書籍情報

花嫁調教~淫らな束縛~【書下ろし・イラスト10枚入り】

花嫁調教~淫らな束縛~【書下ろし・イラスト10枚入り】

著者:月森あいら

イラスト:深山キリ

発売年月日:2017年01月27日

定価:990円(税込)

『あなたの体のすべてを、私のものにしたい』
婚約者からの贈りものを壊してしまった――同時にふたりの間のなにかも壊れた。信頼する神官ヨアンに誘われた夜、王女ジュリエッタは薬を洩られ、初心な体を高められる。そんなジュリエッタを犯したのは、隣国の王子で婚約者のティエリだった。なぜわたしをこのような目に遭わせるの? 四肢を鎖でつながれ、監禁される。こうしてティエリとヨアンの、ジュリエッタに対するあまりに淫らな陵辱、逃れられない調教の日々がはじまった――!

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登場人物

◆ジュリエッタ


金の髪と青の瞳を持つエネモ王国の王女。18歳。ルドゥ神の敬虔な信者だが、ティエリとヨアンの手によって、淫らな本性を露わにされていく。
◆ティエリ


隣国、ファルーイ王国の王子。褐色の髪と緑の瞳を持つ。贈り物である天使のオルゴールが壊れた日から、ジュリエッタを独占したいと思うようになる。
◆ヨアン


黒い髪と紫の瞳を持つルドゥ神官。ジュリエッタをとは幼い頃からの顔見知り。宦官。

立ち読み

自分はなぜ、このような場所にいるのだろうか。
ジュリエッタは、石造りの天井を見つめながらぼんやりと考えている。ここに監禁されてから、どのくらいの時間が経ったのだろう。もう一年二年も経ったような気がするし、まだ七曜の巡りも終わっていないような気がする。
「は、っ……」
ここでジュリエッタは、毎晩のように男たちに犯されている。彼女の蜜園を荒らすのはティエリだけだけれど、ヨアンはその技をもって翻弄し、苦しめる。
ベッドから移動しようにも、じゃらじゃらと鳴る鎖が自由にしてくれない。そのことがジュリエッタを陰鬱にし――同時に男たちに抱かれる時間を待ち遠しく思わせる。
(そのような、こと)
望んでいないはずなのに。しかし彼らの手の、舌の、男根の与えてくる快楽にだんだんと溺れ、耽るようになっているのは事実なのだ。
(わたしは、これほどに……淫乱、だったのかしら)
そう考えるとせつないけれど、乳房を揉まれ、秘所を舐められる快感を思うとぞくりとする。今にもティエリたちがこの部屋に入ってきて、ジュリエッタを組み敷いてくれるのではないか――その時間を、心待ちにしている。
(違う……、違う、のに。あんなこと、されたくはないのに……!)
迫りあがる情欲を押さえ込むように、ジュリエッタは自分にそう言い聞かせる。薄い夜着に擦れて、乳首がぴんと勃った。秘所も反応して、秘芽が勃っているのが感じられる。
「い、ぁ……、っ……」
自分では否定しながらも、彼女の手はそれぞれに伸びた。右の乳房を掴むと、先端からじわりと愉悦が走る。下肢に触れれば、腰の奥がぞくぞくっと震えた。
「あ、あ……、っ……」
それでも自分で触れる感覚は、男たちから与えられるものにはほど遠かった。ジュリエッタは絶望し、それでもこの身を追い立ててくれる自分の手の動きに、縋る。
「っあ……ん、……、ん」
乳首を抓んで、潰す。秘芽にも同じような刺激を与えて、すると全身がびくびくと震えた。
立て続けにあがる声を抑えずに、ただ欲望のままに自らを慰めた。大きな波が体を貫き、それに身を委ねようとした、刹那。
「いい格好ですね」
「……ティエリ」
待ち望んだ姿が、現れた。それに思わず息をつき、しかし自分がどのような姿を見せているのか――そのことに思い及んで、ジュリエッタは羞恥に震えた。
「そのように、自分でするのがお好みと?」
「ち、がう!」
ジュリエッタはそう叫んだけれど、しかしティエリはにやりと笑うばかりだ。
「違うの……、これ、は」
「あなたがそうやって、快楽を得るというのなら」
