書籍情報

無垢なる聖女の祈りは若き皇帝のために【書き下ろし・イラスト5枚入り】

無垢なる聖女の祈りは若き皇帝のために【書き下ろし・イラスト5枚入り】

著者:沙布らぶ

イラスト:南香かをり

発売年月日:2020年3月27日

定価:900円+税

純白の聖女は、漆黒の皇帝の腕に狂おしく抱かれ――。
白の聖女と呼ばれ、神の花嫁として神殿で暮らしていたアリーシャは、ある日皇帝ヴァルターにより純潔を散らされて彼の妃にされてしまう。甘く、時には狂おしく自分を求めるヴァルターの真意がわからずに戸惑うアリーシャだったが、彼は王宮の中で深い孤独を抱えていた。慣れない王宮で戸惑っていたある日、アリーシャの元には一振りのナイフが届けらる。そして彼女は、王宮内に渦巻く陰謀に巻き込まれていくことになり……。

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登場人物

◆アリーシャ・ベルレヒルト(18)

柔らかな銀髪に、透き通った紺碧の瞳をしている。 ベルレヒルト伯爵家の末娘で、当代の「白の聖女」。神の花嫁として神殿に仕えており、八歳の頃から外界との接触が断たれた生活をしている。八歳の頃、両親を亡くし神殿に一人やってきたヴァルターのために祈りを捧げ、彼に見初められる。
◆ヴァルター・フォン・デルツハイム(28)

漆黒の髪と、爛々と輝く琥珀の瞳を持つ。左目は眼帯で覆われており、大きな傷がある。
当代デルツハイム皇帝にして国軍元帥。八年前に両親を亡くし、偉大な皇帝であった父の跡を継ぐことには抵抗もあった。その際にアリーシャと出会ったことで、彼は覇王とも呼ばれる治世の道を選ぶ。

立ち読み

部屋に焚かれた甘い香りの香は、昼間アリーシャが侍女に頼んで用意してもらったものだった。

陽の下ではゆったりと体を落ち着けてくれるようなその香りは、月光に混ざるとどことなく淫靡な風合いが入り交じる。

「ぁ……ヴァルター、様」

半分に欠けた月を見上げ、アリーシャはふと目を逸らした。

寝台の周りに幾重にも重ねられた白いヴェールが、彼女のほっそりとした肢体を艶めかしく輝かせている。

「逃げるな、アリーシャ。お前とて縛りつけられたいわけではあるまい」

「縛る? 陛下はわたしを、寝台に縛りつけるおつもりなのですか?」

ほんの少しだけおびえを含んだ声に、アリーシャに覆い被さっていた男が笑みをこぼした。

男の体は美しく、隆起した筋肉にはいくつもの傷痕が走っている。

夜の闇に似た黒髪の下で琥珀の瞳を細めながら、男――デルツハイム帝国皇帝であるヴァルターはアリーシャの胸元に触れた。

「ひぁ……っ」

「白い肌だな。日焼けした俺の肌とは違う、新雪に似た……こんなところに無粋な縄の痕をつければ、俺はきっと神罰を受けるだろうよ」

凄艶(せいえん)な表情を浮かべたヴァルターは、そう言ってアリーシャの肌に口づけた。

薄衣の一枚もつけていない、柔らかなアリーシャの胸。その頂を彩る花蕾に吸いついた皇帝は、舌先でその場所をまるく転がした。

「あっ、やぁっ……! 陛下、ぁ……それ、っ……!」

唾液で濡れそぼった熱い舌先は、しこりはじめた先端をころころと刺激する。

時折戯れに歯を立てられると、敏感になった蕾からは甘い刺激が走った。

「んぁぁっ……! あ、ふぁっ……」

ヴァルターから与えられる刺激は甘美で、痛みはまったく感じない。

体格差のある彼がアリーシャに覆い被さる姿はまさしく肉食獣の捕食に似ていたが、食い散らかされるはずのアリーシャは恍惚とした表情を浮かべ、過ぎた快楽に耐えるようにきゅっとシーツを握っている。

