書籍情報

禁断の園に堕ちた花嫁【書き下ろし・イラスト5枚入り】

禁断の園に堕ちた花嫁【書き下ろし・イラスト5枚入り】

著者:御上ユノ

イラスト:御上ユノ

発売年月日:2020年8月28日

定価:990円(税込)

『イケナイ嫁だね。でも僕も、イケナイ舅か……。』
24歳の森野綾香は、学生時代から付き合っている26歳の志賀啓二と結婚を控えていた。家庭的で心優しい啓二と、仲睦まじい家庭を築けそうではあったが、一つだけ、二人の間には問題があった。啓二の父親は他界しており、その事業を継いだ母親、艶子には、新しい夫でミステリー作家の玲司がいた。綾香は、謎めいた義父・玲司に惹かれ、禁断の扉に手をかけてしまい……!?

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登場人物

◆森野綾香

24歳。志賀啓二と結婚を控えて寿退社、専業主婦予定。啓二とセックスの相性が合わず、欲求不満気味。
◆志賀玲司

ミステリー作家。在宅仕事。あまり常識に縛られないところがある。啓二の母・艶子の再婚した現夫。

立ち読み

ひゅ、と、冷たい風を感じた。


目を開けると、そこに、男性がいた。年は三十歳中盤ぐらい。アタシは、夢か現実か、現実だとしたらここどこだっけ、と、思った。


そして、目をもう一度つむると、ここが啓二の実家であることと、啓二と義母が買い物へ行ったことを思い出した。


アタシは、思わずガバッと起き上がった。


「きゃぁ!」


「おっと」


その男性は、アタシの頭を避けてうしろに退いた。アタシの視点から男性の靴下がみえた。……まさか、泥棒だったら靴下ってわけない……よね。


一秒後、アタシはそれが、啓二の父親だと悟った。


「す、すみません! アタシったら、寝ちゃって!」


「いいよいいよ、起こしてごめん。奥さんからメッセージもらったんだけど、啓二の相手の、……綾香ちゃん、かな?」


「は、はいっ」


アタシは三つ指ついて……というよりは土下座のように頭を下げた。いやだ、恥ずかしい。そのメッセージがなかったら、アタシは悠長に寝ている侵入者じゃないの。


「ここ、西日がはいって暖かい部屋だから、眠くなるよね」


啓二の父親……義父は、にこっ、としてスプリングコートを脱いだ。ぱりっとしたスーツ姿が現れて、アタシはドキッとする。


「はい……」


義父が、コートを客間のハンガーへかけるあいだ、アタシは彼の外見を観察した。身長は啓二より高いけれどバランスがとれていて、顔はベース型だけど骨っぽさがない。


ダークブラウンの髪をうしろに軽く撫でつけていて、ともすれば幼くみえる二重の目は、アルミのスクエアフレームに囲まれている。


(い、色っぽい……っ!)


アタシは、あの義母の若さがわかる気がした。


こんな男性と暮らして、セックスしていたら、そりゃ若返るわ。死別した夫が色あせるわ。財産だってあげたくもなるわ。最後はアタシの勝手な妄想だけど。


「いるのは知ってたんだけどね、どんな子かなぁって思って。驚かせてしまったね。でも、想像していた以上に可愛い子だったから、すこしのあいだ、眺めてたんだよ」


義父は慣れたようにウィンクをする。


ドキュン。ハイ、アタシ撃たれました。


そして思わず、隣の部屋にある、ベッドルームを想起する。


(ああ、義母は、このひとに抱かれてるんだ、うらやましすぎる!)


啓二がカッコよくないわけじゃないけれど、細身の彼じゃ、どうやってもスーツを着たときの肩幅や胸板がでないのよ。


いや啓二も決してイケメンでないわけではないけれど。


なんて、アタシがグルグル思考を巡らせていると、義父が笑った。爽快な笑い声だった。


「表情豊かな子だね。大丈夫、とって食ったりしないから。ああ、でも、食べたくなる子だね」


長い指が伸びて、アタシのあごを上向かせる。アタシは、耳まで熱くなってきた。お義父さま、近い、近いってば!


「こんな子が啓二君の嫁だなんて、もったいない」


そう言うと、義父はアタシにキスをしてきた。


(えーーっ?!)


