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真珠の花嫁は黒衣の新王に淫らに繋がれる~前編~【書き下ろし・イラスト7枚入り】

真珠の花嫁は黒衣の新王に淫らに繋がれる~前編~【書き下ろし・イラスト7枚入り】

著者:赤城まや

イラスト:小路龍流

発売年月日:2021年5月28日

定価:990円(税込)

「──いい声だな、淫売。それに実に美味そうに真珠をくわえ込んでいる」
公爵令嬢マルガリータは、生前奔放だった母の為、父に疎まれ継母や異母妹には貶められて不遇な毎日を送っていた。その公爵家を占拠したのは漆黒の、底知れぬ瞳の新王レオン。幼い頃彼女の母がきっかけで父を失った彼は復讐に燃え、母生き写しのマルガリータに憎しみを向ける。必死に領民を守ろうとする彼女に、レオンは愛のない結婚とその前の行為を強いる。そして二人は意外にも熱く求め合うが、あることでレオンは怒り、彼女を更に淫らな陵辱の婚礼へと…!?

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登場人物

◆マルガリータ・デ・ソリア

20歳。ソリア公爵家令嬢。その名の持つ「真珠」という意味のように白い肌に金髪、緑の瞳。奔放だった母に生き写しの美貌。父に疎まれ不遇な自分を支えてくれた領民を、何としても守るという強い意志を持つ。
◆レオン・デ・エスパドール

22歳。漆黒の髪と瞳、端正な容姿。エスパドール王国新王。武勇に優れ聡明。父王はソリア公爵家と争い早世、異国で苦労して成長する。ソリア家への復讐の為マルガリータに結婚を強いるが次第に彼女に惹かれていく。

立ち読み

──あ、ッ……──

けれど、一歩ずつ足を踏み出していくごとに、茎に無理に押し込められている真珠が動き、肉襞が擦られて刺激され、じゅん……と、快感が押し寄せてくる。そのたびに蜜壺から茎へと温かな蜜が止めどなくあふれ出し、真珠をひたひたに濡らし、ぬるりと滑る感覚が伝わってくる。

花嫁として皆の視線を一身に受けている中で、マルガリータはその密やかな、淫らな感覚を押し殺し、耐えなくてはならなかった。

司教の待ち受ける祭壇までの距離が、ひどく遠く感じられた。礼拝堂の客たちの視線も、全て二人に向けられている。前の方に行くほど客たちの身分は高くなる。レオンの側近や、ソリアの貴族たちの席である。

レオンの側近たちは、あらかじめ、彼がマルガリータと結婚するつもりだと聞かされていたという。だが、さすがにここまで性急にことを運ぶとは思っていなかったのか、皆、無言で彼女を凝視している。

更に、通路を挟んで彼らの反対側を占めている貴族たちも皆、マルガリータを見つめていた。

その殆どは、公爵家の傍系の親族たちで、元々、父公爵に疎まれていたマルガリータを随分と軽んじていた。そのくせレオンが公爵領にやって来た途端、彼らは全て彼女に押しつけ、矢面に立たせて自分たちはひたすら恭順な、それを超えて卑屈な態度をとり続けていたのだ。無論、昨夜、マルガリータがレオンにいきなり寝室に連れて行かれてしまったことも知っていた。

だから、マルガリータがレオンとともに礼拝堂に入ってきた時、貴族たちは皆好奇心と、嘲りを浮かべていたのだ。だが、一目見た途端、貴族たちは、特に若い男は、彼女から視線が離せなくなっていた。

マルガリータ本人は全く気づいていなかったが、皮肉なことに、強いられた快感の為にその白い肌はほんのりと上気し、緑の瞳は潤んで切なげな表情をたたえていた。さらに淫らに感じていることを悟られまいと俯き、レオンに身を預けて歩む姿は憂いと艶やかささえ感じさせて、いつにもまして美しく見えたのだった。そんな彼女を、若い貴族の子息たちだけでなく、レオンの側近たちさえも、魅せられたかのように見つめていた。

だがマルガリータは、彼らの様子まで気が回らなかった。祭壇までの歩みだけでも、密かに挿入された真珠に秘部を執拗にこすられ、刺激と 淫らな感覚、ぬめる花芯の感触に一層追い詰められていたからだ。ドロワーズを着けていない内股は、真珠の隙間から既に蜜が溢れて伝い落ち、濡れていた。

