添い寝屋さんの秘密【第五話配信】

第5話

添い寝屋さんの秘密~不眠な私に温もりを~

著作:如月一花  Illustration:きらた

 

第5話

しかも、柿田の手はただ洗うことだけに止まらない。

すぐに先端を扱き、瑠衣は混乱してしまう。

「あ、洗うだけじゃっ!」

「気持ちよくなると寝付きがいいんだ。体を洗うは名目上だ」

「そ、そんな、反則じゃ!」

「反則じゃない。みんな喜んでるけど?」

柿田の言い分はもっともだ。

性欲を持て余す女性が、柿田に触られ求められたら、誰だってお金がかかっても最後までして欲しくなる。

もしかしたら、自分が特別かと錯覚する女性もいるかもしれない。

でも、瑠衣は何もかも初めてで戸惑いが勝ってしまう。

柿田が先端を扱く度に甘い痺れが身体中に走り、卑猥な声が漏れてしまう。

「あっあああっ!」

「可愛い声で甘えてきて。今晩は寝ないコースかな?」

「だめっ……お風呂までですっ」

なんとか言うが、柿田がどんなことをしてくるか分からない為、瑠衣もどこまで否定し続けられるか分からない。

しかも、本番の添い寝をしている最中にセックスなんてこともあるかもしれない。

(その時、私拒めないかも)

フニフニと膨らみを後ろから揉まれていると、大きな手で包まれて心地よくてたまらない。

「あっああっ!」

「ほら、洗ってないところあるから、足、開いて」

「ど、どこ?」

「分かるだろ?」

強引に足を開くと、柿田が秘丘をそろそろとボディソープをつけて撫で始める。

「ンンあっ」

「ぬるぬるしてる」

「やめっ……こんな……ヤァ……」

(……イキそうっ!)

ぬちぬち弄られていると、密芽を指先で丁寧に転がされる。

「ふああっ! ああっ!」

「だいぶいい感じになったな」

「柿田……さ……」

(お腹の奥……ジンジンしてる。柿田さんのが欲しい……)

すると、ギュッと背中に猛りを押し付けられた。

「柿田さん!」

熱を感じて体を離そうとするが強引に押し付けてくる。

「したいだろ? 俺も」

「だめっ。これは柿田さんの仕事じゃないものっ」

「別に、俺は自分が好きなようにやってるだけ。目の前に身悶えてる人がいるのに放っておく男っているのか?」

その言葉に瑠衣は胸がドキリとした。

口説き文句なんて一度も言われたことがなく、男性といても適当に扱われていることがほとんどで、きっとその人たちの前で裸になっても、気持ち悪いと言われるだろう。

でも、柿田は違った。

瑠衣の全てを可愛いと言ってくれ、そして悶えている様も認めて欲してくれている。

もちろん、経験がないから王子さまのように見えてしまうのかもしれない。

でも、体も心も潤いを求めていた瑠衣にとっては刺激が強すぎた。

「少し……だけ。ここで少しだけなら」

「それは、瑠衣をイカせればいいってこと?」

瑠衣は思わず頷いていた。

腹の奥のもどかしさや、柿田の熱を欲しているのは分かる。

けれど何より自分の欲望を柿田にどうにかして欲しくてたまらない。

すると、柿田が指を蜜壺に挿入してきた。

「あああああっ!」

「たっぷりイカせるから、それで満足できるといいな?」

「私……そんなつもり……あっああっ!」

グチュグチュと掻き混ぜられて、体が抵抗出来なくなってくる。

蜜が溢れ出して、柿田の指先が蠢くとぬちぬちと音がして響いた。

めちゃくちゃに掻き混ぜられると、水音は浴室に響いて、瑠衣の耳を刺激してくる。

「あああっああっ!」

今までに感じたことのない激しい刺激に、瑠衣は体を仰け反らせる。

すると後ろから胸を揉みしだかれて、先端を扱かれる。

「んああああっ!」

「そんな声出して、お隣さんは平気かな?」

「らめっ……この声……全部聞こえててる」

けれど、制御不能で指先に翻弄されるままだった。

そして何より、瑠衣の心と体が満たされている。

隣同士で顔を合わせることもなかったし、いつも静かにしているから少しくらいは大目に見てくれるだろう。

とはいえ、自分の喘ぎ声がアパートに響いていると思うと、羞恥心を煽られた。

柿田の手を思わず払おうとすると、強引に抜き差しを始める。

「んああっ!」

内壁を擦り上げられて、キュッと内壁が締まる。

「あああっ!」

「そろそろイキそうじゃないか? かなり狭い」

強引に抜き差しされ、指が深い所まで挿入される。

さらに二本に増やされて、めちゃくちゃに掻き混ぜ始めた。

「ああああっ!」

その刹那、瑠衣は頭を真っ白にして果ててしまった。

がっくりと体を脱力させて柿田に身を預ける。

指は引き抜かれて、柿田はぺろりと蜜を舐めとった。

「これからどうする?」

柿田の問いに瑠衣は朦朧としながらも首を振った。

「私、初めては好きな人って」

かなり厳しい言い訳だが、柿田から逃げるにはこれしかないと思った。

それでも強引に体を求めてくるなら、柿田と関係を結ぶしかないと諦めて快楽に溺れるしかない。でも、彼はそんなことはしないと信じたい。

ぐったりした体を起こそうとすると、柿田がすっと抱き上げてくれる。

「えっ!」

「暴れないこと。体拭いて、着替えて今度は添い寝だ」

「あの……それでもいいですか?」

抱き上げられて、浴室から出ながら瑠衣はオドオド聞いた。

他の女性がオプションと称して楽しむセックスを拒むことは、柿田のプライドを傷つけているかもしれない。

でも、いきなり出会った人とセックスなんてやはり瑠衣には出来そうにないのだ。

風呂場で体に触れられてイカされただけでも大ごとだし、その後に平然と添い寝をするだけでも大躍進だと思っていい。

着替えも柿田が手伝いながら済ませてくれると、ドライヤーで頭を乾かしてくれる。

長い黒髪を柿田は丁寧に撫でながら乾かしてくれた。

「本当は短く切りたいんだけど、短くすると美容院に頻繁に行かないといけないから」

「それがダメなのか?」

「美容院が苦手なの。何を話そうとか沈黙とか、人と一緒にいても上手くやれなくて。だから私、一人で黙々と仕事が出来ることはないかと思って、作家とかライターとかなれないかなって小さい頃から思ってたんです。運よくなれたから、今は頑張りたくて」

(この後は製品版でお楽しみください)

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