ティエリが、なおも悪辣に笑った。彼がなにを言おうとしているのか、ジュリエッタは顔を熱くしながら待った。
「私にも、快楽を与えてください……今までにない方法で」
「今まで、に……?」
体を起こしたジュリエッタの前に、ティエリが腰を下ろした。彼は自らの衣装をくつろげ、彼女の瞳を見つめながら、隆と勃起した自身を扱いて見せた。
「……、っ……!」
ジュリエッタは息を呑む。ティエリはそんな彼女にくちづけると、舌を突き込んで彼女のそれを招き出した。
「んぁ、……、っ……」
「この舌で、私を慰めて?」
なにを言われたのか、わからなかった。しかし後頭部を掴まれて下を向かされ、彼自身にキスする体勢を取らされて、その意図を理解した。
「ん、な……、っ……」
「さぁ、口を開けて」
愉しそうに、ティエリは言った。
「私自身を、舐めてください……あなたの舌で舐められることを想像するだけで、ぞくぞくしますよ」
恐る恐るジュリエッタは、彼の先端に舌を這わせた。奇妙な味が伝わってきたけれど、その感覚に自分の体が反応したのがわかる。
「っ、あ……」
微かな声を洩らしながらまた舌を動かすと、髪を優しく撫でられた。
「上手ですよ……、さぁ、もっと」
「あ、あ……、ん、……」
先端をくわえて、男たちにされてきたのと同じように、吸う。また髪を撫でられて、このやりかたでいいのだと、舐めては吸うことを繰り返した。
「もっと深くまで、くわえて」
ティエリの命令が、降ってくる。
「そう、あなたの咽喉に当たるくらいにね。ああ……」
彼は、今までにない調子で声をあげた。それは微かな声だったけれど、ずくんとジュリエッタの下肢に響いた。
「んぁ、あ……あ、あ……、っ……」
自分自身も声をあげながら、ジュリエッタはくわえたものを舐めあげる。全体に舌を這わせて、ゆっくりと扱いて、先端をくわえて強く吸った。
ティエリは唇を噛んで、こらえているようだ。そんな彼の口からもう一度声が聞きたくて、ジュリエッタはなおも舌を、唇を使う。
「あなたは……なぜ」
「こうさせたのは、ティエリだわ」
くわえたまま、くぐもった声でジュリエッタは言った。
「あなたがこうやって……気持ちいいと言っているの。見ているだけで……」
――わたしは。それ以上の言葉は、ジュリエッタの咽喉の奥に消えた。ティエリは彼女の後頭部を掴むと、ずん、と自身を突き立てた。
「ん、ん、んっ!」
いきなりの動きにジュリエッタは目を丸くする。そしてティエリの言葉とともに熱い淫液が放たれて――彼女は、反射的にそれを吐き出した。
「けほ……っ、ほ……っ、……」
顔を背けたことで、床の上に精液が飛び散ることとなる。部屋には、ふたりの荒い息が広がった。
「は、っ……は、……は……は」
口もとを拭いながら、ティエリを見あげる。彼はその瞳に淀んだ色めきを湛えながら、じっとジュリエッタを見ていた。
「あなたという人は」
そしてジュリエッタを抱きしめ、くちづけてくる。精液の味がするキスは、長く続いた。
「んぁ、あ……あ、あ……っ」
沁み込んでくる性感に、ジュリエッタは大きく身震いする。唇が離れ、濡れた目のままティエリを見あげると、彼は情熱的な視線を注いできた。
「そのまま……こちらに、背を向けて」
ジュリエッタはゆっくりとベッドの上に、四つん這いになった。言われるがまま、背を向けると腰を高くあげさせられる。
「ひぁ……あ!」
「そのまま、その恰好で」
昂奮(こうふ
ん)を隠しきれないティエリの声が、ジュリエッタに命令を下す。蜜をしたたらせる彼女の下肢に、熱いものが突き込まれた――ティエリの欲望だ。唾液で濡れたそれは易々と花園を破り、ずくずくと膣内(なか)に挿ってくる。
「いぁ、あ……ああ、あ……、っ……!」
声をあげて、ジュリエッタは身悶えた。見えないところから犯されていく感覚は今までに味わったことのないもので、迫りあがる快感に彼女はなおも声をあげ、大きく身を仰け反らせた。
「ぅあ、あ……あ、あ、……、っ、ん!」
「ジュリ、エッタ」
