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蜜愛の牢獄~メイドは反逆の宰相に乱される~【書下ろし・イラスト10枚入り】

蜜愛の牢獄~メイドは反逆の宰相に乱される~【書下ろし・イラスト10枚入り】

著者:ただふみ

イラスト:有馬かつみ

発売年月日:2016年05月27日

定価:972円(900円+税)

王宮で働くメイド・オデットはある罪人の世話を命じられる。王妃暗殺未遂の罪で投獄された宰相・ジェルトリュドに会いに行くと、いきなり襲われて純潔を奪われてしまう。抵抗するオデットだったが、次第にジェルトリュドとの淫らな行為にのめり込んでいき……!

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登場人物

◆オデット

王妃の側仕えメイド。気が強く、曲がったことが嫌いで真面目な性格。
◆ジェルトリュド

国王の弟で元宰相。華奢な印象の美青年。頭脳明晰で、それゆえに国の行く末を憂えて王妃の暗殺を企てた。

立ち読み

「やっんっ! やめっ……はぁっ……そこ、触っちゃ、や、んっ!」
逃げようとしているのか、ねだっているのかわからない動きになってしまっている。
オデットは焦った。この刺激がさらなる快感を呼ぶらしいことを察してしまったからだ。
「気持ちがよくなってきたのでしょう? ほら、息も上がっていますね。汗もかいてきましたか。よい反応だと思います。素敵な表情だ」
「いやっ……あんっ! 助けて……はぁっ……許してっ……」
自分が何をしたというのだろう。憎むべき相手にこんなことをされて感じるなど、あってはならないこと。行為自体を拒否せねばならないが、自分の身体の反応が最も信じられなかった。
「やぁんっ!」
唇を唇でふさがれる。声を出せない。
ジェルトリュドの舌が差し込まれ、丁寧に中を舐められる。舌が触れ合って動けば、さらに蜜がこぼれて彼の指の動きをよくした。小さく円を描くように刺激を受ける突起は、どんどんと肥大しているような気がする。
やだ……こんなの……。なんか……おかしい……。
全身に伝わる刺激の全てが快感に変換されてしまったように錯覚する。彼から伝わる熱も振動も圧力も、果ては身体を支えているベッドの硬さやいつも使っているものよりもごわごわした敷布の感触も、本当にその全てが身体を狂わせている気がした。
「んんぅっ? んんっ!」
内から溢れる熱で思考が溶かされたように感じた瞬間、視界が真っ白になってびくんと身体がしなった。爪先がピンと伸び、やがて弛緩(しかん)する。尋常じゃない量の汗が吹き出た。まるで真夏の暑さの中に放り込まれたよう。熱による気だるさもどこか似ていた。しかし今は真冬。しかも王宮の中では最も寒いだろう離れの塔に作られた牢屋の中だ。
「はぁ……はぁ……」
ジェルトリュドの唇が離れて、上半身も離れていった。彼は見下ろして、優しく微笑む。こうした表情は兄のシルベストル王とそっくりだ。
「達したようですね。僕の手がびしょびしょになってしまいました」
見せられた右手は確かに濡れていて、薄明かりの中でもてらてらと光って見えた。
「……気が済みましたか?」
一つの区切りがついたように感じて、オデットは上がった息の合間に問う。
男女の交わりというものがこの程度で終わらないことは知識としては持っている。女性の身体の中に、男性の一部分を受け入れて終えるらしいという程度ではあるが。まだ表面に触れられただけなので、ここまでの行為はおそらく違うものなのだろう。
かなり不本意ではあったが、ジェルトリュドを楽しませることができていたのであれば、解放してもらえるかもしれない――そんな淡い期待があったのだが。
「いえ。ひと月も溜めたんですから、これで終わりにするつもりはありません。それに君だって、まだ身体がくすぶっているでしょう?」
問いながら、ジェルトリュドはオデットの胸に濡れた手を這わせた。否応なしに身体がピクピクと痙攣する。
「やっ……もう触らないでっ……んんっ……」
