書籍情報

背徳の蜜夜~侯爵の愛に囚われて~【書下ろし・イラスト7枚入り】

背徳の蜜夜~侯爵の愛に囚われて~【書下ろし・イラスト7枚入り】

著者:有允ひろみ

イラスト:小路龍流

発売年月日:2017年11月24日

定価:972円(900円+税)

『君の花は私だけのものだ。私だけがこの中に入り、君の蜜を独り占めにできる』
いびられるだけの日々をパン屋で過ごす孤児院育ちのセシルはある日、通りすがったシルベール国一の資産家侯爵レオンに助けられ、城に迎えられる。その途上、舌を噛んだセシルは治療と称しレオンに口づけされてしまう。顔を合わす度に繰り返される愛撫により恋心を覚えるセシルはある夜、妻と間違われてレオンに抱かれてしまう。しかし幾夜と続くかと思えた秘密の逢引はそう長くなく、レオンの妻に自らの愛人との縁談を持ちかけられ……。

お取扱店

登場人物

◆セシル・ドーン
孤児院で育てられた捨て子の美少女。プラチナブロンドの髪に青い瞳。献身的で愛情深いが、自身よりも他人を優先するがゆえに心許ない部分がある。
◆レオン・エッフェンベルク
シルベール国の国政に影響力を持つと言われる希代の侯爵。瞳と同じ鈍色の髪に、整った顔立ち。聡明で慈愛に満ちてはいるが、欲を抑えられない傾向がある。夜はほとんど何も見えなくなる夜盲症を罹患している。