──怖い……怖い。もし、首飾りを落としてしまったら……──

そんな不安とともに、押し寄せてくる快感の波と、疼きをかろうじて堪えながら歩みを進めていくことで、マルガリータの身体は一層感じやすくなっていた。こうして追い詰められると感じてしまうのか、と、思いもかけなかった自分の性癖に呆然としていた。

「……」

だが、花嫁に向けられる視線に、レオンは気づいた様子だった。顔をしかめ、一層強くマルガリータを引き寄せる。

「あッ……!」

彼女は思わず足をふらつかせ、レオンに寄りかかった。体内の真珠の動きに声を小さく上げてしまったが、その時には祭壇の前に来ていた。その時、最前列に座っていた男と目が合い、ぎょっとした。初老だががっしりした身体つきに鉄灰色の髪の男で、あからさまに顔をしかめてこちらを見ていたからだ。レオンの側近で、ずっと彼の傍に控え、サンチェスと呼ばれていた男だった。灰色の鋭い瞳を受け、マルガリータは身をすくめた。自分が今、どんな風に追い詰められているのか、見透かされているような気がしたのだ。レオンは彼を随分と信頼しているようだった。臣下としては複雑な思いなのだろう。

「……マルガリータ様。よろしいですかな?」

と、気遣わしげな声が聞こえ、マルガリータは我に返った。自分が生まれた時にも祝福してくれた司教が、老いた柔和な顔に、ひどく心配そうな表情を浮かべてこちらを見ている。

「は、はい……」

急に結婚式を取り仕切ることになり、それでも大急ぎで誠実に対応してくれた彼にも罪悪感がこみ上げて、マルガリータは懸命に笑みを浮かべた。レオンも傍らで頷いている。

「ではどうか、こちらに。まずは神の御前にて、祈りをお捧げ下さいますよう」

祭壇の前に促される。そこには大きな十字架が高くかけられている。一段下がったその横では聖母が慈愛の表情を浮かべてこちらを見ていた。エスパドールでは、まずその前にひざまずいて神に祈りを捧げてから婚礼の誓いをする習わしである。

マルガリータはまた緊張で身を震わせた。この状態で、身体を大きく上下に動かすのが怖い。そして何より、これほど淫らに感じている自分が、神の前で神聖な結婚の誓いなどをして許されるはずがない、と思った。

「……」

そっとレオンを窺うが、彼はまた、何の表情も浮かべていなかった。それどころか無言でちらりとこちらを見、視線で促しさえしてきた。もうどうすることも出来ず、マルガリータは祭壇に、彼と並んでひざまずいた。ヴェールがさらさらと流れ落ち、裾が広がる。ビロードのクッションのついた祈祷台に両手を置き、祈りを捧げる姿勢になる。

マルガリータは、またも肉襞をこすりあげられる感覚に耐えながら、ネックレスがこぼれ落ちないようにドレスの下で懸命に太もも同士を合わせた。同時に皆を欺いてこんなことをしている自分に、罪の意識で一杯になる。

──神様、聖母様。そして天国のお父様もお母様も、さぞかしお怒りでしょう……──

許しを請うどころか、十字架も、聖母も見上げることすら出来ず、ただ頭を下げる。

──そして、誓いの言葉を述べるために再び促されて立ち上がった時、再び真珠が大きく動き、肉襞が強く擦られた。とたんにじゅん、とまた、強い快感がこみ上げてきた。同時に新たに蜜が溢れ、ぬるりと真珠が滑り、こぼれるような感触が確かにあり、マルガリータは息を呑んだ。思わず小さくあえぎがこぼれ、足がふらつく。

「ンッ、や……」

だがその身体を、レオンが手を伸ばし、素早く支えた。端から見たら、緊張しきった花嫁を花婿がフォローした、微笑ましい姿に見えたかもしれない。だがマルガリータにとっては、それが拘束の証のように思え、身体を強張らせた。そのままの姿勢で、二人は十字架に、正面から向き合った。

