彼はニュースキャスター!【第一話配信】

【第一話】

彼はニュースキャスター! ~TL小説編集者の私~ 前編

 

著者:如月一花 イラスト:龍 胡伯

 

 

序章

ソファにぐったり座り込む恋人、井村(いむら)大輝(だいき)の前に跪く水瀬加奈(みなせかな)は、彼のスラックスをくつろげると、そっと男根を引きずり出した。

大輝の優しそうな眼差しは、疲れて色気を帯びている。普段から流して整えている黒髪も、心なしか乱れているように見えた。いつもきっちりと着こなすスーツも、ジャケットを脱いでネクタイを取り、シャツもはだけた今の姿はあまり見ないラフな状態だ。

普段から画面越しに見る大輝とは想像も出来ないような、少しだらしない格好と仕草のギャップは、加奈の興奮をよりかき立てる。

「起きてる? ねえ……大輝?」

少しキツそうに見えるものの、くりっとした目にあどけない幼さを併せ持つ加奈は、シャツにタイトスカート、もしくはチノパンを好んで履くためか、シックな大人の女性的な印象が強い。

それは、もしかしたら大輝が朝の顔のニュースキャスターであることを考え、周りに彼との関係を話していないせいもあるかもしれない。おかげで二十九歳になっても彼氏なし、仕事が生きがいの寂しい女だと社内で認知されているのは、言われずとも理解していた。

けれども、所詮は他人の評価。実際は大輝とたっぷりと愛情を確認しあっている。

肩のあたりまである黒髪を結うゴムを直す加奈は、自立しない大輝のそれを指先で弄んだ。

そして、獲物を捕らえたとばかりに彼を見つめる加奈は、だらりと垂れたその微熱を口に含む。汗の臭いはするが、むしろそれは興奮を煽る媚薬のようだった。

「はあっん……はっむ……起きて?」

「ぅ……やめてくれ、仕事がやっと終わったんだ」

「いや……はあはあ……我慢出来ないの」

「そう言われても……くっ……加奈、ちょっと」

大輝の甘い声が、蕩けるチョコレートのように感じられた。

世の中の女性を虜にするニュースキャスターの低音が、自分だけに向けられている。そう思うだけでそそられるのに、悶えるせいで普段は聞けないような色気も醸しているのだから尚更だ。

「気持ちいいんでしょ?」

クスッと笑いながら、加奈は続けた。

丁寧に裏を舌でなぞったり、吸い付いたりして音を立てて舐めてみる。

そうして大輝が苦しげに悶える姿は、サディスティックでもないのに気分がよくなる気がした。

最近はなかなか会う機会がなく、甘えることも出来なかった。

特に災害ニュースで忙しいらしく、まるで忘れられたようにほったらかしにされていたせいかもしれない。

だからか、ここぞとばかりに奉仕して、大輝をたっぷり困らせてみたくなるのだ。

「やめ……加奈……会社に戻らないといけないのに」

「だめ」

段段とそそり立つ男根の先端を舐めると、苦みがじわじわと口の中に広がった。感じているんだ――丁寧に舐め取る加奈に、大輝の顔はさらに快感に歪んだ。

「加奈……っ」

悶えて名前を呼ぶ大輝に、加奈は苦笑した。

久しぶりの快感に酔いしれているのはお互い様のようだ。

仕事尽くめでセックスから遠ざからざるを得なかった彼には、刺激が強いのだろう。

口の中で丁寧に転がしながら舐めていくと、大輝のそれが少し膨らみ、苦しくなる。

すると、調子が良くなってきたのか、彼自ら腰まで使って加奈の口で扱き始めた。

(調子いいんだから。仕事だって言ってるくせに)

加奈は上目でにっこり微笑みつつ、音を立てまくり舐め続けた。

大輝が興奮しているなら、もっと刺激すればその気になってくれるだろう。

「うっぁ」

「おいひ……もっとしていい?」

「加奈はどうなんだ?」

「私はしたいの。だからおねだりしてるんじゃない」

「俺だってしたいけど。時間が」

冷静さは残しているのか、苦慮気味に大輝は時計を見た。

一時的に帰宅するだけであって、また会社に戻らないといけないと言っていたから、あまり遅くなっては問題になるだろう。

加奈だってそれくらいは理解している。

けれど、すでに蜜は溢れ出して下着を濡らしていた。

大輝を思うとジュワジュワと溢れ出して止まらない。

加奈は普段は男性と一定の距離を置き、仕事のことばかり考えているような女だった。

大輝との結婚の話が出ないのも、お互いに恋人の関係が心地よくなっているせいもあるが、キャリアアップをストップさせたくないという思いが大きいからだ。

けれど、それとは裏腹に大輝とのセックスは過激で大胆で、まるで現実を忘れるようにするものが多かった。

普段の加奈からは想像出来ないような奉仕ぶりに、自分で自分を煽っていると思った。

(こんな姿見せるの、大輝だけなんだから)

