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没落令嬢の密偵修行~年下騎士団長には絶対服従~【書き下ろし・イラスト5枚入り】

没落令嬢の密偵修行~年下騎士団長には絶対服従~【書き下ろし・イラスト5枚入り】

著者:麻倉とわ

イラスト:龍 胡伯

発売年月日:2021年3月26日

定価:990円(税込)

「力を抜くんだ。抗うことは許さない」
没落した伯爵家の令嬢、アリーチェは実家の再興を目指して王妃の女官として仕えていた。あるとき彼女は、王弟に謀反の疑いがあり、それが王妃を悩ませていることを知る。敬愛する王妃のためにアリーチェは密偵役を買って出るが、そこに居合わせた幼馴染の騎士団長ラファエレに危険だと反対されてしまう。説得の末に彼の下で訓練をすることを条件に認めてもらうが、それには彼との同居や絶対服従も含まれていて!?

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登場人物

◆アリーチェ・ビアンカ・ディ・キエーゼ

ストロベリーブロンド、青緑色の瞳。マキーニア王国の王妃付き女官。
色白で、聖母を思わせる美貌の伯爵令嬢。明るく聡明だが、弟のために結婚もあきらめ、没落した伯爵家を立て直そうと奮闘している。
◆ラファエレ・アンジェロ・ディ・ラマルディ

プラチナブロンド、紫の瞳。マキーニア王国第一騎士団長。
名門侯爵家の三男で、父は宰相。王妃の従弟でもあり、アリーチェの幼馴染。人形のような美青年ながら、国一番の剣の名手。誠実で、愛情深い。二人の年齢差に、もどかしさを感じている。

立ち読み

 


序章


 


昼下がりの室内は明るい光に満ちていた。


開け放した窓から、剣を合わせる金属音と容赦ない大声が流れ込んでくる。すぐ外の広場で、騎士たちが鍛錬に励んでいるのだ。


「そら、もっと脇を締めろ! 隙だらけじゃないか! そうだ。よし、その調子!」


先ほどまで、その一団の中にアリーチェもいたのだが――。


「さあ、アリーチェ。脚を開くんだ」


「は、はい」


今は一糸まとわぬ姿で、大きな黒革の肘掛椅子に座らされている。艶やかなストロベリーブロンドの髪が腰のあたりまで流れているが、白い下肢を隠してくれるものはなかった。


アリーチェは唇を噛んで、きつく目を閉じた。言われるまま脚を開こうとしたが、恥ずかしくて身体が動かない。


たとえ深夜の寝室であっても耐えがたいのに、まさか昼間の執務室でこんな恰好を強いられるなんて――。


「だめだ。目を閉じるな。それに脚を開けと言ったのに、俺の命令を拒むとはどういうことだ? 騎士団では、上官は絶対の存在だと教えたはずだが」


厳しく叱責され、アリーチェはしかたなく目を開けた。


(どうして?)


緑に青を溶かし込んだような瞳に映った青年は、肩章や飾緒こそ外しているものの、漆黒の軍服をきっちり身につけている。


プラチナブロンドの髪と紫の瞳を持つラファエレ・アンジェロ・ディ・ラマルディ――アリーチェより三歳下で、女性と見まがうほど優しい顔立ちの美青年ながら、彼は勇猛果敢で知られるマキーニア王国第一騎士団の団長を務めていた。


今、その鋭い視線はまっすぐアリーチェの肢体に注がれている。


「でもラファエレ、こんなことは……」


「団長だ」


「あ、も、申しわけありません、団長」


そう、ここでは常に彼の命令に従わなければならない。たとえどんなに淫らな要求をされようとも、今の状況はアリーチェ自身が望んだものなのだから。


やっとの思いで閉じていた膝を離すと、椅子の前に立っていたラファエレが跪いた。その位置からだと、髪と同じ色の和毛に守られた部分まですっかり見えてしまう。


「よし。もっと大きく」


アリーチェの動揺をよそに、ラファエレは淡々と命じた。


「返事はどうした、アリーチェ?」


「……はい」


自分を励まし、なんとか頷いた時、ふいにラファエレが両方の足首をつかんだ。


「あっ!」


大きく開いた両脚を、それぞれ左右の肘掛けにのせられたのだ。結果、いっそう性器をさらけ出すことになり、恥辱のあまり全身に朱が差した。


(嫌、こんなの!)


