「やぁ!あっ……!はぁ……!」
僕は快感に流されるまま、我を忘れて喘いでいた。
兄さんはそんな僕をより煽るように、僕の首筋から胸へとキスを落としていく。
乳首をやんわりと噛まれて思わず呻くと、兄さんは手の中のものをさらに強く扱く。
とたんに僕は身体をくねらせる。
すると今度は爪の先で張りつめたそれの先端を突いた。
僕は耐えきれずに、いやいやをするように頭を振って喘いだ。
「あ!うっ!あぁ……!」
それは思いっきり膨らんで、ビリビリと痛みだしてきた。
すぐに血管が浮き上がり、絶頂を目指して猛り始める。
強い刺激に慣れていない僕は、いつしかすすり泣いており、兄さんはそんな僕の痴態を楽しむようにさらに何度も扱いた。
先端からは先走りの雫がダラダラと漏れ出し、兄さんの手を濡らしてシーツに落ちる。
気持ちよくて何も考えられない。ただ、兄さんが与えてくれる快感に僕は酔っていた。
だから、兄さんがギュッと付け根を握りしめて、そのまま先端へ一気に扱いたとき、僕は我慢できずにひときわ甲高い声を上げた。
「やぁ!」
そして僕は、あっけないほどあっさりと絶頂を迎えていた。
あまりのことに自分でも唖然となってしまった。
すると兄さんはそんな僕を見て、満足そうに微笑む。
「可愛いかったよ」
(兄さん……)
僕は恥ずかしくて真っ赤になってしまう。
照れくさくて俯いた僕の頬に音を立ててキスをし、
「もっといい気持ちにしてやろう」
(え……?)
「千尋のいい顔を見せてくれ」
兄さんは優しくそう囁くと、僕を俯せにした。
何をされるのかと思ったら、兄さんは僕の尻をそっと持ち上げ、そこに躊躇うことなく顔を埋めたのだった。
「兄さん!駄目!汚いから!やだぁ!」
男同士はそこを使うことも、ましてそこで感じるなんてことも僕は知らなかった。
だから僕は咄嗟に兄さんを止めようとしたが、兄さんは聞いてくれない。
舌でそこを嘗め始める。
嫌がって逃げようとすると、片手で僕の腰をガッチリと掴んで押さえ込まれ、僕はどうすることもできなかった。
そのまま兄さんは舌の先で何度も嘗めながら、硬い入り口をほぐしていく。
僕のそこは最初は固く閉じていたが、兄さんの舌の動きが激しくなるにつれて少しずつほぐれていった。
そして兄さんは唾液でぐちゃぐちゃになるまでほぐした後、舌を中にグイッと差し込んできた。
「あ……!うっ!」
僕は悲鳴を上げて嫌だと訴える。だけど兄さんはやめてくれない。
それどころか舌を淫らに動かし、嘗め回した。僕は思わず甲高い声を上げていた。
「兄さん!」
すると兄さんは今度は指でその中を弄り始めた。
「あ……!うっ!」
痛いようなむず痒いような、なんとも言えない感覚がそこから突き上げてきた。
そのうち兄さんは何かを指でそこに塗り込んでいったようだけど、僕はそれが何かを確かめる余裕さえなかった。
兄さんは何度も何度も指を出し入れし、丁寧にそこをほぐしていく。
僕が痛がるとすぐに手を伸ばして前をゆっくりと扱き、僕は前と後ろを同時に攻められていつしかすすり泣きだしていた。
「あ……!やぁ……!兄さん!」
どれぐらいそうしているか、わからなくなってきた頃、そこに何か硬いものを押し当てられた。
初めは、それがなんだか無知な僕は気がつかなかった。
確かめるために振り向こうとした、次の瞬間、それは圧倒的な力で僕の中へ入ってきた。
あまりの痛さに僕は悲鳴を上げた。
「うっ!あぁ!」
身体を切り裂くような痛みが僕の全身を貫く。
それは生まれて初めて味わう激痛だった。
萎縮して萎えた僕のものを再び扱き始める。僕は嫌がって何度も泣き叫んだ。
それはさらに奥へと入ってくる。自分の身に何が起きているのか咄嗟にはわからなかった。
「い、痛い!兄さん……やめてくれ!嫌だぁ!」
目の前が真っ赤になり、閃光が走る。
兄さんが荒く息を吐いて身体を揺らすたびに、それは僕の中を切り裂いて進んでいく。
僕はいつの間にか夢中でシーツをちぎれるほどに握りしめていた。