湯船は、男が二人入っても充分すぎるほど広かった。
「俺の唯一の楽しみが風呂なんだ」
「それでこんなに広いんだ……」
「そうだ。気に入ったか?」
「まぁな」
「ほら、ご開帳して見せろ」
奴がねだるので俺はしかたなく、湯船の中で脚をM字に開く。
小杉は俺のそこを食い入るように見ている。
「立ってみろ」
「え……?」
「いいから」
急かされてしかたなく立ち上がった。
「ここ切れている」
見ると俺のペニスの傍の産毛うぶげが、中途半端に切れていた。
「あ、さっき柴田にナイフを押し当てられたから、そのとき切れたんだろう」
「それでか……。中途半端だな。よし、俺が全部剃そってやる」
「え……冗談」
焦って逃げようとしたが、奴に腰を掴まれた。
「ほら、すぐにすむからジッとしていろ」
「よせ」
俺は嫌がったが、奴はやる気満々で迫ってくる。
「縛り上げて無理やり剃ってもいいんだぜ?」
真顔で脅されて、俺はしかたなく湯船から上がると洗い場に脚を開いて寝そべった。
そんな俺を嘗め回すように小杉は見ている。
「綺麗だ、お前の身体」
俺は身体を褒められても嬉しくもなんともなかった。
「こんな綺麗な身体をしているのに、もっと自分を大事にしろ」
よけいなお世話だと思ったが、いい返すのも馬鹿馬鹿しくて、俺はそんな小杉の言葉を無視した。
奴は湯船から上がると、ボディソープを泡だてて、俺のそこにたっぷりとつけ、カミソリで剃り始めた。
俺はバスルームの天井の明かりがまぶしくて目をそっと閉じた。
小杉は丁寧にそこを剃っていく。
「赤ん坊みたいに綺麗にしてやる」
「物好きだ……」
文句を言ったら、奴が笑う。
「今夜はたっぷりサービスしてくれるんだろう?」
「あぁ」
しかたなく俺は答えた。
「動くな。大事な息子が怪我をするぞ」
奴はえらく楽しそうだった。俺のペニスを右手で持ち上げ、付け根の部分まで丁寧に剃る。
ジョリジョリと毛を剃る音が聞こえ、俺はなるべく意識をそらせようと努力していた。
そうでないと身体が流されそうだった。
奴はそこを剃りながら、微妙なタッチで俺のペニスを弄った。
剃り終わると、お湯をかけてそこについたボディソープを洗い流す。
「ほら、綺麗になった」
言われて見たら、そこは見事にツルリとなっていた。
「まるで赤ん坊みたいだぜ」
嬉しそうにそういって奴は、剃ったそこにチュッと音を立ててキスをした。
「あ!」
ゾクリとした快感が走り、俺は思わず喘いで身体を仰け反らせた。
「感じるか?」
「……馬鹿が」
文句をいうと、そのままゴシゴシと顎で擦る。
少し伸びてきた奴のひげが敏感なそこに当たって、どうしようもないほど気持ちがいい。
身体が疼きだした。
「膨らんだぞ」
俺のペニスを弄りながら奴は楽しそうにいう。
「や……やめろ……」
奴の頭を押しやろうとしたが、力が出なくて止められなかった。
そのまま太股ふとももの付け根を吸い上げながら、顎でそこを擦りだす。
そこから痺しびれたような快感が突き上げてくる。
俺のペニスはますます硬くなっていく。
ただ擦られているだけだというのに、やるせなくて目の前がボーッと霞かすんできた。
なんとか気を落ち着けようとするができない。
「今度は俺が洗ってやろう」
「いい……よせ」
「遠慮するな。おさわり禁止じゃないだろう」
小杉は、からかうようにそう言ってボディソープを手に取り、俺の全身を擦りだした。
泡立てたボディソープで、俺の首から胸へ丹念に擦っていく。
「乳首立ってるぞ」
「……煩うるさい」
息も途切れ途切れに文句をいうと、それをギュッと摘まれた。
「痛い!」
喚いて睨む。
「痛いじゃない。『いい』だろうが」
からかうように奴はいう。
指の腹でそこを孤るように弄られると、ビクンと身体が震える。
自分の身体だというのに、まるで自分のものではないようなそんな気がしてきた。
すると小杉は俺の胸に湯をかけて泡を流す。
「色っぽい乳首だ」
嫌がって身体をよじったらやめる。
「もっとよく見せろよ。この前は見たくても見られなかったからな」
奴はそういって、俺の胸を手でなぞった。
俺は観念して奴の好きなようにさせた。
「ほら、また硬くなった。さっきまではピンク色だったのに熟れて赤くなってきたぜ」
奴が俺の乳首を指の先で弄るたびに、俺のペニスはビンビンに感じて撓っていく。
そのうち、奴は俺の乳首に食らいついてきた。
「あっ!」
俺はうめいて奴を押しやろうとしたが力が出ない。そのまま乳首をしゃぶられながらペニスを扱かれた。俺は観念すると、押しやろうとした手をそっと奴の背中に回して、夜叉ごと奴を抱きしめた。身体中が燃えるように熱い。俺は奴のテクにいつしか流されていた。
「あ……あぁ……っ……ん!」
「気持ちいいか?」
右の乳首を唾液でダラダラにした後、奴は聞いてきた。素直に頷くと小杉は嬉しそうに歯を見せて笑う。そのまま左の乳首もしゃぶられ、俺は奴の下で淫らに喘いでいた。
「一回イカせてやる」
小杉はそういうと、俺のペニスを激しく扱きだす。
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