「んっ、ん……ァ、陛下……ヴァルターさまっ……」

胸の頂をじわじわと攻められ、アリーシャは濡れた息を吐き出した。

生来色白である肌を快楽によって紅潮させ、至宝と呼ばれた銀色の髪の毛をシーツの上で泳がせるその姿は、月の光の下で妖艶に揺らめいている。

「どうした、アリーシャ……聖女と呼ばれるお前が、ひどくいやらしい表情をしているじゃないか」

「そんなの、ヴァルター様が触るからっ……!」

「俺が悪いのか? まぁ、否定はしない。神の花嫁、白の聖女であるお前を奪い、我が物としたのは紛れもなく俺だ」

皮肉っぽい笑みを浮かべたヴァルターは、そう言いながら体を起こし、アリーシャの体のラインをゆるくなぞった。

「ん……」

「お前の純潔を穢し、神から奪い取った罰は甘んじて受けようじゃないか――アリーシャ」

丸みを帯びた胸に、細くくびれた腹部、そして女性らしいまろやかさを帯びた下腹部へと伸ばされたヴァルターの手は、やがて閉じられていた彼女の脚へと下っていく。

「神罰を、受けるのですか? それなら、わたしも同じです。神に捧げたはずのこの身で、あなたを……んっ……!」

悲しげに眉尻を下げたアリーシャの言葉は、それ以上続くことはなかった。

噛みつくような唇へのキスに、言葉は押し流されてしまう。

「んぅっ、ふっ……は、ぁ……ぁんっ、ん、む……」

厚く長い舌が、口蓋をなぞりアリーシャの舌に絡まってくる。

くちゅくちゅと唾液同士が混ざり合う音がたまらなく淫靡だった。その音にうっとりと目を閉じながら、聖女アリーシャは皇帝からのくちづけを享受する。

「んんっ……は、ぅんッ……」

やがて、アリーシャの肩がぴくりと跳ねた。

下肢に伸ばされていたヴァルターの指先が、彼女の太腿を割り入ってくる。

常には剣を持つその指は、閉じられていたアリーシャの淫裂の中へと少しずつ挿入されていった。

「ン、ぁっ……! あっ、はぅ……」

「苦しいか?」

「は、ぃ……ッんぁ、あっ、やぁぁっ……」

指は一本だけ、蜜口をそろりとなぞってその内側へと潜り込んでいった。

だが、狭隘(きょうあい)な彼女の蜜壺はそれだけで息苦しさを覚えてしまう。軍人でもあるヴァルターの指は長く、太さもある。

アリーシャはシーツを掴んでいた手を放すと、縋るようにヴァルターの背中に手を回した。

「ゃっ、こ、わい……ぁ、ヴァルター様ぁ……」

「怖くない。大丈夫だ……よく見ろ、アリーシャ。我が花嫁――お前を抱くのは、得体の知れない怪物じゃない」

そう、ヴァルターが優しいキスをこめかみに落としてくれる。

すると、アリーシャの下腹部はきゅぅ……と切なげに疼いた。指先でくちくちと慣らされていくその場所は、次第に苦しさを快楽に書き換えていった。

「ぁあっ……! は、ぁ……あンっ、ん」

「声が変わったな……悦いか、アリーシャ」

口を開こうとすると、あえかな声ばかりが漏れてしまう。

ヴァルターに耳元で囁かれたアリーシャはこくこくと頷くと、自らの胸を彼の体に押しつけた。

そうすると、心得たように彼は蜜壺をかき混ぜる指を増やしてくる。

一本目の時とは違い、難なく隘路へ二本目の指を受け入れたアリーシャは、更に甘く声を上げた。

「あ、ァんっ! は、ぁっ――ン、んく、ぅ……」

くぷくぷと、奥から溢れ出した蜜が淫らな音を立てる。

とろりとした淫蜜を膣襞に擦りつけるようにして指を動かされて、アリーシャはいやいやと首を横に振った。

――このままだと、おかしくなってしまいそうだった。

「ゃあっ、ァ、くぅ……ン、ん、ふぁあっ」

指先で浅い位置だけを探るようになぞられ、既に彼女の子宮は甘い疼きを我慢できなくなっている。

与えられる膨大な快楽を耐えきろうとしても、ヴァルターはめざとくその様子を見つけては更にアリーシャをいたぶってくるのだ。

「や、もぅっ……へ、いか……」

ぬちっぬちっと音を立てながら蜜窟を攪拌する指先を意識するが、アリーシャは物足りなさを覚えていた。

何度も彼に与えられ、満たされた記憶が、淫らな欲望となって身中を焦がしていく。

「頃合いか? 我慢ができなくなったんだろう……」

しっとりとした低音が、アリーシャの鼓膜に絡んできた。

常日頃は鋭く漲(みなぎ)り、臣下や兵士たちを鼓舞する彼の声が、褥(しとね)でだけは優しく妻の胸をくすぐってくる。