背後から聞こえる声も、掠れている。彼が感じていることを如実に受け止めて、ジュリエッタの性感はますます鋭くなる。嬌声をあげる唇の端からは唾液が垂れて、それが咽喉を伝っていくのをぼんやりと感じていた。
「あ、は……あ、あ……ああ、あっ!」
ずく、ずくと内壁をかき乱される。激しく突かれて秘所がきゅううと締まり、より繋がりが深くなったことでふたりの声が絡む。引き抜かれてじゅくりと接合が解かれ、また勢いよく突かれて感じさせられる。
「ひぁ、ああ……あ、あ……ああ、あっ!」
「ふ、ぁ……」
ティエリが声を抑えられないのを、嬉しく感じる。もっと聞かせてほしいと思うけれど、どのようにねだっていいものかわからない。わからないまま、攻められる快楽を感じている。
「ああ、あ……ティエリ、ティエリ……っ……!」
「なん、ですか、ジュリエッタ」
乱れた呼吸で、ティエリが答える。ただ名前を呼んでみたかったなんて――自分の感情が揺らいだ理由がわからなくてジュリエッタは惑い、そんな彼女をさらに追い立てるようにティエリは後ろから突いてくる。
「ジュリエッタ……」
乱れた声のティエリは、ジュリエッタの腿と腰に手を伸ばし、彼女の体をぐいと引き寄せた。
「ああ、あ、ああっ!」
繋がった場所がぎゅちゅ、とねじれて、今までに味わったことのない感覚が伝い来る。ジュリエッタは大きく震えた。
「ひぁ、あ……あ、あ……、ッ……っ!」
気づけばジュリエッタはベッドの上に仰向けになっていて、体を起こしているティエリを見あげている。彼女の腰に手を置き、荒い息を吐きながらジュリエッタを見下ろしていた。
「あ、あ……あ、あ」
無理やり捻られたことで、秘所が奇妙に歪んでいる。今まで感じたことのない感覚にジュリエッタは呻き、ティエリはそんな彼女の右手を掴むと、なおもふたりの接合を深くする。
「ひぁ、あ……ああ、あ、……っ……!」
また柔らかい肉を突かれ、捻られ、ぎちぎちと彼自身が中に入ってくる。押し込んでくる感覚はジュリエッタの体になど頓着していないかのようで、そんな彼の行為が、また彼女を追い立てた。
腰を引き寄せられ深くを穿たれ、引き抜かれてまた深く。媚肉は歪められ引き攣って、そこからじわじわと蜜が溢れ出す。
「いぁ、あ……あ、あ、……、っ……」
蜜が流れ落ちて、臀に伝う。その感覚から快楽を得て、ジュリエッタは声をあげるけれど。
(ティエリ……!)
今まで意識したことのなかった、男の快楽。彼女はそれに、気がついてしまった。自分ばかりが追いあげられて欲望を吐き出さされて、淫らな姿を見せるように強要されていると思ったのに。男たちにも吐き出したい直接的な欲望がある――そのことに、今やっと気がついたのだ。
(それを、わたしが受け止めることができる?)
ティエリに攻めあげられて、嬌声をあげながらジュリエッタは思った。
(わたしが……ティエリたちを悦ばせることができるのかしら? ティエリがこうするみたいに……ティエリを抱くみたいにして。わたしの体で、ティエリがより気持ちよくなるように……)
「は、ぁ……ああ、あ……、っ、……あ!」
片脚を高くあげさせられて、男根をぐいぐいと押しつけられて。ふたりの淫毛が重なり合う。それでもなお、先を求めるとでもいうようにティエリはジュリエッタを引き寄せて貪欲に味わい、掠れた声を洩らす。
「っあ、あ……あ、あ……ん、んっ……」
内壁を擦られる、敏感な肉をかき乱される。片脚だけをあげた不自然な恰好は、今までにない快楽を呼び込んできて、ジュリエッタもまた今までにない声をあげた。声は裏返り甲高く、まるで今にも殺されそうな小動物だと思ったけれど、自分を止めることはできなかった。
「あ、あ……ああ、あ……、っ、……!」
今まで知らなかった快楽を胸に、攻められるがままジュリエッタは声をあげた。内壁を擦られ、花園を乱され、続けてティエリの手が彼女の乳房に押しつけられる。ぎゅっと掴まれて、そんな乱暴な愛撫でも感じるようになった自分の体を厭い――同時に悦び、ジュリエッタは嬌声を紡ぎ続けた。


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