書籍情報

蜜愛に溺れる 【新装版・イラスト3枚入り】

蜜愛に溺れる 【新装版・イラスト3枚入り】

著者:宮川ゆうこ

イラスト:赤根晴

発売年月日:2019年03月29日

定価:990円(税込)

「そんなにハードだったか? お子様にはちょっと刺激が強すぎたか」
表向きは、どんな大物もその魅力でイチコロにする売り専のボーイ……その実体は、潜入している麻薬取締官・通称『マトリ』の桜井(さくらい)暁人(あきと)。そんな暁人の前に現れた新しい客・小杉(こすぎ)。冴えない客だと思ったら、Hになるとセクシー&クールで超傲慢な狼に大変身! おまけに何やらわけありげな事情がありそうで…。そんな時、密売組織を追っていた暁人は敵に見つかり、大ピンチに!! そこへ突然小杉が現れたのだが、彼の正体とは――!?

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登場人物

◆小杉 一生(こすぎ いっせい)

桜井の前に現れた冴えない客。真面目で少しおどおどしている印象だが、情事になると強気な肉食系男子に変身する。ただの客と思いきや、密売組織に捕まった桜井を助けに現れる。
◆桜井 暁人(さくらい あきと)

スリムでしなやかな身体をしており、綺麗な顔をしている美男子。締まりが良く、名器として評判の売れっ子売り専ボーイ。マトリとして暴力団の息のかかった売り専バーに潜入している。

立ち読み

湯船は、男が二人入っても充分すぎるほど広かった。


「俺の唯一の楽しみが風呂なんだ」


「それでこんなに広いんだ……」


「そうだ。気に入ったか?」


「まぁな」


「ほら、ご開帳して見せろ」


奴がねだるので俺はしかたなく、湯船の中で脚をM字に開く。


小杉は俺のそこを食い入るように見ている。


「立ってみろ」


「え……?」


「いいから」


急かされてしかたなく立ち上がった。


「ここ切れている」


見ると俺のペニスの傍の産毛うぶげが、中途半端に切れていた。


「あ、さっき柴田にナイフを押し当てられたから、そのとき切れたんだろう」


「それでか……。中途半端だな。よし、俺が全部剃そってやる」


「え……冗談」


焦って逃げようとしたが、奴に腰を掴まれた。


「ほら、すぐにすむからジッとしていろ」


「よせ」


俺は嫌がったが、奴はやる気満々で迫ってくる。


「縛り上げて無理やり剃ってもいいんだぜ?」


真顔で脅されて、俺はしかたなく湯船から上がると洗い場に脚を開いて寝そべった。


そんな俺を嘗め回すように小杉は見ている。


「綺麗だ、お前の身体」


俺は身体を褒められても嬉しくもなんともなかった。


「こんな綺麗な身体をしているのに、もっと自分を大事にしろ」


よけいなお世話だと思ったが、いい返すのも馬鹿馬鹿しくて、俺はそんな小杉の言葉を無視した。


奴は湯船から上がると、ボディソープを泡だてて、俺のそこにたっぷりとつけ、カミソリで剃り始めた。


俺はバスルームの天井の明かりがまぶしくて目をそっと閉じた。


小杉は丁寧にそこを剃っていく。


「赤ん坊みたいに綺麗にしてやる」


「物好きだ……」


文句を言ったら、奴が笑う。


「今夜はたっぷりサービスしてくれるんだろう?」


「あぁ」


しかたなく俺は答えた。


「動くな。大事な息子が怪我をするぞ」


奴はえらく楽しそうだった。俺のペニスを右手で持ち上げ、付け根の部分まで丁寧に剃る。


ジョリジョリと毛を剃る音が聞こえ、俺はなるべく意識をそらせようと努力していた。


そうでないと身体が流されそうだった。


奴はそこを剃りながら、微妙なタッチで俺のペニスを弄った。


剃り終わると、お湯をかけてそこについたボディソープを洗い流す。


「ほら、綺麗になった」


言われて見たら、そこは見事にツルリとなっていた。


「まるで赤ん坊みたいだぜ」


嬉しそうにそういって奴は、剃ったそこにチュッと音を立ててキスをした。


「あ!」


ゾクリとした快感が走り、俺は思わず喘いで身体を仰け反らせた。


「感じるか?」


「……馬鹿が」


文句をいうと、そのままゴシゴシと顎で擦る。


少し伸びてきた奴のひげが敏感なそこに当たって、どうしようもないほど気持ちがいい。


身体が疼きだした。


「膨らんだぞ」


俺のペニスを弄りながら奴は楽しそうにいう。


「や……やめろ……」


奴の頭を押しやろうとしたが、力が出なくて止められなかった。


そのまま太股ふとももの付け根を吸い上げながら、顎でそこを擦りだす。


そこから痺しびれたような快感が突き上げてくる。


俺のペニスはますます硬くなっていく。


ただ擦られているだけだというのに、やるせなくて目の前がボーッと霞かすんできた。


なんとか気を落ち着けようとするができない。


「今度は俺が洗ってやろう」


「いい……よせ」


「遠慮するな。おさわり禁止じゃないだろう」


小杉は、からかうようにそう言ってボディソープを手に取り、俺の全身を擦りだした。


泡立てたボディソープで、俺の首から胸へ丹念に擦っていく。


「乳首立ってるぞ」


「……煩うるさい」


息も途切れ途切れに文句をいうと、それをギュッと摘まれた。



「痛い!」


喚いて睨む。


「痛いじゃない。『いい』だろうが」


からかうように奴はいう。


指の腹でそこを孤るように弄られると、ビクンと身体が震える。


自分の身体だというのに、まるで自分のものではないようなそんな気がしてきた。


すると小杉は俺の胸に湯をかけて泡を流す。


「色っぽい乳首だ」


嫌がって身体をよじったらやめる。


「もっとよく見せろよ。この前は見たくても見られなかったからな」


奴はそういって、俺の胸を手でなぞった。


俺は観念して奴の好きなようにさせた。


「ほら、また硬くなった。さっきまではピンク色だったのに熟れて赤くなってきたぜ」


奴が俺の乳首を指の先で弄るたびに、俺のペニスはビンビンに感じて撓っていく。


そのうち、奴は俺の乳首に食らいついてきた。


「あっ!」


俺はうめいて奴を押しやろうとしたが力が出ない。そのまま乳首をしゃぶられながらペニスを扱かれた。俺は観念すると、押しやろうとした手をそっと奴の背中に回して、夜叉ごと奴を抱きしめた。身体中が燃えるように熱い。俺は奴のテクにいつしか流されていた。


「あ……あぁ……っ……ん!」


「気持ちいいか?」


右の乳首を唾液でダラダラにした後、奴は聞いてきた。素直に頷くと小杉は嬉しそうに歯を見せて笑う。そのまま左の乳首もしゃぶられ、俺は奴の下で淫らに喘いでいた。


「一回イカせてやる」


小杉はそういうと、俺のペニスを激しく扱きだす。


 


(この続きは製品版でお楽しみください)

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