書籍情報

バリキャリ女子は恋愛小説みたいな恋は信じません!【書き下ろし・イラスト5枚入り】

バリキャリ女子は恋愛小説みたいな恋は信じません!【書き下ろし・イラスト5枚入り】

著者:御子柴くれは

イラスト:蘭 蒼史

発売年月日:2020年12月25日

定価:990円(税込)

「面白いやつだな、花園は。恋に落ちるか試してみるか?」
花園(はなぞの)美樹(みき)は働く女性向けの雑誌、『バリキャリ』の編集長を務めている。仕事一筋の彼女にはある悩みが。十年付き合った恋人に振られ、恋を諦め始めていた。そんなとき、勤めている大手出版社のイケメン御曹司、延岡(のべおか)圭(けい)と運命的で残念な出会い方をしてしまう。バリキャリな自分は、恋愛小説みたいな甘い恋に現を抜かしている暇はないと思うものの、圭に惹かれていく。そして二人でバーに立ち寄って、酔いが回って。気づけば圭を押し倒していた!?

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登場人物

◆花園美樹

出版社勤務、雑誌編集長、27歳。大手出版社リードアルファに勤め、働く女性のための雑誌『バリキャリ』の編集長を任されている。企画から創刊にまで関わったこの雑誌に誰よりも愛着を持っている。どんな些細なことも仕事に役立てられるかと結びつけて考えてしまう、ワーカホリックな一面も。仕事は順調そのものだが、恋愛面では残念女子。恋人よりも仕事が一番大事と言ってしまい、十年以上付き合った恋人に振られてしまう。
◆延岡圭

出版社社長、32歳。大手出版社リードアルファの御曹司。先代社長の父に替わり、社長に就任した。すらりとした細身の長身に、茶色がかった髪。洗練されたスーツを見事に着こなし、白の高級外車に乗っている。真面目に仕事に打ち込む美樹を高く評価しており、新規事業のプロジェクトマネージャーに任命するほど。

立ち読み

「いい加減、住所は思い出したのか?」


圭はイライラしながら、BMWの後部座席に一緒に乗っている美樹に聞いた。もう何十回と聞いた質問だったが、やはり美樹は素直に答えてくれない。


「私の住所なんか聞いて、御曹司ったら、どうするつもりれすかー?」


くくっと喉を鳴らして笑うものだから、圭のこめかみにはぴきりと青筋が浮く。


「どうもしねえよ。それよりその呼び方もやめてくれ」


「じゃあ、なんて呼べばいいんれすか?」


「……圭」


そう口にしたものの、どうしてこれから部下になる社員に、下の名前で呼ばせようと思ったのか、圭は自分のことながら不思議だった。


美樹のほうはなんとも思わなかったのか、よりご機嫌になったようだ。


「そうれすかー! 圭きゅーん!」


「…………」


はあっとため息をついた圭は、運転手に向けて諦めたように告げる。


「このまま俺ん家に向かってくれ」


「……かしこまりました」


お抱えの運転手もその言葉に驚いたのか、一瞬だけ間があった。それもそのはず、延岡圭はその手のスキャンダルとは無縁なのだ。


(弱ったな……)


圭が美樹をどうしようかと考えていると、美樹が急に自分に寄りかかってきた。


「な、なんだ!?


「うふふ、圭きゅん、あったかーい」


すりすりと頬を腕に擦りつけてくる美樹。


圭は真っ赤に顔を染め、慌てて美樹を押し退けようとする。


しかし美樹のほうを向いたところで、なんとそのまま彼女に押し倒されてしまった。そしてなぜか服を脱がされていく。


「お、おい――ん、んん!?


言葉が出なくなったのは、美樹が強引に唇を重ねてきたからだ。


無理やり襲われた女性のごとく、美樹を引きはがそうと躍起になるも、美樹は止まらない。圭の唇をこじ開け、舌までねじ込んできた。


「~~~~!?


くちゅっと、唾液が混じり合う音が響く。


「んー、ん、んんっ」


美樹が気持ちよさそうに圭の舌を吸っている。


最初こそ抵抗していた圭だったが、その甘美な心地につい、理性を傾かせてしまった。


美樹の背中に腕を回し、彼女を引き寄せる。


そして――。


 


 


「あ、あふっ、うっ」


美樹の喘ぎが、圭の部屋の中に響き渡る。


圭は仰向けに裸体を横たえた美樹に覆い被さり、彼女の耳を愛撫しながら、胸を揉んでいた。


均整の取れた身体のあちこちにキスしたせいか、ところどころうっ血している。


けれどそれが愛の証のように感じられるのか、美樹はうわ言のように「もっと、もっと」と繰り返していた。


圭が美樹の耳殻をつうっと舐めると、美樹がぴくんと反応する。


既に乳房の先端は尖っており、圭の指先がそこを弾くと、さらに美樹は啼くのだった。


「あっ、リョウスケ!」


「…………」


しかしたまに美樹が違う男の名を呼ぶことで、圭の中では少なくない嫉妬心が芽生えていた。


(リョウスケ? 花園には実は恋人がいるのか?)