アタシは、びっくりした。と、同時に、啓二達のことを思い出した。


「あっ、あのっ、啓二達が帰って……」


「大丈夫、奥さんには、店をでるとき、メッセージするよう、いつも言っているから」


そう言って、今度は、角度をつけてキスをする。


アタシは、義母からメッセージが来る旨を聞いて、ほっとした気分になった。


(いや、安心するなんて、すごくいけないことじゃない?)


そう思うのに反して、アタシは義父の首に腕をまわしてしまった。


「ん……」


アタシと義父の舌がからむ。触れたところからしびれて、アタシは、浮遊性のめまいを覚えた。


(ああ、こんなことをして……)


 


背徳感が、アタシの背中を押す。


抱かれてしまったらいいのよ、と。


だって、義母よりアタシのほうがお似合いじゃない。


どこかで残酷な声もする。


キスをしながら、義父がアタシの胸に触れた。下から上にぎゅっともみ上げ、敏感な乳首を強めに擦る。


ビン、とした快感が走って、膣がドクリと脈を打った。


(いやだ、アタシったら)


義父がワンピースの下から手をいれ、ストッキングの上からショーツをなぞる。アタシは、思わず、自分から腰を動かしてしまった。




「もう濡れているね。啓二君はちゃんと、お勤めしているのかな?」


(……アタシったら、欲求不満!)


義父がよどみなく、ブラウスのボタンと、ブラジャーのホックをはずした。


生の手が触れただけで、アタシの身体はゾク、と震える。


その反応で義父はアタシのことを悟ったらしく、耳元でささやいた。


「駄目だね、啓二君は。こんなに愛くるしい子を欲求不満にさせて」


図星すぎて、アタシは恥ずかしくなった。


義父がアタシの耳を、舌先でチロリと舐める。とたんに、全身がキュン、と縮んだ。


「ひぃあっ」


「ここの性感帯はバージンみたいだね」


と言って、義父が耳たぶを食む。多少はフォーマルに、と思って、着けてきたパールのイヤリングが落ちた。


「ひぁっん、あっ、ムリで……」


舌が耳を伝い、首筋を這う。アタシは、スーツの肩をぎゅっと握った。


「はぁ……、あぁんっ」


気持ちよかった。舌がこんなにも柔らかく、皮膚を刺激するなんて、初めて知った。


思えば、性急に射精したい男ばかり選んできた。こんな念入りに前戯をされるなんて、初めての経験かもしれない。


啓二も例外じゃないのが淋しいけど。


義父が、片方の乳首に軽く触れると、電流のように快感が背中を通りぬけた。指先でつまみ上げ、そのあと、力を抜いて優しく転がす。


「あぁっ……んんっ、あぁんっ!」


なんだか、もう、どうしていいのかわからなかった。


アタシの身体は、実は着ぐるみで、もう一人のアタシが、背中からでてきそうな感覚があった。


「可愛い声だね。それに、バストの形もきれいだ。こっちも充分に、濡れているよ」


義父がそう言って、裾をめくり、ショーツごとストッキングを下ろした。


アタシの脚を開かせると、そのままクリトリスを舌で舐め上げる。


「ひぃあっ!」


アタシは、声がこれ以上、大きくならないように、あわてて両手で押さえた。


「んーーっ。んぐっ」


呼吸を我慢している苦しさで、思わず、涙目になる。


義父はクリトリスを唇で優しく食み、尖らせた舌で慎重に刺激した。


「あっ、あぁっ、んっ、んぐっ」


そして、アタシが蕩けたところを、義父は一気に吸い上げる。


じゅっ!!


「あぁっ!!」


電気ショックのようなものが下半身に走って、アタシは反射的に、腰をボン、と跳ねさせた。足の指先まで、しびれが伝わる。


「あぁーーっ」


どぽどぽ、と、いう感じで、愛液が膣から流れ出ているとわかった。……これがイクってこと……?


