偽りの令嬢~親友の代行で婚活したら御曹司に気に入られちゃいました!?~【第四話配信】

【第四話】

 

著者:有允ひろみ イラスト:蘭 蒼史

 

「うん、今度はちゃんと呼んでくれたね。嬉しいよ、理沙」

ゆったりと微笑まれ、また唇を重ねられる。今度のキスは、それまでよりも長く、触れるだけのものではない。

唇の隙間から、そっと忍び込むように入ってきた彼の舌が、珠美の口の中を少しずつ満たしていく。

「ん、ん……」

キスをしながら、諒一の手が珠美のバスローブを少しずつ脱がし始める。

それに気づきながらも、珠美は抵抗ひとつできなかった。なぜなら、もうすでに気持ちは十分すぎるほど諒一に傾いており、胸は叫びだしたいほどの期待でいっぱいだったからだ。

「理沙……今さらだけど一応聞くから、また『はい』って言ってくれる? 理沙を抱きたい。もちろん、痛くしたりしないし、避妊もしっかりする。理沙がほしい……。ほしくてたまらないんだ。いいかな?」

唇の両端にキスをされ、目をじっと見つめられる。

今まで、こんなふうに男性に求められた事など一度たりともなかった。それに、これほど胸がドキドキしてときめいた経験も皆無だ。

「……は……はいっ」

夢なら、このまま醒めないでほしい。

どうせなら、諒一と最後までめくるめくひと時を味わいたい。

珠美は無意識に頷いて、自分を見る諒一を見つめ返した。すると、彼はにっこりと微笑んで、珠美の唇に長いキスを落としてきた。

「ありがとう理沙。素直だし本当に可愛い……。目も鼻も唇も……それに、肌がとても白くてきめ細かいね。すごくそそられるな……。それと、ここ――とてもセクシーで、ドキドキするよ」

彼の右手が、珠美の左胸をそっと覆った。そして、やわやわと揉みしだきながら、右胸の先をチュッと吸った。

「あっ……諒一さん……あ、あんっ……! あああっ――」

突然やってきた快楽に、珠美の背中がベッドから浮き上がった。その拍子に腰に腕を回され、両方の乳房に交互にキスをされる。

「やっ……あんっ! そ、そこ……そんなにしちゃ……あんっ……ああんっ!」

舐められ、甘噛みされるたびに身体中に甘い電流が走り抜ける。自然と声が漏れ、じっとしていられなくなってしまう。

「胸は、嫌? 触られたくない?」

諒一が顔を上げ、珠美を見る。けれど、その唇には、まだ左の乳先が緩く咥えられたままだ。

「いいえ、違いますっ……。触られたくないんじゃなくて……すごく小さいから――」

珠美の胸はBカップで、乳房と言うにはボリュームが足りない。それを気にしているせいか、胸を愛撫されても、恥ずかしさが先立ってしまう。

それなのに、なぜか今はものすごく感じる。

我ながら不思議だし、諒一に触れられている時は、気持ちよくて身体がフワフワと浮かび上がるような感覚を味わっていた。

「小さい? 僕はちょうどいいと思うけどな。それに、とても敏感で食べてしまいたいほど可愛いよ」

「えっ……ほ、ほんとですか? あんっ! あああんっ!」

左胸の先を唇で挟み込まれ、食むように愛撫される。

「僕は、セックスをしている時や今みたいな時に嘘なんかつかない。可愛いよ、理沙……。そうやって感じているところを素直に見せてくれると、もっと感じさせてあげたくなる」