そしてその“リョウスケ”とやらに負けたくなくて、より愛撫に力が入っていく。


すると美樹が極端に喘ぎ、圭の優越感に拍車をかけた。


「そ、んなっ……あ、あん! いつもより、うっ……ん、ああ! いい!」


身体をずらして、先ほどから存在を主張している乳首を軽く噛む。美樹は身体を浮かせ、快感に身悶えていた。


「どこだ? 花ぞ――美樹は、どこが弱いんだ?」


艶っぽく聞くと、美樹が両の足をもじもじと擦り合わせる。


圭は美樹の胸を円を描くように優しく揉みながら、反対の手を下へ下へとずらしていった。


下生えを越えたところで、既に湿っている秘所に気がつく。


「いつもこんなにいやらしいのか?」


わざと蔑むように辱めてやったら、美樹は顔を真っ赤にしながら首を横に振った。


「こんな、こんな感じたの、初めて……!」


「…………」


ふっと、圭が口角を上げる。


そして骨ばった手を伸ばし、濡れて開いた割れ目に滑り込ませた。


「あああん!」


瞬間、美樹が甘い吐息を漏らす。足をくねらせ、快感に耐えているようだ。


くちゅり、くちゅりと、水音が鳴る。


「美樹はどこが好きなんだっけ?」


今度の質問にも、美樹は朦朧としながらも、素直に答えた。


「そこ、尖ったところ、そこ、触って、触ってぇ」


「ここか?」


つんと飛び出た花芽をこすると、美樹が「きゃあ!」と悲鳴に似た嬌声を上げる。


「そこ、やぁ、でも、もっと、もっとぉ」


圭は言われた通りに、人差し指と親指を使って、こりこりと花芯をしごいた。


美樹の秘密の場所はより甘い蜜をたたえ、太ももにまで伝って零れていく。


「ん、んんっ、もう、ほしい、リョウスケの、ほしいっ」


「ほう、リョウスケの、ねえ」


いつまでもどこかの男と間違えている美樹に意地悪したくなって、あえて挿入を急がなかった。


「まだだぜ、美樹? もっと、もっと啼いてからだ」


「や、やぁ……意地悪、しないでぇ……!」


涙目で見つめられると、少しばかり良心が痛んだが、これを望んだのは美樹だ。そう自分の心に言い聞かせることで、圭はさらに美樹を攻め立てる。


美樹の秘孔に、ずずっと指先を挿入した。


「あ、あああっ」


すかさず反応する美樹。


一本はやすやすと入ったので、二本、三本と、指を増やしていった。


「そ、そんなに、ダメ、ダメぇっ」


「ダメと言いながら、もうぐちゃぐちゃじゃないか」


圭は笑いながら、手を上下させ、ぐちゅぐちゅと蜜壺をかき回す。


するとたらたらと蜜が零れ、いよいよそれはシーツにまで届き、丸い円を作った。


「んんっ、ほしい、ほしいよぉ……! もっと、大きな――」


言いかけたところで、不意打ちとばかりに美樹にキスする圭。


口腔内をしゃぶり尽くし、美樹の喘ぎを呑み込んでいく。


「ん、んんっ、んぅっ!」


その頃にはもう、圭の息子ははち切れんばかりに膨らんでいた。


(くそ、我慢できないのは俺のほうか――)


誘ったのは花園美樹だと、自分は悪くないのだと、改めて圭は自分に言い聞かせる。


「美樹。もう、止まらないぜ?」


「ん、んぅ、いいの、いいの!」


美樹が圭を受け入れやすいように、足を大きく開く。


圭は美樹の足の間に自分を潜り込ませ、先走りの液が付いた剛直の先端を密口に押し当てた。


「きて、きてぇっ……!」


美樹に言われるがまま、圭は腰を押し進めた。


「あ、ああ、ああああ!!


美樹の喘ぎが大きくなるにつれ、圭が中に入っていく。


平均よりだいぶ大きな圭の一物が、美樹の媚肉を擦り、愛液をまとわせて奥を目指す。


「き、気持ちいい、気持ちいいよぉ!」


「くっ――」


圭もまた鋭い快感に支配され、ともすればいってしまいそうになるのを、必死で我慢していた。


(美樹の中、すっげえ絡みつく……こんなに締め付けられたら、いってしまうではないか!)


ぱんっと肉を打ち付け合い、ふたりはついに交わる。


はあはあと荒い息をつきながら、お互い涙目で見つめ合った。



「んん……こんなに満たされたの、初めて……」


「ああ、俺もだ」


美樹はともかく、圭は嘘ではなかった。こんなに興奮したセックス、ほかにあっただろうかと思い出す暇もなく、快感が次を促してくる。


「動くぞ?」


「ん、ん!」


美樹が圭の背中に腕を回し、爪を立てた。


抽挿を開始すると、背中に痛みがよぎったが、そんなことなんでもないとばかりに、圭は快楽を貪った。


「う、くっ」


動くたびに、鋭い快感に襲われ、目の前で火花が散るようだ。


「あ、あんっ、んんっ、あ、もっと、もっと!」


美樹も意識は混濁しているのに、身体は最高潮に達しているのか、必死に圭に縋りついてくる。


「やばっ……いきそうだ……!」


ついに圭に限界が訪れた。こんなに早くくるなんて、思ってもみなかった。


だけど美樹のアソコがあまりに悦()すぎて、もう我慢ができそうにない。


「わ、わたしも、いっちゃう、いっちゃうよぉ」


美樹も同じだと知って、圭はほっとする。


(俺だけいったら、かっこ悪いからな)


「一緒にいくぞ」


そう言うと、美樹がこくんと頷いた。


「ん、うん!」


圭の腰の動きが激しくなり、美樹はひたすらに喘ぐしかなかった。


ぱん、ぱん! と、肉が打ち付けられる音とともに、結合部からはぐちゅぐちゅと淫らな水音が漏れ出てくる。


「「いく、いく!」」


お互いの声がそろい、ひときわ強く圭が肉棒を最奥に突き入れたところで、美樹もまた絶頂に達した。


どく、どくっと先端からは白濁が飛び出し、美樹の愛液と混ざって蜜口から零れ落ちてくる。


「はあ、はあ……」


(このあとは製品版でお楽しみください)

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