「では、国王陛下。どうか誓いのお言葉を、花嫁に」

オルガンの音が止み、司教が促す。マルガリータははっとした。そう、これは結婚なのだ。だから神の前で誓いを立てなければならない。

と、レオンは表情を変えずに頷くと、ちらりとマルガリータを一瞥し、また十字架に向き直った。そして唇を開く。明瞭な、よく通る声が響いた。

「新郎となる我、レオン・デ・エスパドールは、新婦となるそなた、マルガリータ・デ・ソリアを妻とすることを、神の御前にてここに誓う」

それは、最低限、必要な言葉だけの素っ気ない文言だった。『喜びの時も悲しみの時も、病める時も健やかなる時も』や、『死が二人を分かつまで、愛し慈しむ』という言葉もない。司教も当惑した様子である。だがそれでも、神の前で告げられた誓いだった。

「では、マルガリータ様。陛下に誓いのお言葉を」

司教がマルガリータに向き直る。その気遣わしげな視線に、胸が締め付けられた。きっと乳母や侍女たちも同じように自分を見つめているだろう。

そんな自分は今、皆には見えないところで、秘部に真珠のネックレスを挿入されて、あろうことか、それで快感を感じてしまっている。それをしたのは今、隣に立つ夫となるべき男性なのだ。

こんな状態で、神の前で愛を誓うというのか。こんな罪深い行為があるだろうか。

マルガリータは今更ながらに震えた。恐ろしくて十字架を見ることも出来ない。このまま神の怒りに触れて、罪人として雷に打たれてしまうのではないか、と思った。だがその罪悪感のために一層身が追い詰められ、感じやすくなるのがわかった。

──あ、ンッ……──

同時に太ももの内側を、新たな蜜が伝い落ちるのを感じた。絶え間なく真珠に嬲られ、刺激され続けている肉襞は、充血してひくひくと震え、一層感じやすくなっている。ぬめる感触が酷く淫らだった。自己嫌悪に思わず目を固く閉じる。

──いっそ、罪人として、神に私を裁いて頂きたい……!──

想いをよそに、それでも何とか言葉を紡ぎ出した。レオンと同じく最低限の誓いの文言だった。

「──新婦となる私、マルガリータ・デ・ソリアは……新郎となる貴方、レオン・デ・エスパドールを、ただ一人の夫とすることを……神の御前にて、ここに誓い、ます……!」

懸命に口にしたためか、むしろ最後の口調は強くなった。ああ、言ってしまった、と思った。自分は罪人だ。神はお怒りになって私を裁くだろう。そう思うと緊張のあまり、心臓がはち切れそうな勢いで脈打ち、冷や汗が、青ざめた頬に流れた。

だが、何も起きなかった。神の裁きとされる落雷も起こらない。雨の音が変わらず聞こえてくるだけだ。言い切った後、マルガリータは震えながら目を固く閉じていたが、礼拝堂の中は、ただ沈黙に支配されていた。やがて司教が何か言ったが、あまりに自分の脈打ちの音が大きくて聞こえない。

「……!」

その時、レオンの手が、自分の両肩に乗せられるのを感じた。はっと目を開けると、彼の顔がいつの間にか、睫毛が触れ合うほどの近さにあった。マルガリータは息を呑み、心臓が、大きく一度脈打つ。彼から目が離せなくなった。

そして、レオンもまた、マルガリータを見つめたまま、その左手を取っていた。ひやりとする感覚に我に返る。自分の左の指に、彼の手で金の指輪がはめられるところだった。

見るといつの間にか傍らに、まだ若い司祭が立っていた。小さな銀の盆にビロードの布を敷き、その上にもう一つ、彼女のつけているものと揃いの指輪を乗せて捧げ持っている。結婚の証である。促されるままに、マルガリータも指輪を手に取り、レオンの指先に触れた。とたんに脈打ちがまたも早くなる。指先が震えて、上手くはめられない。

「……」

と、レオンが彼女の手を取り、自分の手を添えるようにして指にはめさせた。苛立ったのかとマルガリータはぎょっとしたが、荒い仕草ではなかった。司教の声が響いた。

「では、お二方、どうぞ誓いの口づけを」

──え、ッ……──

その言葉にはっとしたが、同時に、レオンの顔がさらに近づいて、マルガリータはまた息を呑んだ。心臓がさっきよりもさらに大きく脈打ち、そのまま止まらなくなった。しかも間近で向き合い、レオンに触れられている為だろうか。新たな、熱さを伴う快感がさらに押し寄せてきた。それは脈打ちとともに、ぞくり、ぞくりとマルガリータの全身に広がり、胸の突起を限界までピンと尖らせ、肉襞を熱く充血させ、ひくつかせて、新たに蜜を溢れ出させた。ぬるりと、無防備な内股を濡らす淫らな感覚が伝わってくる。そして同時に、ひくひくとした動きに沿って、濡れそぼった真珠が体内から、花芯へとこぼれそうになり、その入り口を妖しく擦った。