立ち読み

ふいに抱きすくめられ、唇を塞がれてしまった。すぐに舌が入ってきて、ドレスの胸元に彼の手がかかる。膝裏を腕にすくわれ、ベッドの上に仰向けに押し倒されてしまった。うっとりするようなキスが続き、脳天が痺れてくる。胸元を緩められ、セシルははっと息を呑んだ。抵抗する暇もなく、両方の乳房があらわになる。
「っ……ぁ、んっ……! あ、あ……っ!」
右手で左胸を揉みしだかれ、右胸の先端を甘噛みされた。続いて強く吸われ、舌で執拗に舐め回される。今までされていたものとは、まるで違う。はじめて知る激しい愛撫に身も心もとろけてしまいそうだ。レオンの手が、ドレスの前紐をすっかりほどいてしまった。キスが左胸に移り、舌先で先端をくすぐられる。
思わず身を仰け反らせ、唇を噛んだ。
(レオン様……っ……。私をエリザベス様と勘違いしていらっしゃるのね)
朦朧(もうろう)としてくる頭で、必死になって今の状況を考えてみる。一瞬ふわりと腰が浮き、その隙に一気に着ているものをすべて脱がされてしまった。セシルの腰の上に馬乗りになったレオンは、自身の夜着をするりと脱ぎ捨ててセシルの上に覆い被さってくる。
「ひ、あっ……!」
レオンの指が、セシルの花房の中に滑り込んだ。突然のことに大きく身を震わせたセシルは、あまりの衝撃のせいでそのまま身動きがとれなくなってしまう。
「たっぷりと濡れているな……。君と睦み合うのはいつぶりだろう? 今夜は特別丁寧に愛撫してあげよう」
レオンはおもむろに身を起こし、セシルの脚の間に腰を据えた。そして彼女の両膝の上に手を置き、ゆっくりと左右に開いていく。彼は見えていない。そうとわかってはいるけれど、はじめて人前で全裸になる恥ずかしさに身がすくんでしまう。
「君の肌は花の香りがする……。私はその香りに惹かれ、溢れ出る蜜に溺れる一匹の蜂だ」
レオンは見えない目でセシルの脚の間を凝視している。彼からの視線を感じて、そこがジンと火照った。
(どうしたらいいの……。レオン様とこんなふうになるなんて、いけないことだわ。でも……)
彼は人違いをしている。今ならまだそう言って部屋から逃げ出すことは可能だろう。だけど、どうしようもなく身体の奥が熱く疼いている。できることなら、彼ともっと親密な関係になりたいと思う。たとえそれが一時のものであり、勘違いの上に成り立っているものでも。
セシルが思い悩んでいるうち、レオンはセシルの花房に唇を寄せた。そして、まだ閉じたままの花弁を舌で割り、蜜に濡れる秘裂をしっとりと舐め上げてくる。
「あ……ああ、あっ……!」
びくりと身体が震えると同時に、ベッドから腰が浮き上がった。湧き起こる熱に心臓が跳ね、頬が熱く火照る。逃げようとしても、両脚をしっかりと押さえられていて逃げられない。レオンの舌が秘裂の中を自在に動き回っているのがわかる。彼の舌先がセシルの秘芯を捉えた。突くような刺激を与えられて、掠れた叫び声を上げる。
押し寄せる恍惚(こうこつ)感に囚われたセシルは、我もなく嬌声を上げてシーツの縁をきつく掴んだ。滴る蜜を舐めつくしたレオンは、ふたたび身を起こしセシルの唇にキスを落とす。大きく広げた脚の間に、熱い塊を感じた。セシルは夢中でレオンの首に腕を回し、両脚で彼の腰をきつく挟み込んだ。
そうしていなければ、身体がどこかへ吹き飛んでしまうような気がしていた。
「どうした……? まるで処女のように震えているな……。まさか怯えているのか? 大丈夫だ……すべて私に任せておけばいい。必ずや君を悦楽の海に溺れさせてあげよう」
レオンの囁きは、まるで魔法のようにセシルの緊張を解いた。彼女が聞き及んだ性の知識など、今はもう欠片ほども頭の中に残っていない。彼がすべて任せておけというのなら、ただされるがままにしていればいいのだから……。
くったりと柔らかくなったセシルの身体を、レオンが全身で包み込んだ。しとどに濡れた蜜孔の縁に、なめらかな塊があてがわれた。なにひとつ身に着けていない身体で、今までにとったことのない姿勢をとらされている。
セシルの腰の関節がきしみ、太ももの内側の筋肉がぴくぴくと震え始めた。息が上がり、下腹の奥がきゅんと引きつるのを感じる。漠然とした欲求がセシルの戸惑いを凌駕し、与えられる快楽のせいで残っていた僅かばかりの理性が吹き飛んでしまった。
「レ……オ……ン……」
堪えきれず名前を呼んだそのとき、セシルの蜜孔の中にレオンの屹立が沈んだ。最初はごく浅い位置に。それが徐々に深さを増しながら奥へと進んでいく。
「あ……っ! ん……、っ……あぁ、ああああっ!」
唇を噛みしめる余裕などあろうはずもなく、彼に腰をすくいあげられて絶叫する。つま先がきつく丸まり、レオンの身体に縋(すが)りつくセシルの指が彼の肌に赤い線を描いた。
「あぁ……とてもいい……。すばらしく気持ちがいい……」
レオンは呻き、セシルの唇を軽く噛んだ。甘い痛みを感じて、蜜窟の奥がひくひくと蠢(うごめ)く。
「君の身体は極上のショコラのようだ。ねっとりと濃厚に私のものを包み込んでいる。あぁ……君を抱ける幸せを神に感謝する」
高く上げたセシルのつま先に、レオンは音を立ててキスをした。彼の視線は、ふたりが繋がっている部分に注がれている。もしかして、薄っすらとは見えているのだろうか。レオンが緩く腰を動かし始めた。その動きには、まるで乱暴なところがない。あくまでも繊細で優しく、そのおかげかセシルは破瓜(はか)の痛みをほとんど感じることなく、交じり合う悦びに心を震わせている。
屹立を少しずつ奥へ進めながら、レオンがセシルの花芽を捏ね回し、乳先を舌で嬲(なぶ)ってくる。
「あ……ん……。ぁあ……あ……っ。……レオ……ン……」
「……もっと私の名を呼んでくれ、愛しい人よ……。もっと悦びの声を聞かせてほしい」
彼の名前を呼ぶ声が掠れ、図らずも主人を呼び捨てにしてしまった。しかし、彼がそう望んでくれるのなら、遠慮なくそうすることができる。
「あぁ……レオン……。すごく……気持ちいいの……」
セシルがそんな言葉を口にすると、レオンは目を細め口元に笑みを浮かべた。レオンは日頃感情を表に出さない人だ。めったに笑わないし、常にしかつめらしい顔をしている。だけど、今のレオンはセシルが今までに見たことがないほど柔らかな笑みを浮かべていた。彼は今セシルを自分の妻だと思い込んでいる。
完全な人違いだ。そうとわかっていても、セシルは彼を求めることを止めることができなかった。
「止めないで……お願い……。私……あなたに……もっとこうしていてほしいの……」
出した声が自分のものではないみたいだ。今はそうである方が都合がいい。
自分は今、セシルではなくレオンの妻エリザベスだ。そう思い込んでいれば、なんの遠慮もなく与えられる快楽を享受できる。
「君がそう望むなら――愛しい人」
レオンはセシルの左の太ももを右側に倒し、ベッドに横向きになった格好にした。そしてさらに身体を回転させ、うしろ向きになった腰を持って軽く揺すってくる。
「……ひぁ……っ……! あんっ! あ、あぁ、あ。ぃ……ゃああ……ん……!」
叫ぶ声が、まるで子猫の啼き声のように甘ったるい。シスター・ソフィアもリンダも、はじめての交わりは苦痛でしかないと言っていた。だけど、今セシルが感じているのは激しい悦楽。そしてレオンとこうしていられるという充足感しかない。
「ぁ……んっ、も……っとっ……レオン……、もっと……して……」
レオンは、セシルの身体を引き寄せて自分と向かい合わせになるよう抱きなおした。
「そんなに気持ちいいのか? 私に抱かれるのがお気に召したか……?」
優しくて啄(ついば)むようなキスが、セシルの唇に降り注ぐ。
「ええ……」
セシルはそう返事をすると、レオンの双肩に腕を回し縋りついた。
「ええ、とても気に入ったわ……。レオン……」
セシルは正直にそう答えた。目の前にある鈍色の瞳が、セシルをじっと見つめている。たとえそれが自分に向けられた視線でなくてもいい。今こうして彼のものを含んでいるのが自分自身の身体であることは間違いないのだから。
(レオン様! 私はあなた様を心から想っています……! 好き……、好きですレオン様!)
心の中でそう叫ぶと同時に、レオンを含むセシルの蜜窟が繰り返し収縮する。レオンは眉間に深い皺を刻み、なにかを耐え忍ぶような表情を浮かべる。セシルは恍惚の海に浸りながら、彼の額に浮かぶ汗をうっとりと見つめていた。
「……はぁ……っ……」
レオンがゆっくりとした深呼吸をする。それにつられるようにセシルも深く息を吸った瞬間、レオンのものがセシルの蜜窟の最奥を突き上げてきた。
「ぁああああっ……! あ……ぁ……!」


(この続きは製品版でお楽しみください)

お取扱店