諒一が珠美の閉じた脚を膝で割り、大きく左右に押し開いた。

熱く硬いものが珠美の蜜窟の縁にあてがわれ、そこを繰り返し撫でさすられる。

「すごく濡れてるね。もしかして、誘ってくれてるのかな? もうすぐにでも入りそうだ」

囁かれると同時に、屹立の先がほんの少し中に沈んだ。再び唇が深く重なり、諒一と間近で見つめ合う恰好になる。

訊ねるような視線を送られ、珠美はためらいつつも小さく返事をした。

「そ……そうかもしれません」

「本当に? 理沙も、僕をほしがってくれてる――そう思っていいんだね?」

「はい……ん、んっ……ぁ……ふ……」

諒一のキスが、珠美の唇を塞ぎ、彼の手が乳房を緩く揉み込んでくる。

「嬉しいよ、理沙。君は本当に素直だね。君みたいな女性にははじめて会ったような気がする」

「あっ……あ、あああああっ!」

硬い屹立が珠美の中に分け入り、隘路をこじ開けながらじわじわと奥に進んでいく。

思えば、もう三年以上セックスをしていない。そのせいもあってか、まるでヴァージンの時のように中が強張っているようだ。

「理沙、緊張してる?」

「……は……い、す、すごく……緊張してます」

「じゃあ、少し緊張を緩めないとね。理沙、僕の肩に腕を回して……それから、脚もできるだけ高く上げて、僕の腰に回してみて」

珠美は、言われた通りに諒一の身体に腕と脚を絡めた。互いの鼻先が触れ合い、二人の身体がそれまで以上に密着する。

ものすごく淫らだし、どう考えても性急すぎる。けれど、身も心もとろけるほど気持ちがいい。

「理沙……君は今、僕とセックスしてる。セックスはすごく親密な行為だし、とてもセクシャルな……もっと砕けた言い方をすれば、エッチな行為だ。そうだろ?」

「え……えっち……?」

諒一の話す声が、耳の奥に染み入る。

話しながらのセックスなんてはじめてだし、それがこんなにも刺激的とは知らなかった。

「そう。エッチだ。理沙は今、すごくエッチな子になってる。その証拠に、動くとぐちゅぐちゅ音がするほど濡れてる。ほら、聞こえるだろう?」

諒一が緩く腰を動かし、わざとのように淫猥な水音を立てた。

「やっ……諒一さ……、あっ……ああっ……ああああんっ!」

「すごくいい声だね。もっと聞かせてほしいな、理沙のエッチな声――」

「あんっ! あああああっ……!」

決してわざとではない。

気持ちよすぎて声を上げずにはいられないし、諒一にかけられる言葉と腰の動きに、身も心も翻弄されてしまっている。

抽送が、だんだんと速くなり、聞こえてくる水音も淫らさを増す。

たまらなく、恥ずかしい。

けれど、与えられる快楽に溺れ、それどころではなかった。

「あっ……り、諒……いちさんっ……あ、あっ……ああああああ――」

徐々に汗ばんでいく彫刻のような裸体を見て、珠美は諒一にしがみつく腕にいっそう力を込めた。

自分は今、これほど完璧な身体を持ち、優しくて紳士的な彼に抱かれている――。

珠美はその事実に歓喜し、より強い淫欲に囚われて嬌声を上げる。

「あああああんっ! あんっ……ああああんっ! りょ……いちさ……ああああ――!」

蜜窟の最奥にズンズンと屹立を突き立てられ、珠美はあっけなく果てて激しく身を震わせた。

「理沙、まだだよ。もっと理沙を啼かせてあげないとね――」

諒一が珠美のこめかみにキスをし、挿入を深くする。

「ああああんっ! あ、あ……あっ……!」

声を上げるごとに奥を突かれ、快楽に喘ぐ顔をじっと見つめられる。

「理沙のその顔……たまらないな……。すごく可愛いし、淫らでエロティックだ。もっと攻め立ててあげたくなるし、もっといやらしい事をして理沙を思いきり乱れさせたい。……どう? 僕にそうされてみたい?」

訊ねられ、珠美はすぐに頷いて諒一を見つめ返した。

「そうされたい……。もっと……もっと、諒一さんと交じり合いたいです――」

そして、呼んでくれる名前が違うのが気にならないほど、彼とのセックスに溺れてしまいたい。

珠美の言葉を聞くなり、諒一が腰の動きを、いっそう速くする。

愉悦を感じるあまり、身体がベッドから跳ねた。一瞬身体から諒一のものが抜け出そうになるも、即座に腰をひき寄せられて小刻みに腰を振られた。シーツの上に置いた左手を取られ、掌にキスをされる。