「ひぃんっ、はぁっ」


口を覆うのも忘れて、アタシは頭の横でこぶしをつくった。義父はまだ、クリトリスを攻め続けている。


「アッ、アッ……」


アタシは右を向いたり左を向いたりしながら、腰を揺らした。義父はアタシの太ももを固定していて逃げ場はない。


「お義父さぁ……ん、駄目ぇっ、もう……むりぃっ」


気づけば、目の端から涙がこぼれ落ちていた。


快感で涙がでるなんて初めての経験だった。感じると、どこからでも体液がでるもの?


「あンッ!」


義父は、マッサージの最後、終わりですよ、という合図がごとく、すこし強く吸い上げた。腰がまた浮き、そのまま固定した。


「泣いちゃった? そのぐらい気持ちいい?」


アタシはこくんこくんとうなずいた。いやだから泣いたのだと誤解してほしくなかった。もちろん、そんなこと、義父は承知の上に思えたけれど。


「初めての外イキだね。じゃぁ、こっちはどうかな」


そう言って、義父の中指が膣へはいる。ナカの感触を確認したのか、「ああ、いいね」と呟いた。


義父が指を引くと、ぬちゃっ、と、甘ったるい音がした。


「すごく濡れているよ」


義父が濡れた中指をみせてくれた。


長い指は、透明な液体と白い分泌物にまみれていて、アタシはなんだか興奮した。義父のキレイな指を汚したと思って、“感じた”のかもしれない。


ドクン、ドクン、と、一度、えぐられただけの膣が、いまや遅しと義父の身体を待つ。


義父は、指を膣に戻した。愛液まみれの指は、一瞬だけ、ひやりとする。それから、義父は指を上下に動かした。


「あぁっ、んん、あぁんっ!」


気づけば、アタシの顔のまえに、義父の顔があった。


端正な顔立ちと、下半身の動きが一致しなかった。このひとが、快感をいままさに与えているひとだと、思えなかった。


「ここ、女の子のいいところなんだよ? ……知ってた? 啓二君はちゃんと刺激してくれてる?」


かなり入り口に近い膣の上壁を、義父の指が、ゆるゆると擦ったり揉んだりする。


最初は、あ、気持ちいいかな? ってぐらいの感覚だったけど。乳首を吸われたり、さっきイッたクリトリスを刺激されながら続けられると、だんだん挿入時ぐらいの快感に変わってくる。


「んん……あぁ……、気持ちいい……です」


アタシはうっとりとしながら言った。


「本当に、可愛いね。啓二君にはもったいない」


そう言ったあと、ジッパーを下ろす音がした。


アタシの身体は期待で小さく震えた。


(……そうだ、このひとは、啓二と血は繋がってないんだ。アタシにとっては本当に赤の他人なんだ。啓二と結婚さえしなければ、普通の男女……)


膣口に、硬い亀頭が当たる。アタシは、すこし脚を開き気味にした。


「いれるよ? それともやめておく?」


ここにきて、義父は優しくて意地悪な選択肢をだした。ちょっと、ズルい。アタシはもどかしくて、歯を食いしばる。


「そういうの、なしです……っ」


アタシは、熱くなった身体を止められそうになかった。たとえ、この行為がアタシの責任になったとしても。


「そうだね、実のところ、僕も止められそうにないよ」


そう言って、義父はメガネを押し上げた。


そんなしぐさにも、いちいち、キュン、としてしまう。


義父はゆっくり進入してきた。ぬと、と、粘着質な音がして、アタシの膣口が開いた。


ずずずず、と、いわんばかりに、義父のペニスがさらに奥へ進む。アタシはすこし驚いた。膣を押し広げるペニスが、想像以上に硬くて大きい。


「あっ、ひぁぁぁっ……」


アタシのナカは、義父の型にあわせて、まとわりついた。


「ああ、君はすごくイイよ」


はぁ、と、義父が息を吐く。


「痛くない? 大丈夫?」


「大丈夫です……」


 


アタシは、目をつむりながら、未知への恐怖に堪えた。それはアタシがいままで経験した男性器の形ではなかった。まるで、太くて大きな蛇のよう。


(ペニスってこんなに大きくなるんだ……)


 