身体を横にして逃れると、彼の手は執拗(しつよう)に追ってきた。硬くなった頂きを摘み、ぬるぬるした指先で擦る。
「ああんっ! やっ、やめっ、あっ」
強い刺激に、背中がびくんとしなった。こんな身体の反応は経験したことがない。
ジェルトリュドは楽しそうに声を立てて笑う。
「ふだんの僕なら、今のような反応をする女性に淫乱だのメス犬だのと暴言を吐くところでしょう。ですが、君には言えませんね。本当に綺麗だ」
彼に向けていた背に、唇が降ってきた。肩甲骨や腰のあたりに口づけを降らせたあと、背筋に沿って下から舐め上げられる。その刺激でオデットはさらに仰(の)け反(ぞ)った。
「ああんっ!」
「声も想像以上に可愛い。こんなに喘(あえ)いでくれるなんて。しかもそれは僕を煽(あお)るための演技じゃないですからね。……オデット、君みたいな人を僕は待っていたんだ」
背後から抱き締めて、首筋に口づけをする。胸を優しく揉みながら、首筋を舐めるようにして耳元に移動し、耳たぶを甘噛みしてくる。その刺激の一つ一つが身体を痺れさせた。
「やっ……んんっ! もう離して……」
口説かれていることはわかった。何か思惑があって誘惑しているのかもしれないという警戒は怠らない。だから簡単に陥落させられるわけにはいかないとオデットは強く思う。
一方で、彼が最初に宣言したように、乱暴なことはされていないように感じられた。手首は縛られてしまったが、暴力をふるわれたとは思っていない。彼が気遣ってくれているように錯覚しているからだろうか。
「素直に身を任せればよいのに。より気持ちのよいことを教えて差し上げますよ」
胸をいじっていた手が腹部を撫でて、柔らかな茂みにやってくる。縛られたままの手で退けようとするも、ジェルトリュドの手は濡れた股に戻ってきた。
「やめて……もう、そこは……あっ!」
濡れたままになっている割れ目に彼の長い指が潜り始める。さっき快感を教えられた場所には用はないらしく、割れ目を何度か往復して何かを探っている。
「僕を受け入れてもらうためにも、慣らしておかないといけませんからね。痛くならないように、しっかりほぐさないと」
「な、何を?」
オデットの問いは、彼の指先が答えた。割れ目を往復していた指が、ぐっと身体の中に押し込まれる。
「ひっ!」
内側に異物が入り込んだ感覚があって、オデットは反射的に身を強張(こわば)らせた。それが背後にいたジェルトリュドに伝わったのだろう。オデットを抱き締める腕に力がこもった。
「力を緩めて。あんまり力むと、中を傷つけてしまうから」
耳元で囁かれる台詞は、とても真面目で真剣さを感じる。
「で、でも、どうしたらいいのか……はぁ……わかんないし」
中に入れられた指は動かない。それはオデットがきつく締め付けているからだろうか。
「そう……ですね……。体勢を変えましょうか」
ジェルトリュドの指が引き抜かれたのがわかる。その瞬間にヒクヒクと中が蠢(うごめ)くのがわかった。まるでそこに別の生き物がいるかのような奇妙な感覚だ。
そんな自分の身体の反応に気を取られていると、オデットの身体は再びジェルトリュドによって仰向けにされる。そして彼の手が両膝を掴んだと思ったら、左右に大きく開かれた。
「や、ちょっと待って!」
うろたえるオデットを無視して、ジェルトリュドは熱っぽい視線を脚の付け根に送る。やがて嬉しそうに微笑んだ。
「朝露に濡れる薔薇の花のようですね。色も形も素晴らしい」
「な、なんのこと?」
「ココのことですよ」
ジェルトリュドはニンマリと微笑むと、顔をオデットの股間に沈めた。
「やっ……あんっ!」
最初、何をされたのかわからなかった。ぬるりとした温かなものが、割れ目をなぞったらしいことはわかる。それが彼の指ではないことは明白だ。彼の手のひらは、オデットの脚を開くために固定されていたから。では、その正体は。
まさか、舐められた?
彼の舌が割れ目をなぞったのだと理解した瞬間、羞恥で体温が急激に上がった。
「や、やめてっ! そんな場所、舐めるもんじゃ……はぁんっ」
