書籍情報

薔薇姫は呪いの夜に泣き濡れて【書下ろし・イラスト10枚入り】

薔薇姫は呪いの夜に泣き濡れて【書下ろし・イラスト10枚入り】

著者:麻倉とわ

イラスト:弓槻みあ

発売年月日:2016年01月29日

定価:972円(本体900円+税)

貧乏な音楽教師の娘ローレンは、春の夜会がきっかけで王子アンドレアと愛し合い、婚約する。王子との婚礼を前に、休養のために景勝地にある離宮でアンドレアとアンドレアのいとこで、隣国の王女であるアメリアと1週間を過ごすことになる。ところが、その夜から寝室を訪れるアンドレアは人が変わったようにローレンを魔女だと罵り、凌辱し始める。昼間はいつもの優しいアンドレアなのだが、次第にアンドレアの夜の狂態はひどくなり…

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登場人物

◆アンドレア・マルス・プリンツ・フォン・ドルシア

ドルシア王国の第二王子。23歳。黒髪とエメラルド色の瞳を持つ美青年。ローレンと出会って亡き兄への罪悪感を乗り越えることができた。
◆ローレン・セルウェイ

卓越したピアノの腕前を持つ音楽教師の娘。18歳。金髪と美しい青い瞳の持ち主で、素直で一途な性格。

立ち読み

「泣いても無駄だ」
あえて言葉にしたのは、アンドレアが実際はローレンの涙に怯んだからだろう。現に青い瞳を直視できず、わずかに視線をそらしている。
「悪賢い魔女ほど見た目は愛らしいというからな。だが……どうせすぐにわかることだ。ほら、こうすれば」
いきなり長い指が、薄紅色の乳首を二つとも摘み上げた。
「あ……んん!」
空気にさらされて敏感になっていた胸の粒は、たちまち芯を持って立ち上がる。そこをさらにじっくりいじられて、ローレンはきつく唇を噛んだ。形が変わるほど強く引っぱられ、そうかと思うと羽で触れるように優しく撫で上げられる。そのたびに切ない刺激が腰の奥を疼かせた。アンドレアに抱かれ続けて、体が覚えてしまった感覚だ。
「いや……あ」
「あいかわらず感じやすいな。淫乱なのも魔女の性だと聞いたぞ」
「ち、違います!」
「さあ、どうかな」
アンドレアは二本の指で突起を挟み、両手で白い乳房を揉みしだく。しこった先端を擦られる快感は鋭く、ふくらみをこねられる悦びは甘い。反応したくないのに、肉果は次第に赤みを増し、ローレンの細い腰も王太子に導かれるまま揺れ始めた。
「ここを舐めてほしいか」
「い、いいえ」
「だが舌で転がされるのが好きだろう?」
「いやです!」
しかしアンドレアは顔を寄せ、ローレンの右の乳首に舌を伸ばした。
「ああっ!」
「君は、右の方が感じやすい。ほら、もう下が濡れてきた。まだ触ってもいないのに」
わざわざ指摘されるまでもなく秘所が潤み始めていることには気づいていた。これが愛の行為でないと頭でわかっていても、自分に触れているのは愛しいアンドレアだ。歯止めが効くはずもなく、脚の間から恥ずかしい露がトロリと零れ出る。
アンドレアは声を上げて笑い、形のいい唇で赤らんだ粒を食んだ。
「はしたないな、ローレン。椅子が濡れてしまうぞ。母上のお気に入りの椅子なのに」
「あ……ああ」
尖りをくわえられてしゃべられると、どうにもたまらない。ローレンは声にならない悲鳴を上げて、のけぞった。それでもアンドレアは許してくれず、からかうように反対側の乳首をピンと弾いた。
「ひ……ん」
「すまない。忘れていたよ。こちらもいじめてほしいのだろう」
長い指が大きく開いた脚の間に伸び、ほてった花弁をめくり上げる。さらされた秘所から透明な蜜をすくい取られて、体が跳ねた。
「あんっ!」
「さあ、ローレン。これならどうだ?」
アンドレアは口に含んでいない方の乳首に愛液を塗りつけ、押し潰すようにこね始めた。
「や、やめて」
テラテラと艶やかに光る薄赤い乳頭――その淫らな様子に耐えられず、ローレンは目を閉じて首を振る。
「感じているな。縛られて、嬲られるのが好きなのか?」
「いえ、いいえ、そんなこと!」
けれども一度両脚の間に触れられてしまったら、今度はそこが疼き始めてどうしようもなくなった。
「う……」
もっといじってほしい。長い指でグチャグチャにかき回して、震える花芽を弄んでほしい――夜ごと犯され続けた体はさらなる刺激を求めずにはいられない。それがわかっているはずなのに、アンドレアは下肢には触れずに胸ばかりを執拗に責め続ける。
「いや、アンドレア……もうやめて!」
「わかっているだろう? やめてほしければ、私に言うことがあるはずだ」
「私は……魔女なんかじゃないわ。お願いだから……信じてちょうだい」