恥ずかしさに震えるアリーチェに、ラファエレがさらに畳みかけた。


「力を抜くんだ。抗うことは許さない」


口調は厳しいのに、その視線は柔らかく、まるで愛撫するように白い裸身を這い回る。


そうされると脈がどんどん速まって、なぜだか身体の芯が甘く痺れ始めた。まるでもっと強い刺激を求めているかのように。


「ああ、君は本当にはしたないな。ただ見ているだけなのに、こんなに蜜を溢れさせて。それにどうだ。触れてもいない乳首も尖らせている」


「そんなはず――」


胸の変化まで指摘され、アリーチェは思わずかぶりを振る。確かに二つの頂は痛いほど疼いているが、そんな淫らな事実は認めたくなかった。


騎士団付きになり、ラファエレのそばで過ごすようになってから、何度となくこんな目に遭わされている。それでもまだ純潔は守られているのだから。


「おや、俺を嘘つき扱いするのか?」


アリーチェの動揺を楽しむように、ラファエレが笑いながら顔を近づけてきた。


「上官に逆らうとは度胸がある。どうせ無駄なことだが」


あらわにされた秘部に熱い息がかかり、アリーチェは思わず身構える。


次は秘裂をまさぐられるのだろうか? それとも蜜口に指を入れられるのか?


心底怯えながらも、アリーチェの肉花にはまた露が滲んだ。


自分では気づいていないものの、身体は続きを待ち焦がれているのだ。銃や剣を扱い慣れた硬い指先が与えてくれる、甘く狂おしい悦楽を――。


ところが今日のラファエレは一向に動こうとせず、濡れ光る蜜園をじっと見つめているだけだ。いつもは気を失いそうになるくらい執拗に辱めるのに、何分たっても状況は変わらなかった。


(……どうして?)


彼の性戯に乱れるのは耐えがたい屈辱だ。とはいえ、昼日中に女陰をさらしたまま放置されるのも、ひどくいたたまれないものだった。


ラファエレの視線を感じて、秘処がじわじわと熱を持ち始める。さらには繊細な花びらや小さな肉珠が疼き、アリーチェは思わず細い腰を揺らしてしまう。


するとすかさず見咎められて、罰するように右の太腿をくすぐられた。


「あ、ん」


続いて左側には唇を押し当てられた。


「やれやれ。君は本当に堪え性がないな」


肝心な部分には決して触れずに、唇と指が白い肌を丹念に這い回る。しかしそんなやり方にも、身体はたやすく反応してしまう。


(いけないのに。嫌なのに……こんなこと)


次第にアリーチェの呼吸は速まり、紅潮した頬にも涙が伝い始めた。


「お、願い。もう……やめて」


「それは嘘だな。またこんなに蜜を垂らしているくせに。本当は俺の指で、潤んだ襞をじっくり弄ってほしいのだろう?」


露骨過ぎる問いかけにかぶりを振ると、ラファエレはため息をついて身を起こした。同時に、その指や唇も上気した肌から離れてしまう。


「やれやれ、強情なことだ」


「あ……」


追い上げられたまま愛撫を中断されて、アリーチェは呆然と目を見開いた。身体の奥で渦巻く欲望をいったいどうすればいいのだろう? こんな状態で突き放されたことは初めてだ。


しかしラファエレは、さらにアリーチェを追いつめようとする。


「素直に欲しがれば、望みのものを与えよう」


「欲しがる?」


「もっと辱めてほしいのだろう? そろそろ認めるんだ、アリーチェ。自分が恐ろしく淫らな女だということを。そうすれば、妃殿下の茶会でもきっとうまくやれる」


「そんな、ひど――んぅっ!」


唐突に顎先をつかまれ、強引に唇を塞がれた。


反論が気にいらなかったのだろうか。舌を捩じ込まれて、呼吸さえままならない濃厚な接吻が続く。


「ん、んんっ!」


アリーチェの華奢な身体が大きく跳ねた。いきなり秘処に指を差し込まれ、クニクニとかき回されたのだ。さらに小さな肉芽の包皮を剥かれて、声もなく全身を震わせる。


「アリーチェ」


ようやく口づけから解放され、呼びかけられても、アリーチェはもはや答えを返せない。涙で視界がぼやけ、ラファエレの姿さえよく見えなかった。


それでも指戯はやむことなく、下肢からは淫らな水音が響き続ける。


「俺は心底驚いている。どこから見ても聖女のようで、姉のように慕っていた君が、まさかこれほど淫乱だったとは。いつも後を追いかけていた昔の俺に教えてやったら、きっと腰を抜かすだろうな」


「やん、やっ……あぅっ!」


嘲るような、それでいて過去をなつかしむような独白に、アリーチェはかぶりを振った。


それなら自分だって同じ思いだ。二人は幼なじみで、かつては多くの時間を共に過ごしたのだから。


――嫌だよ、アリーチェ! 行かないで!


――大丈夫よ、ラファエレ。ちゃんと待っているから。


かくれんぼや鬼ごっこをしながら、そんなやり取りを幾度交わしたことだろう。


とても内気で、天使のように愛らしく、弟みたいにかわいがっていたラファエレ――その彼に、まさかこれほど辱められるなんて。


(どうしてなの、ラファエレ?)


再び唇を奪われ、貪るように口づけられる。


「ん……んんぅ、ん」


執拗に花芯を嬲られながら、アリーチェは淫らな闇の中へと引きずり込まれていった。


(このあとは製品版でお楽しみください)


 


 

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