その度にレベッカは甘く悶えた。
熱い……。
内から沸き上がる熱で意識がぼんやりしてくる。正常な状態ではない。このままで本当に良いのだろうかという不安が急に襲ってきた。
「レベッカ」
絶妙な時分に名を呼ばれる。優しい声。それだけで心は安らいだ。強張りかけた身体が再び弛緩(しかん)する。
「それで良い。上出来だ」
骨が溶けてなくなってしまったみたいに脱力した両脚を、オスヴァールはそれぞれを掴んで横に広げた。膝を立たせる格好にされれば、秘めておくべき場所が照明の光に晒される。
「や、オスヴァールさまっ!?」
突然のことに対処できない。閉じようとすれば、一足早く彼の頭が脚の間に割り込んだ。
「すごいな。さっきまで乾いていたのに、蜜を溢れさせている」
感想を述べると、オスヴァールは乙女の溝を両手でこじ開ける。ぬるりとした液体が零れ落ちる感触が伝わってきた。
「そ、それ……パフュームじゃ……」
「君の蜜だよ」
彼の指が溝に潜っていく。さっきのような痛みは全くなかった。それどころか、待ち兼ねていたかのようにすんなりと彼の指先を飲み込んでいく。
「待って……はぁ……そんなところ、はぁ、触るような場所じゃ……んっ!?」
レベッカの硬い蕾を彼の人差し指が暴いた。
「狭いな……だが、生娘(きむすめ)にしてはよく濡れている」
身体の中に彼の一部が入り込んでいることに驚いて、レベッカの身体は萎縮する。しかし、オスヴァールの長い指が壁面をぐるりと撫でて、中の窪んでいる場所に指先が引っかかった瞬間、快感を伴った痺れが全身を駆け抜けた。
「あぁぁんっ!?」
「ここが気持ちいいのだな」
擦られると腰が自然と動く。蕾の中を蜜が満たしていくのがわかる。くちゅくちゅと水音がして、レベッカの喘ぐ声が部屋に響き渡る。
「やぁんっ!? 助けてっ……あぁっ」
「こうすればもっと気持ち良くなる」
人差し指と中指が蕾を押し開く。痛みは最初だけで、中を満たされたことによる快感の方がすぐに優った。二本の指は一定の律動で窪みを押しながら擦る。
それだけでも充分に快感で腰が砕けるのに、彼の親指が窪みの裏に当たる場所に触れるとより快感が増した。
「あぁっ! やっ、それ、やめっ……」
口では制止を呼びかけているが、レベッカの腰は動いている。もっと気持ち良くなれる場所を求めているのだ。
「自分で胸を揉んでみろ。先端を指で挟んで、擦りながらな」
その指示に、想像と期待だけで身体に快感が迸る。
「あぁっいやぁっ」
彼の指をしっかりと咥えているそこが、きゅうっと絞まったのがわかった。
「ほら。言った通りにしろ。するまではお預けだ」

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