「ここに手を置いてみて」

掌を誘導され、自分の下腹の上に置いた。その上から手を重ねられ、激しく中を掻かれた。

中を掻く切っ先が、平らな下腹に小さな膨らみを作っている。それを掌で感じ取り、全身に甘い戦慄が走った。

「これが何かわかるね?」

訊ねられ、繰り返し頷く。

「あっ、あ……あ、あっ! ああ――」

「理沙……すごくセクシーだ……君の外見も中身も……ここもそうだ。ピンク色に腫れあがって、この上なくいやらしいよ」

諒一が珠美の花芽に触れ、先端をそっと摘まんだ。

そこを、そっとねじるように愛撫され、同時に右の乳先をもう一方の指の間にきつく挟み込まれる。

途端に蜜窟の奥がキュンと窄まり、屹立を嚥下するようにヒクヒクと蠢きだす。

「ああんっ……そ、そんなふうにしちゃ……い……ぁあああんっ!」

指先で摘まんだ乳先を捻られ、花芽の先を指で執拗に捏ね回された。そうしている諒一の顔には、鷹揚な微笑みが浮かんでいる。

「イヤだって? 本当にイヤなのかな? 本当は、もっとしてほしい――そうだね?」

「は、はいっ……」

「正直でいいね。じゃあ、今度はどうしてほしい? 理沙のしてほしいとおりにしてあげるから、遠慮なく言ってごらん」

諒一の声は甘くまろやかで、珠美の本音を言葉巧みに引き出してくる。

「胸……もっと触ってほしいです。……もっと近くで見つめ合いたい。……ギュッと抱きしめて、キスをしながら奥をいっぱい突いてほしいですっ……」

言い終えるなり、さすがに顔から火が出るほど恥ずかしくなった。けれど、諒一はそんな珠美を抱き寄せ、微笑みながら唇を合わせてくる。

「ちゃんと言ってくれたから、してほしい事はよくわかった。理沙は本当にいい子だ……。ご褒美に、君の望みどおりにしてあげるよ」

キスの合間に囁かれ、期待で胸がいっぱいになった。

上体を彼の腕の中に取り込まれ、きつく抱きしめられる。身体がそれまで以上に密着し、何度となく腰を強く振られた。

「んっ……ん――ふぁ……あ、ああああ……! っん、ん――」

ぴったりと唇が合わさっているから、くぐもった吐息しか出す事ができない。

嬌声が喉の奥に留まり、まるで甘えた子猫のような吐息が唇の隙間から零れ落ちる。

「ぁ……ふ……、んっ……んん……」

声が出せないもどかしさと挿入の愉悦で、珠美は涙目になりながら諒一の背中に指を食い込ませる。

睫毛が触れる距離で、じっと見つめられ、想いが溢れた。

諒一が続けざまに激しく腰を動かしながら、乳房を捏ね先端を指で転がしてくる。

キスが終わり、ようやく唇が自由になった。

小刻みな抽送が立てる水音と、二人の汗ばんだ肌が触れ合う音が、たまらなく淫らだ。

再び突き上げが激しくなり、諒一が珠美の腰を抱き寄せ、乳房を揉みしだいてくる。

「ああああああっ――」

「理沙っ……」

痛いほど抱きしめられ、首筋に噛みつくようなキスをされた。

もっと奥を突かれたくて、珠美は両脚を高く上げて諒一の腰の上で踵を交差させる。

もう、無我夢中だった――。

キスをしながら、珠美は繰り返し「もっと」と切なげな喘ぎ声を漏らす。


「理沙……君ほど可愛い女は、はじめてだ――」

諒一が囁き、顔中にキスを落としてくる。

そして、屹立を内奥までねじ込み、子宮へと続く丸みを押し上げるように捏ね回してくる。

「諒一さんっ……もっ……と……ああ――」

天地がわからなくなるほどの快感に襲われ、声が掠れた。

「〝もっと〟?」

諒一の顔に、とろけるような笑みが浮かぶ。

この人はセックスの最中に、なんて優しく笑うんだろう――珠美は、それに見惚れながら首を縦に振った。

「いいよ」

諒一が珠美の両方の太ももを持ち上げ、自分の膝の上に乗せた。腰がベッドから浮き上がり、二人が交わる部分がよく見えるようになる。

「あっ……」

珠美は、今までそんな淫らな光景を見た事がなかった。目を逸らさなければと思うのに、どうしてもそうできない。

諒一の指が珠美の薄い柔毛をかき分け、よりいっそう蜜窟に屹立が挿入されているさまが見えるようになった。彼が緩く腰を動かすたびに襞が揺れ、卑猥な水音が立つ。

「聞こえる? 僕と理沙がセックスをしている音――」

「き……聞こえます……あ、あっ……あ――」

ゆっくりと抜き差しされ、中の蜜が秘裂の外に溢れた。

諒一が柔毛を溢れ出た蜜で丁寧に撫でつけ、ぷっくりと盛り上がった花芽を露出させる。

