書籍情報

蜜愛図書館~王子さまに乱されて~【書下ろし・イラスト10枚入り】

蜜愛図書館~王子さまに乱されて~【書下ろし・イラスト10枚入り】

著者:山崎サキ

イラスト:白菜ポンズ

発売年月日:2017年10月27日

定価:990円(税込)

「いけない子だね……。誰もいないとはいえ、皆が使う場所で、こんなことをしているなんて」
アスカリド王国・王立図書館の司書をしているアネットは、図書館を訪れたシルヴァン王子に口説かれるようになる。そんなある日、官能要素のある本の写本中に思わず自身を慰めてしまった。そこにシルヴァンが現れる。「『ベッドに横たわる女に跨り、その胸に触れる』……。こんな感じかな?」敏感になっている身体は容易に蕩けさせられ、ついには一線を越えてしまう。それからシルヴァンを避けるようになるも、彼を知っていくにつれて惹かれていき……!

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登場人物

◆シルヴァン=ド=アスカリド
アスカリド王国の第二王子。金髪に新緑を思わせる碧眼をしている。軟派な感じで放蕩癖のある女好きという噂もあるが真摯な一面もあり、実際は一途。
◆アネット=シャリエール
シャリエール伯爵家の妾の子。その出自が原因で他人を信用できないでいる。クールな性格だが、本の話題になると饒舌になる。