「ね? して?」

「待って、加奈のすごいから」

目の前で果てそうになる大輝に、加奈は舐めるのを途中で止めた。

髪を撫でる彼の意識は、加奈の下腹部に向かっている。仕方ないな、と思わせぶりに下着だけを脱いでタイトスカートを捲ると、加奈はそそり立つ男根の上に跨った。

シャツはわざとはだけて、大輝をさらに煽る。

ぬちっと音を立てて、蜜口にゆっくりと挿入(はい)っていく。

「あっ……っ、あああっ!」

中腹まで熱が侵入したところで、加奈は一気に快楽の頂へと昇り始めた。

欲しかったものをようやく手に入れた感動もあり、思わず快感の声が大きくなる。

「うっくうっ! 加奈っ! いきなりするなっ」

「いいでしょ? 私が気持ちよくしてあげる」

加奈は堪えきれなくなって、腰を思いきり振りたくった。

ぐちょぐちょと激しい水音が部屋に響き渡る。

「そんな音出して欲しがりだな、加奈は」

「大輝の、欲しいに決まってるじゃない」

加奈がうっとり見つめると、大輝が思いきり突き上げてきた。

「ああっ! 大輝の奥に当たるっ!」

「加奈っ!」

二人の嬌声が部屋中に響くと、次第に大輝も目を覚ましてきたのか、加奈の腰を掴んで揺さぶりだした。

水音が先ほどよりも激しくなるにつれ、酩酊したような気分が急加速する。

くらくらしながらも貪るように腰を懸命に使うと、最奥で熱が蠢いた。

「あっあっあっ! 大輝ぃ! 奥があついっ!」

「加奈っ」

大輝は切なそうな声を上げながら、思いきり揺さぶり続けた。

「あああっ! イクっ!」

加奈は蕩けきってしまうが、大輝はまだまだとばかりに加奈の胸を鷲掴みにした。

「あっあっ! やあっ」

「こっちはピンク色に染まってる」

言うなり、大輝がむしゃぶりついてくる。

「あああああっ!」

加奈は一気に果てそうになった。

けれど懸命に堪えて快感に震える。

舌先でぺろぺろと舐め回され、先端はすぐに涎まみれになってしまう。

大輝は膨らみに吸い付いたり揉んだりして弄んだ。

「あっああっ! やあっ! 大輝っ」

「加奈の胸、堪能したいもんな」

「そんなにされたら……イクッ」

「加奈、素直にイケばいいだろう?」

大輝に言われて加奈は上目で見つめた。

真向かいで挿入した状態で果てるのはすごく恥ずかしいのだ。

大輝に全て丸見えになってしまうのはまだ慣れていない。

「いや……恥ずかしい顔見られたくない」

「もう何度も見てるから。加奈のイキ顔」

大輝に言われて、加奈はかあっと頬を染めた。

すると、駆り立てるようにやわやわと蜜芽を弄られた。

「あああっ!」

「これでも我慢するか、加奈?」

「やあっ! イクぅ!」

加奈は一気に頂きを昇り詰めると、頭を真っ白にさせて思いきり果てた。

しかし、まだ繋がったままの熱が腹の奥で蠢いている。

加奈はぐったりしつつ、大輝がまだ果てていないのに気づいてすぐに彼の方を見つめた。

「大輝……ずる……い」

「いいだろう? 加奈が欲しがったんだから」

そう言いながら、大輝は蜜芽をムニムニと弄り回してくる。

「あっああっ!」

加奈は果てたばかりなのにまたイキそうになって腰を引いた。

しかし大輝はすぐに腰を抱えてきて、蜜芽を強引に弄り続ける。

「ああっあああっ!」

「加奈、奥がヒクヒクしてる。絡んできて気持ちいい」

「大輝ぃ……」

加奈はうわ言のように名を呼びつつ、彼のことをとろんとした目で見つめた。

先ほどの快感で絶頂を味わってしまった為、体が少しの刺激でまたイキそうになっている。

「らめ……らめ……イクっ!」

「いいよ。加奈は欲しくてたまらないんだろう?」

加奈は首を振った。

「ちがっ……」

「じゃあ、ここで止めてもいいのかな?」

加奈は大輝にしがみつくように抱きついた。

「意地悪しないでっ」

大輝はクスクス笑うと、加奈の蜜芽を弄りながら抜き差しを始めてくる。

「ああっあああっ!」

「ナカが絡んできていい感じだ」

「大輝っ!」

加奈は頭をふわふわさせながら、大輝を見つめた。

視線が絡むと、自然とキスをして舌を絡ませる。

「ンンッはぁ……」

「加奈の蜜……全部舐めたいな」

「大輝……私、お願いしちゃいそう」

加奈がうっとり言うと、大輝は腰を突き上げてきた。

その子宮が揺さぶられるような刺激に、加奈は思わず体を退け反らせていた。

「あああっあああっ!」

迫る快感にたわわな胸を揺らしながら、自らの胸を揉みしだく。先端を自分でいじめてみたり、つねったりして、セックスへと陶酔していく淫らな自分に酔いしれる。


「あっ、あああっ!」

最奥を突き上げられ、急速に頂きを昇りつめる加奈は瞬間、懸命に堪え、大輝が果てるのを見計らった。しかし、息を荒くしてはいるものの、まだ絶頂に至りそうにない様子だ。

「ううっくぅ……」

「大輝、大輝っ!」

そこで、加奈は自らも腰を使って熱膨張する男根を刺激しようと懸命になった。

膣壁が擦られ、さっき耐えた快楽の波が押し寄せる。少しでも気を抜けば、ほんのちょっとの刺激でも果てそうになり、小刻みに体が震え、喘ぐ声が大きくなった。

「あっああっああっ!」

「なあ、加奈。我慢してる?」

「それ、は……大輝と一緒にイキたいから」

加奈が頬を染めて言うと、大輝が恥ずかしそうに言った。

「ごめん。最近仕事ばかりでストレスたまって、すぐにはイケないみたいだ。加奈、悪い」

思わぬ告白に、加奈は逆に奮起してしまう。

「じゃあ私が、大輝がイクまで頑張るから」

「無理しなくていい。男ってそういうものじゃないから」

大輝は冷静に言っているが、加奈の刺激を感じて時々息を乱している。

 

第二話へ続く〉

 

彼はニュースキャスター!【第二話配信】

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