額に汗を浮かべ、息を切らしながら、ローレンは懸命に訴える。しかしアンドレアは眉を寄せながらも、乳房をまさぐる手を止めようとはしなかった。
「しぶといな、ローレン。ああ、罰を恐れて抵抗しているのか? では約束しよう。昔のように火あぶりにしたりはしないから、正直に話すのだ」
「アンドレア」
いくら否定しても、真意をわかってもらえない。まるで鉄の壁に素手で打ちかかっているような気がした。
このありえない言いがかりは、いったいどこから吹き込まれたものだろう? それになぜアンドレアはこんなにも頑なにその嘘に呪縛されているのだろう? 
悲しみと悔しさでまた涙が零れそうになり、ローレンはきつく唇を噛む。その時だった。
「……目が」
ふと見上げた王太子の瞳がいつもと違うことに気づいたのだ、色が微妙に違っている。美しいエメラルドグリーンはそのままなのに、どういう加減なのかそこに銀の霧がかかっているように見えた。
もしかしてアンドレアは正気を失っているのではないだろうか? だから何を言っても受け入れてくれないのかもしれない。人が違ったような有様も、残酷な仕打ちもそれなら理解できなくもない。どうして瞳の色が違って見えるのかはわからないけれど。
しかし真偽を確かめる暇はなかった。アンドレアがシャツの胸元からガラスの小瓶を取り出したのだ。ろうそくの光で中の液体が妖しく光る。
「これは使いたくなかったが……しかたないな」
思わせぶりな口調に、ローレンは青ざめた。
「アンドレア、それは何? まさか……」
王太子の手にあるのは媚薬だろうか。性的に異常なほど敏感になってしまう薬だ。以前使われた時には、ローレンはわれを忘れて乱れてしまった。以来、アンドレアがそれを用いることは一度もなかったのだけれど――。
「媚薬は経験済みだったな」
前に見た薬は澄んだ紫色だったが、小瓶の中身は金色でとろりとしている。それがもたらす作用に怯え、ローレンは眉をひそめた。
「い、いやよ」
「これは君が知っているものより効く。どこまで我慢できるか楽しみだ」
「お願い。やめて、アンドレア」
しかしアンドレアは笑みを浮かべたまま、尖った乳首に瓶の中身をしたたらせた。さらに指で桜色の乳輪にも塗り込める。
「きゃあっ!」
炎を思わせる熱感がローレンを襲った。それはたちどころにチリチリとした淫靡な痒みにすり替わる。
「いやああっ!」
媚薬の効果は激烈だった。軽く息を吹きかけられただけで、肌がザッと粟立ち、切ない慄きが背筋をかけ下りた。さらにアンドレアの視線を感じて、いたいけな乳首は恥じらうように赤味を増していく。すかさずその根本を摘まれ、頂を舌先でくすぐられて、ローレンは泣いた。
「ひゃあ……あ……あん」
今にも体が燃え上がりそうな、それでいて痺れるように甘ったるい熱が胸から腰へじんわりと広がっていく。
「ほら、よく効くだろう?」
アンドレアは頬を伝う涙を唇で吸いながら、両手で乳房をゆっくり撫で回した。感じやすくなっている体には、そんなささやかな刺激さえ猛毒のように効いてしまう。ローレンは無意識に腰を揺らしながら、痙攣を繰り返した。
「いや……いやあ」
「ああ、ここはもうグチャグチャだな。すっかり綻んで、今にもとろけそうだ」
長い指が白い腹をたどって、下生えに守られた花園をくすぐり始めた。アンドレアは何度も蜜をすくっては、可憐な秘芽になすりつけた。そのたびにいやらしい水音が響いて、ローレンは身をくねらせる。
「告白するんだ、ローレン」
「やめて……もう……や……めて……え」
鮮烈過ぎる快感のせいで、ローレンはまともにしゃべることもできなくなっていた。
「お……願い……あ……ああ」
秘所が恥ずかしいほど濡れている。熱い杭で、早く蜜壷を満たしてほしかった。激しく揺さぶりながら、何度も奥を抉ってほしい。
「今夜はもう無理らしいな」
いつの間にかアンドレアの声も上擦っていた。ローレンの狂態に、とうとう堪えられなくなったらしい。
「淫らな魔女め」
「あうっ!」
アンドレアが笑いながら覆いかぶさってきた。いつもは十分過ぎるくらいじっくり解してくれるのに、今夜はいきなり男根を突き入れられ、そのまま深々と抉られる。しかし限界まで追い上げられたローレンには、もはや苦痛も快感も区別できなかった
「ひっ! あ……ああ……ん」
拘束された体勢のまま抽挿が始まり、白い体がガクガクと揺れた。猛った剛直が柔襞を容赦なく擦り上げる。
「いや……やん……ああ」
ローレンはアンドレアに身を委ね、無惨に犯され続けるしかなかった。

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