離れようと腰を浮かした時、彼の舌がさっきまでいじられていた突起に触れる。甘い痺れが全身に波及し、小さく身体が跳ねたあとにベッドに沈む。息が上がる。苦しい。
「今度は舌でいじって差し上げましょう。同時に膣(ちつ)も拡げていきますね」
短い説明。拒否の言葉を発する前に、彼の舌は脚の付け根の唇を丁寧になぞり始めた。今までならなんとも感じなかっただろう場所に送られる妖しい刺激は、オデットの身と心を溶かしていく。
「やぁっ……はぁんっ……もう……限界なのっ……ああっ、んっ」
大きな波が来そうになると、彼は刺激を止めて様子を窺ってくる。くすぶりが鎮まりかけたところで、ジェルトリュドは再び舐め始めた。それを繰り返されると、徐々に快感の波が高くなっていくのがわかる。
「怖い……ねぇっ、あっ……ジェルトリュド、さまっ、やめてっ……」
汗なのか涙なのか、顔をたくさんの水滴が濡らす。
舐めている間は声をかけてもらえない。それが少し心細く、部屋に響く水音と自身の喘ぎ声ばかりが耳に入って気がおかしくなりそうだった。現実離れしすぎている。ジェルトリュドが幽閉されている牢屋の中という状況も、どう考えても理解できることではない。
「ああっ……ジェルトリュド、さまっ……」
名を呼んでも答えてくれない。与えられる快感に、だらしなく唾液が唇の端から流れる。こんなみっともない姿を晒してと思う一方で、いつまでこうしてもらえるのだろうかとも期待してしまっていた。
「君は……ここがお気に入りのようですね」
やっとジェルトリュドの声がした。舌ではなく指先の感覚がある。突起を優しく撫でて、触れたままそこと尻との間にある部分にやってくる。
「今触れているのが君の花びらです。赤くてつやつやとしていて、とても美しい場所。それからここが――」
彼の長い指先が花びらだと教えた場所の間に沈められる。蜜がたっぷりあったからか、くちゅっと音を立てて指が入っていった。第二関節まで沈めたところで、壁面を優しく撫でる。身体がざわざわと騒いだ。
「これから僕を受け入れる膣と呼ばれる場所です。まだまだ狭いですが、さっきよりは苦しくはなさそうですね」
背後から抱き締められている時と比べれば、苦しくはなかった。異物感はあるものの、痛みは感じない。
オデットが小さく頷(うなづ)くと、ジェルトリュドはホッとしたような顔をした。こういう優しげな表情はこっちまで安堵してしまうからずるいとオデットは思う。彼が、自分が日頃から恨んでいる相手であることをつい忘れてしまいそうだ。
「指で慣らして、膣を少しずつ拡げます。傷つけたくないので、暴れないでくださいね」
右手の中指だろうか。ぬるりとした蜜を纏っているからか、押し込まれるとあっさりとその全体を膣が受け入れた。続いてゆっくり引き抜かれる。
「んんっ……」
その動きにどんな意味があるのか、オデットにはわからなかった。ただ、されるがままに声を出す。
「力まないで。大きく呼吸して」
言われても、うまくできない。どうすればうまくいくのかと考えていると、激しい痺れが全身を駆け抜ける。
「はっ、やっ」
指を入れた状態で、彼が突起を唇で挟んでいた。そうだと理解するまでに数秒を要し、続けて与えられる刺激で腰が浮きそうになった。
「やぁんっ!」
「ふっ……声を上げさせるのが一番のようですね。僕の声が聞こえないのを寂しそうにしていらっしゃったのでためらったのですが、致し方がありません」
気づかれていたの?
オデットは自身の気持ちを彼に悟られていたことに恥ずかしさを覚えた。ジェルトリュドには余裕があるらしく、ずるいとも思う。
しかし、彼を詰(なじ)っている時間を与えてはくれなかった。ジェルトリュドがオデットの感じやすい突起を舌で転がしながら、指の抽挿を始めたからだ。
「あぁぁぁっ! いやぁぁぁっ!」
ひときわ大きな嬌声が上がる。誰も助けてくれない。次々と迫り来る快感が怖い。
だが、それ以上にこの快感に溺れかけている自分自身の変容に、オデットは恐ろしさを感じていた。

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