「やっ……は、恥ずかしいっ……」

珠美は激しい羞恥を感じて、腰を引こうとした。けれど、彼は緩く首を横に振り、珠美の動きを阻んだ。

「恥ずかしがる必要はない。理沙のここはとても綺麗だ。色が薄いピンク色で、つい見惚れてしまうよ」

諒一が目を細めながら、花芽の先端をそっと指で愛撫する。

「あああっ! あ……あ――」

ほんの少し触れられただけなのに、身体中に電気が走ったようだ。

珠美は喘ぎ、唇をわなわなと震わせながら肩で息をする。

これまでそんなところに愛撫を受けた事などなかったせいか、それだけで軽く達してしまった。

そんな珠美を、諒一が上からじっと見つめている。

「そ、そんなふうに、じっと見ちゃダメですっ……」

「なぜ?」

「だって、恥ずかしいから……」

話している間も屹立は蜜窟の中にあり、それだけでも強い快楽を感じる。

それにしても、これほど淫靡で甘やかな時間をすごすのは、諒一とのセックスがはじめてだ。

諒一が僅かに腰の位置を動かし、その拍子に切っ先が蜜窟の一点を強く突き上げた。

「――あぁんっ! あ、あっ……」

「恥ずかしがっている理沙は最高に可愛いよ。こんなふうに話しながらセックスをするのが好きなのかな? ……中がすごく動いてる……。理沙もわかるだろう? とても気持ちいいよ」

「えっ……? ほ、本当ですか?」

過去に付き合ってきた元カレ達は、一度もそんな事を言ってくれなかった。そもそも、セックスの時に話なんかしなかったし、もっと言えば一種の義務感を伴った作業にすぎなかった。

実のところ、まったく気持ちよくなんかなかったし、正直面倒だし嫌いだった。

それなのに、諒一とのセックスはまるで違う。

彼の肌の温度を感じるし、もっと触れてほしくてたまらなくなっている。

「ふぅん……どうやら理沙は、あまりいいセックスをしてこなかったみたいだね。こんなに感じやすくて可愛いのに……」

諒一が、ゆるゆると腰を揺すり、片方の乳房をそっと掌で包み込んだ。

「は……ぁんっ……り、りょう……いちさんっ……」

「――とはいえ僕だって同じようなものだ。だけど理沙とのセックスはまるで違う……。この上なく気持ちいいし、本気でもっと気持ちよくしてあげたいと思う。それに、理沙が感じているのを見ると、たまらなく興奮する――」

気が遠くなるほどの快感に囚われ、珠美は喘ぎながら身を捩った。肩をそっと押され、広いベッドの上でうつ伏せになる。

「理沙……本当に可愛い――」

諒一が背後から珠美の身体を腕に抱え、乳先と花芽を弄ってくる。腰を引かれ、四つん這いの姿勢になった。

自然と腰を突き出すような恰好になり、挿入が深くなる。

「あ、あ――」

身体を貫かれたような快楽を感じて、身体がビリビリと震えた。

珠美は猫のように背中をしならせると、途切れ途切れに嬌声を上げ続ける。一瞬目の前が、ぱあっと明るくなり、身体からガックリと力が抜け落ちた。

昇りつめると同時に、もっとほしくなって諒一のほうを振り返る。

耳朶を甘噛みされ、身体をくねらせた拍子に、再びベッドに仰向けに押し倒された。

リズミカルに腰を振られ、珠美の身体が痙攣し、中が激しく収縮する。

「理沙、とてもいい……。こんなにいいのは、はじめてだよ――」

(私だって、こんなのって、はじめて――)

珠美は激しすぎる快感に浸りながら、なおも淫欲に囚われて諒一の身体に腕を回した。

すると、諒一の腰の動きがいっそう強くなって珠美の奥を攻め上げてくる。

「ぁあああんっ! あんっ! り、諒一さんっ……あああっ!」

身体全体を愉悦の波に呑まれ、珠美の中がビクビクと痙攣する。それと前後して蜜窟の中で屹立が爆ぜ、繰り返し吐精するのがわかった。

あまりに強い多幸感に囚われ、意識が朦朧となる。

「理沙……」

名前を呼ばれ、再び甘やかなキスが始まる。

「まだ離さないよ……。もっと理沙を僕のものにしたい。理沙……理沙――」

諒一の唇が、首筋を下りて乳房の先に移動する。

二度目のセックスを予感して、珠美はうっとりと目を閉じて、彼のキスに身を任せるのだった。

 

〈第五話へ続く〉

偽りの令嬢~親友の代行で婚活したら御曹司に気に入られちゃいました!?~【第五話配信】

 

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