「服を脱がせなさい」
バートランドは、由弦に言う。
「あっ、はい…」
何が必要なのか考えていた由弦は、はっとしてバートランドの指示通りに奏の服を脱がす。
「これが欲しいんだろう」
バートランドは箱の中からおもちゃを取り出すと、床に倒れている奏の目の前に突きつける。
「はいっ…、そうです。バートランド様」
奏は、歓喜に満ちた表情で頷いた。
「すぐに入れてやる」
バートランドはそれにローションを垂らすと、膝をついて奏の後ろに挿入する。
ほとんど抵抗なく、それはするすると入っていく。
バートランドがスイッチを入れると、奏の身体が細かく痙攣した。
「あぁ、ああぁぁ、あんっ…」
低いモーター音が地下室の中に響き、奏の唇から嬌声が上がる。
「分かったか、由弦」
バートランドは、ゆっくりとソファに座った。
「はい…」
床の上でのたうち震えている奏をちらりと見て、由弦は返事をする。
次第に激しくなる奏の喘ぎ声を聞き、汗に濡れる肌を見ていると由弦も落ち着かない気持ちになってきた。
「はぁ、…、はぁ…、あっ…、はぁ…、あぁっ…、由弦様」
それまでうつ伏せだった奏は、上半身を少しだけ起こすと腕を伸ばして呼ぶ。
「なんだ?」
由弦は奏の前までいって床に跪いた。
「触ってください」
奏は由弦の手を掴むと、無理やり自らのものに引きつける。
「えっ…、あぁ」
由弦は戸惑いながらも、既に硬くなっている奏のものに指を絡ませた。
「あっ…、由弦様」
そのとたん奏は急に起き上がって、由弦に抱きつきキスをする。
「そんな中途半端じゃなく、ちゃんと触ってください」
奏は嬉々とした表情で、戸惑っている由弦に腰をぐいぐい押し付けた。
「分かっているっ!」
由弦は奏のものを扱きながら、片手で背中に腕を回す。
唇に軽く触れるキスを繰り返しながら、由弦は奏のものを愛撫した。
「はぁ…、はあ…、あっ…、あんっ…、はぁっ…、んっ、…いいぃ、気持ちいいっ」
奏のものは濡れて、由弦に触られるとくちゅくちゅと音をたてる。
呼吸が激しく乱れ始め、奏はくねくねと腰を揺らめかせた。
「もっと、気持ちよくしてやるよ」
由弦は、奏の首筋に唇を押し当ててきつく吸い上げる。
白い肌に、赤い跡がくっきりと浮き上がった。
「いっ…痛いです…、由弦様…」
痛みを感じて、奏はますます興奮する。
「痛くされるのが好きなくせに。もっと、痛くしてほしいんだろう」
由弦は、奏のものの先に指先を押し込んでぐりぐりと回す。
「ひっ…、いっ…、いたいっ…。やめてください…」
奏は喜びに震えながら、嬉々として由弦に拒否の言葉を吐く。
「さっきより大きくしたくせに、どの口がそんなことを言ってるんだ」
由弦は濡れた指先を、奏の口に押し込む。
「んっ、うんっ」
奏は由弦の指にねっとり舌を絡ませる。
指だけではなく、手のひらまで舐め回した。
「イヤラシイやつだ」
由弦は眉根を寄せて、じっと奏の唇を見つめる。
そんなことをされると、次第に由弦も興奮してきた。
「もういい、離せ…」
由弦は手を引き離すと、奏のものを包み込む。
「由弦様…、気持ちよくしてください。もっと、強く擦ってください」
奏は由弦の手を上から握りしめて、大きく動かした。
「ああっ」
由弦は、快感に溺れる奏の表情を見ながら愛撫する。
「あぁっ…、いっ…、いいっ…、はあっ…」 次第に奏の身体の震えが大きくなっていく。
「イキたいのか」
由弦は奏の背中を撫でながら、耳元で優しい声で聞く。
その手は、徐々に下がっていった。
「はいっ、由弦様…」
奏は期待に満ちた表情で、由弦を見る。
「あぁ」
由弦は頷くと、奏の後ろに手を回し動いているそれを一気に引きずり出す。
「ひいっ」
奏は息をのんで、激しく痙攣を繰り返した。
たまりきっていた熱が飛び出して、由弦のスエットを濡らす。
「満足したか?」
由弦は引き抜いたものを無造作に床に投げると、倒れ掛かってきた奏に聞く。 「あっ…、はぁっ…、はあっ…、はぁっ…」
目に涙をためてうつろな視線を由弦に向けて、奏はゆっくりと頷いた。 「岩崎さんは満足したかもしれないけど、俺はまだだ…」
由弦は、まだ激しく息をついている奏に話し掛ける。
部屋の壁と同じ黒い服でパッと見ただけでは分からなかったが、由弦のものは既に大きく形を変えていた。
「あっ…、はいっ」
奏は、由弦の身体を見てコクリと頷く。
「分かっているな」
由弦は奏に確認すると彼に背を向けてソファに行き、バートランドの横に座る。
「はいっ」
奏は床を這ってソファの前まで行くと、ぴったりと身体に張り付いた由弦の服の上からそれを愛撫した。
「そうだ…、いいぞ…」
由弦は、奏の背中を撫でながら瞼を閉じる。
奏は愛撫に慣れていて、布の上からでも由弦の弱いところを的確に攻めてきた。 すぐに身体が熱くなり、息が上がってくる。
「由弦様、直に触ってもいいでしょうか」
奏は、上目遣いで由弦を見て律儀に聞く。
「いいぞ」
返事をすると、服を脱がそうとする奏を止めて、自ら黒いスエットと下着を脱いだ。
白い肌が照明に照らされて浮き上がる。
「いい眺めだ」
隣でそれを眺めていたバートランドは思わず呟き、由弦の腰に腕を回して引き寄せる。
「そんなに見るな」
間近でじっと見られるのが恥ずかしくて、由弦はバートランドの目を両手で隠した。
「岩崎に触らせるのは平気なのに、私に見られるのは嫌なのか?」
バートランドはクスクスと笑いながら、由弦の腰から腕を放す。
「だって、バートランドは特訓の成果を審査してるだけだろ。俺に触ったり、成果以外を見るのはだめっ!」
由弦は文句を言う。
「見ているだけにも飽きてきた、私も参加したい」
バートランドはにやりと笑って、由弦に無理やりキスをした。