──あッ、あンッ……──

マルガリータは思わず身体を震わせたが、レオンの吸い込まれるような、黒曜石の瞳からどうしても目が離せなかった。その瞳の中に自分が小さく映り込んでいる。彼の、微かにミントの香りのする息が僅かに顔にかかり、口づけをさせるためか、長い指が顎にかかり、そっと持ち上げられた。

「あ、ッ……」

唇が微かに触れ合った。その感触と温もりを感じた途端に身体の奥底から、彼と初めて身をつないだ時のような、目もくらむような快感がわき起こってきた。

これまでよりも遙かに強い快感に、マルガリータは思わず声を漏らした。同時に、肉襞が大きく波打ち、花芯に強く淫らな感覚を伝えて蜜がどっとあふれ出した。




──あ、あッ……。だ、だめッ……──

それまで、蜜と真珠を一杯に含まされ、嬲られることで、絶えずわき起こっていた蜜が、とうとうあふれ出したのか、とろとろとした生温かい感触とともに花芯が緩み、首飾りがそこから落ちそうになるのを感じた。

いけない、と必死に身をすくめる。途端にくらくらと激しいめまいを感じた。ずっと強いられた密かな快感に耐え続け、緊張し続けることに、心も身体も限界になっていた。目の前が暗くなり、踵の高い靴を履いた足元が大きくふらついた。ドレスの裾の衣擦れの音が響いた。

「姫様っ……」

「マルガリータ様、如何なさいました!」

乳母たちが叫ぶ声と、司教の声が交差する。だがマルガリータは、もうそれに応えることが出

来なかった。

「あ、あッ……」

倒れる、と思った。けれど次の瞬間、マルガリータが全身で感じたのは、大理石の固い床ではなく、温かな男の身体の感触だった。

──えっ……?──

「──花嫁は、婚礼の式の為に緊張しすぎたようだ」

その時、レオンの声が響いた。

「神の前で、婚礼の誓いは済ませた。この後の宴は、私もマルガリータも欠席する。皆は自由に楽しむように」

穏やかだが有無を言わせない強い声だった。そして彼は、最前列に座る側近のサンチェスに、後は任せる、というように頷きかけた。サンチェスも驚いた様子だったがすぐに了承の印に一礼した。そして主人に手を貸そうとしたが、レオンはそれを手振りで拒み、そのまま軽々とマルガリータを抱え上げた。ふわりとヴェールと、ドレスの裾が広がる。

──え、えっ……?──

マルガリータは、その間、彼の腕の中でただ呆然としていた。まさに花婿らしい仕草で、レオンは彼女を横抱きにし、そのまま全く揺るぎなく足早に歩き出した。入場の時にはあれほど長く感じた礼拝堂の通路を、あっという間に戻っていく。全身を包む彼の香りと温もりに、マルガリータは思わず身を委ねそうになった。

「そのまま、じっとしていろ」

その時、耳元で囁かれ、マルガリータははっとなった。乳母や侍女たちが青ざめてこちらを見ているのがわかった。見ると彼はそのまま、先ほどの控えの間に戻ろうとしているようだった。その横顔は随分と急いているような、苛立っているような様子がうかがえた。

──いけない! レオンは私に怒っているんだわ……──

彼との結婚式の、それも誓いの口づけの前に倒れてしまったのだ。彼にされたことが原因とはいえ、恥をかかせてしまったことは間違いない。

彼は自分を罰するのだろうか。恐怖がこみ上げてきた。それ以上に、そんなことをされるのを、乳母や侍女たちに、どうしても知られたくなかった。これ以上心配をかけたくない。

「お、お願い、です……。罰するの、なら、ここでは、やめて……」

思わず手を伸ばし、すがるようにして彼を見上げ、まだくらくらとする状態で必死に哀願した。

「……!」

その言葉に、レオンは足を止めずに驚いたように彼女を見やり、それからまた前を向くと、一層早足で礼拝堂を出て行った。控えの間を通らずに。

(このあとは製品版でお楽しみください)

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