立ち読み

アスカリド王国、王立図書館。
そこは、建国以来のあらゆる書物が集められているとされている、神聖な場所だった。
「んんっ……、はぁ……!」
その神聖なる図書館の一室。限られた関係者しか立ち入ることの許されていない、最奥の資料室。
滅多に人が訪れることのない部屋には、淫靡(いんび)な声が響き渡っていた。
「ああっ……、んっ……、シルヴァン、様……!」
男の手に身体をまさぐられ、女が淫らな吐息を漏らす。その様子を見てシルヴァンと呼ばれた男は笑みを深めた。
「どうした? アネット。そんなにもの欲しそうな声を上げて」
「違いま、んんんっ!」
胸の突起を摘ままれ、アネットと呼ばれた女性が嬌声を上げた。
アネットは今、着ていた服を剥ぎ取られ、後ろから抱きかかえられるようにしてシルヴァンの愛撫を受けていた。神聖な図書館の一室で裸体を晒しているだけでも罪深いというのに、それだけでなく、もっと淫らな行いをしようとしている。
そして何よりも、シルヴァンの手管に快楽を感じてしまっている。その事実が何よりも恥ずかしくて、罪悪感で消え入りたくなる心境だった。
「シルヴァン様……! こんな、こんな場所で淫らなことなど……、おやめください……!」
「なんだい? なら、ほかの場所ならいいのかい?」
「そういう問題では……ああっ!」
今度は胸の先端を同時に抓られた。喉の奥からこぼれた嬌声で、抗議の言葉は遮(さえぎ)られてしまう。
「ほかの場所では、アネットは会ってくれないじゃないか。それに、ここは滅多に人が来ない。密会するにはうってつけの場所だと思うんだがね」
「それ、はぁ……」
否定の言葉が見つからず、アネットが押し黙る。
そうしている間にも、シルヴァンは休まずアネットを攻め立てる。胸の重さを楽しむように持ち上げて弄んだあと、片手を胸から離し、アネットの秘部に触れた。
「んぅ……!?」
口を閉ざし、嬌声を堪えようとするアネット。
シルヴァンはそんなアネットの反応を楽しむように片手で胸を弄んだまま、アネットの秘部を弄り始める。
蜜口の周囲を焦らすようになぞったあと、シルヴァンの指先が一気に蜜口に潜り込む。幾度となくシルヴァンと交わり、慣らされた蜜壺は、彼の指を抵抗なく受け入れていく。
「ふ、ん、んぅ……!」
潜り込んだシルヴァンの指が、角度や形を変え、蜜壺の中で暴れまわる、そのたびに強烈な快楽がアネットの身体を苛んだ。
「我慢しなくていいんだよ? 素直に声を上げたほうが、気持ちいいだろう?」
蠱惑的な声で、シルヴァンが囁く。耳に息がかかるこそばゆい感覚に、アネットは思わず艶やかな吐息を漏らした。
その隙を逃すまいとするように、シルヴァンはアネットの花芯を指ではじいた。途端、腰が浮くほどの衝撃が、アネットの身に走る。
「ひうっ、ああ!」
突然のことに、アネットは声を抑えることができなかった。
アネットが声を漏らしたことに気をよくしたのか、シルヴァンはこれまで以上に淫靡な手つきでアネットを攻め立てる。指先でアネットの蜜壺を弄びながら、もう片方の手で胸の先端を優しく撫でる。
「はあ、んっふ、ああああ!」
一度声を漏らしてしまってからは、あとは堰を切ったように嬌声が溢れ出た。これまで堪えていた分を吐き出すように、アネットはシルヴァンの手管に合わせ、楽器のように声を上げる。
「はああ、はふっ……!」
シルヴァンが不意に、片手の指をアネットの口に差し込んできた。困惑するアネットに、シルヴァンは耳元で囁く。
「ふふ……。アネット。君は今、とてもいやらしい表情をしているよ」
「っ……!」
シルヴァンの言葉に、羞恥から顔を背けようとするアネット。だが、口に入れられた指が邪魔をして、アネットは首を動かすことができない。
やがてシルヴァンの指が、蜜壺をかき乱すかのように口内で動き始めた。歯列をなぞり、口蓋を撫で、アネットの舌に優しく触れる。まるで口づけのような指の動きに、アネットは我知らず彼の指に舌を絡めてしまっていた。
「ああ……。いい子だ、アネット。そのまま……」
満足げに呟くシルヴァン。
それから彼は蜜壺への愛撫を再開した。蜜口の媚肉を指でつまむように刺激した後、今度は大きく広げて見せる、恥ずかしさに身じろぎするアネットだが、シルヴァンはアネットを離そうとはしなかった。
シルヴァンは人差し指と薬指で器用に蜜口を拡げ、中指で触れるようにして媚肉を刺激する。
普段外気に触れない部位が、中指と共に風を感じる。、シルヴァンの指が触れる都度身悶えそうになるも、抱きかかえられている状態ではそれも叶わない。
「ふっ、んんっ……、ふーっ……!」
シルヴァンの中指が媚肉に触れるたびに、喘ぎ声が喉から漏れる。彼の指を口内に入れられている今、口を閉じて嬌声を抑えることもできなかった。
そして、再度シルヴァンの指が、アネットの中に入り込んだ。中指と一緒に人差し指まで、蜜で濡れそぼったアネットの膣孔は抵抗なく受け入れる。
「んんんんっ、ふぅん、んあああっ……!」
イラスト①
シルヴァンの指が蜜壺の中で淫らに蠢くたびに、アネットの喉からは嬌声が溢れた。それを抑えるために、アネットはシルヴァンの指に吸い付き、少しでも口の隙間をなくそうとする。
一心不乱に自らの指に吸い付くアネットを見て、シルヴァンは笑みを浮かべた。
「ふふ……。そんなに、俺の指が美味しいかい?」
「ち、ちが……、ふぅううんん……!」
否定の言葉を口にしようとするものの、狙いすましたかのようなタイミングで、シルヴァンは指を速めてくる。嬌声を抑えるために、アネットはより一層彼の指を奥深くまで咥えてしまう。
するとシルヴァンは、突如アネットの口から指を引き抜いた。唾液がシルヴァンの指とアネットの唇を繋いだあと、重力に従って落ちる。
「ふぐ、んむっ……」
引き抜かれた指の代わりに、シルヴァンの舌が、アネットの口内へと侵入してきた。
同時に、秘所への愛撫を再開するシルヴァン。強烈な刺激の前に、アネットは再び、口内にあるものを深く吸い寄せる。
当然、彼と深く口づける形となってしまう。それを期待していたかのように、シルヴァンはアネットと舌を絡め合いながら、より一層秘部を激しく刺激する。
「ふぅん、んんんん、んぁあっ……!」
高まる快楽に、アネットはついに堪えきれなくなり、嬌声を零した。彼女の声を吸い取ろうとするかのようにシルヴァンは口づけてきて、息をする暇すら満足に与えられない。
徐々に息苦しくなり、頭の芯がぼんやりと呆けてくる。それでもシルヴァンの愛撫は止まらず、全身を快楽で苛んでいく。息苦しさに蕩けているのか、それとも快楽に蕩けているのか、今のアネットにはもう分らなかった。
「シ、シルヴァン、さま、ああん……、私、もう……!」
快楽の高まりを堪えきれず、アネットはシルヴァンに訴えた。
すると、突如シルヴァンが指の動きを止めた。身を苛む快楽が突如として途絶え、アネットは困惑する。
「どう、して……」
思わず、疑問の声が口をついて出た。その言葉を聞いて、シルヴァンは楽しそうに笑う。
「もう、なんだい? 言ってごらん?」
「っ……!」
羞恥心に邪魔をされ、続きを口にすることができない。シルヴァンはそんなアネットをじらすように、指の動きを緩め、緩慢な動作で蜜壺を刺激する。
激しい快楽から一転して、もどかしい刺激にアネットは身をくねらせる。シルヴァンはそんなアネットの様子を楽しそうに眺めるだけで、それ以上のことはしてはこなかった。
「どうして欲しいんだい? 言ってごらん、アネット」
「あ……」
アネットの中でくすぶる快楽の炎は、極限まで高められている。けれど、逃げ道は与えられず、さりとてもどかしい刺激のせいで治まることもなく、ただただアネットの身を焦がしていく。
「シル、ヴァン、様……」
「なんだい? アネット」
耳に息を吹きかけるように、シルヴァンが囁いた。その小さな刺激が最後のひと押しとなり、アネットの天秤を傾かせる。
快楽の求める思いが羞恥心に勝り、アネットは無我夢中で叫んだ。
「いかせて、いかせてください! もう、我慢できないんです……!」
「ふふふ……、よくできました」
そう言って、シルヴァンは満足そうに頷いた。
「それじゃあ……ご褒美だ」
そう告げると同時に、シルヴァンが愛撫を再開する。散々焦らされたアネットの身体は、瞬く間に昂(たかぶ)っていく。
蜜壺の奥で指を繰りながら、シルヴァンはアネットの胸の先端を強く摘んで引っ張った。そんな強すぎる刺激にさえ、今のアネットの身体は快楽を覚えてしまう。
「んんっ、んあああ! シ、シルヴァン、さまぁ……!」
アネットはわけもわからず、自らを苛む男性の名を叫んだ。シルヴァンもその声に答えるように、より一層強く愛撫する。
「さあ、達した表情を俺に見せてくれ、アネット……!」
「あ、あ、あああああ――!」
快楽の奔流に見舞われ、アネットは達した。弾けるような刺激に、意識が遠ざかる。だというのに身体は一際大きく震え、喉からは一層の嬌声が漏れ出した。
焦らしに焦らされた影響か、絶頂の余波は中々なかなか過ぎ去ることはなかった。体内に残った熱を逃がそうとするかのように、幾度となく身体が痙攣する。
「っはあ、はあ、はぁあ……」


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