そのとき、義父が、奥まで差しこんだモノを一度、抜いた。


「アァッ……!!」


ペニスの凹凸がアタシの内壁を刺激し、アタシは悲鳴を上げた。


さっき、指先で刺激された場所が、快感を増幅させる。そしてまた、義父は、ペニスを奥まで差しこんだ。


「ひぁぁんっ!」


アタシは思わず義父のスーツに爪を立てた。背中は反り、尻から愛液が座布団へ落ちる。


「なんて身体なんだ、綾香ちゃん、……気持ちいいよ」


アタシは、その言葉にまたキュン、とした。アタシが、義父を気持ちよくさせてる、って思うと、興奮がさらに増した。


そして、義父は、ピストン運動を開始する。


「ひぁっ、あぁっ、あんっ、あぁんっ!!」


アタシは悲鳴に似たあえぎ声を上げた。圧倒的な大きさで膣を押し広げられ、内壁を強く擦られる。


なにもかもどうでもよくなる快感が、ペニスが突かれるたびに押しよせた。アタシは、下腹部に脳がある生き物だ。


「ひぃ、アァンッ、アン、アンッ!!」


アタシは、勢いに負けて、身体をねじる。頭が、ぼーっ、としてきた。息が上がって、呼吸が苦しい。


「ハァ、ハァ、ん、ハァッ」


「綾香ちゃん……っ、こんな……すごいな」


太ももを持ち上げられ、身体の角度を変えられる。結合したままの、よどみない動きだった。


(すごい、慣れてる!)


「ここはどうかな」


義父は、さっきと違うところを押し広げた。


「あっ、はぁっ! き、気持ちいいですぅっん、ん、アン、アァッッ」


義父の先端が、最奥の……子宮口の辺りまで届いてる。


すこし痛いような気もしたけど、圧倒的な快感がそれに勝った。


……この辺にも、女の快楽ポイントがあった気がする。啓二との行為では届いたことがなかったけれど。知識だけは多少、頭にあった。


「んぅはっ、あん、はぁん、アンッ!!」


突かれるたび、ず、ず、と、アタシの全身が振動する。ブラジャーがはずれ、こぼれ落ちた乳房が、プルン、と揺れた。


「あっ、アッ、あっ」


義父がアタシの太ももを抱え、抜き挿しを強く繰りかえす。


だんだんアタシの膣は快感でマヒしてきて、頭のなかが白くなってきた。身体がときおり、ビクン、とケイレンし、下半身から、じゅわ、と、快感混じりの収縮が起こる。


「あ、……ひぁぁぁっ!」


もしかして、アタシ、イクことができるかもしれない、なんて、思った。イクってことがどんなものか知らないけれど。


「アァッ!」


急に、電撃のような強いしびれが来て、アタシは足先をジタバタさせた。義父の手が、アタシのクリトリスを親指で擦りつぶす。


「あ、あ、ダメェっ!」


(そんなにされたら、アタシ、裏返っちゃう!!)


なんて、変な表現だけど本当にそんな快感が起こった。太ももは固定されているので、思わず腹筋で、ぎゅぅ、っと、その部分を縮める。


「うぁっ」


義父が小さく声を上げた。


「そんなに締めつけたら、ナカで射精しちゃうよ……」


義父のこめかみには、汗が一筋、光っている。


「射精、してください……っ! ナカで……!」


アタシはとんでもないことを口にした。とはいえ、すでにそのラインは超えているのだけれど。


「お願いぃっ! あぁん、あぁっ、あんっ!!」


義父が抜き差しを再開した。


粘着質な音をバックに、また体勢を変え、後背位となった。アタシは尻を突きだすような恰好で、畳の上に伏せた。


「はぁっ、あぁんっ、んぁあっ」


「イケナイ嫁だね。でも僕も、イケナイ舅(しゅうと)か……」


しばらく、お互いの息づかいだけになった。


「アッ!!」


アタシは膣に、いままでにないケイレンを感じた。


身体が泡立つような、不思議な快感が上がってくる。


「アッ、なにっ、イヤっ、あぁ、ひぁぁっ」


「イキそうだね、イッていいんだよ、イッて」


(これがイクってことなの?)


そう思った瞬間、首筋に鳥肌が立ち、じゅゎぁっ、と、額にまで快感が走った。膣はひくひくとケイレンしたのち、ぎゅぅぅっ、といままでにないぐらい縮み、義父のペニスを咥えこむ。


「あっ、つっ」


 


(このあとは製品版でお楽しみください)

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