「アリーシャ、力を抜け。一気に、お前の一番奥までを貫く」

「ん……は、はい、陛下……」

とん、と指先で示された場所は、ちょうどアリーシャの子宮がある場所だった。

恐怖と期待が入り交じりながらも、アリーシャはぎゅっとヴァルターに抱きついた。

いつだって、自分ではない、熱い欲望に最奥を穿たれる感覚を思い出して、アリーシャは小さく震えた。

「あ……ん、んっ」

「力を抜けと言っただろう? 大丈夫……ひとつになるだけだ」

透明な先走りで濡れたヴァルターの先端が、入口の部分をゆっくりとなぞる。

熱く、火傷してしまいそうな雄茎の感触を覚え、彼女の喉はごくりと音を立てた。

「ッは、ぁ――ァ、あっ」

「狭いことに、変わりはないか……ッ、アリーシャ、痛みはあるか?」

優しく妻に語り掛けながらも、ヴァルターの剛直はずぶずぶとアリーシャの胎内に沈んでいった。

張り出た傘の部分が快楽に蕩けた媚肉を擦りあげ、アリーシャは快楽にうわずった悲鳴を上げた。

「ァ、はぁっ……ァ、あんっ……」

目の奥がぱちぱちと弾けるような、鮮烈な感覚が湧き上がってくる。

長大な雄茎によって体の中をみっちりと満たされ、最奥まで彼のものを咥えこんだアリーシャは、甘い鳴き声を上げてから体を震わせた。

「ふぁ、ぁ……陛下、ぁっ……こんな、の――も、っ、ぁあっ!」

「まだ果ててくれるなよ。まだ俺は、お前を十分に堪能していない」

そう言うと、ヴァルターはゆっくりと腰を引いた。

緩慢に動きをつけられたことで、敏感になった蜜路はより強い快楽を受け取ってしまう。

「んぁあっ……! あっ、はァっ!」

浅い位置まで引き抜かれたかと思うと、また奥まった場所を一気に貫かれる。

そうして何度も膣内を蹂躙されていると、次第にアリーシャの瞳は潤み、細くしなやかな腕が自ら求めるようにヴァルターの方へと伸ばされた。

「陛下……ヴァルターさま、お願い――ぎゅって、して……」

すすり泣くような声でようよう吐き出された妻の願いを、ヴァルターは静かに聞き入れた。

強くアリーシャを抱きしめ、向かいあった形で何度も彼女の体を突き上げていく。

「んっ、ぁ――は、ァんっ……」

下から突き上げられる度に、白く豊満な胸が揺れる。

そんな彼女と少しでも離れているのが耐えられないといわんばかりに、ヴァルターはその体を強く抱きしめた。

「ぁふっ、あ、あ、あっ……ヴァルターさま、わたし、へ、へんに――ぁあっ」

怖い、と幼子のように呟いたアリーシャだったが、頬を紅潮させ、物欲しげにうっすらと唇を開いた姿はさながら美の女神のようでもあった。

「怖い……こわいの、ヴァルター様……」

夫婦で愛し合うことは、淫蕩の罪に耽るのと同義になってしまうのだろうか。

敬虔な聖職者であったアリーシャの脳裏に、ふと不穏な考えがよぎる。

だが、神をも恐れぬと豪語するヴァルターはその体を抱き直すと、彼女の弱い場所を一気に擦りあげた。

「ッひあぁっ……!」

透き通った紺碧の目を見開き、過ぎた快楽に身を震わせるアリーシャの唇へ、ヴァルターが噛みつく。

「んんっ――」

「アリーシャ、お前は清らかすぎる。……お前を聖女ではなく、ただの女にしたのは俺だ。神罰が恐ろしいというのならば、その罰が下るべきは俺だろう」

その言葉を聞いたアリーシャは、ふるふると首を振った。

苛烈な皇帝を愛に狂わせたのは、聖職者として神に仕えていた頃のアリーシャだ。ヴァルターが罪人だというのなら、彼を惑わした自分はもっと罪深い。

それに――もし神罰を受け、堕ちていくのならば二人一緒がいい。

二人でならば、どこまで堕ちようと、どんな罰を受けようと構わなかった。たとえ彼と引き離されてしまうのならば、永久の楽園であっても耐えることはできないだろう。

「お前を、愛してしまったんだ」

愉悦に掠れた声で妻の名を呼ぶヴァルターに、胸の奥がぐっと苦しくなる。

なにかを請うように伸ばされた指が、唇に触れた。指先から伝わる熱を感じながら、アリーシャは薄く微笑む。

「わたしも――わたしだって、あなたを……」

胎内で熱い欲望が爆ぜるのを感じながら、アリーシャは強くヴァルターを抱きしめた。

 

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