書籍情報

王と騎士と姫君のトライアングルラヴ【書下ろし・イラスト10枚入り】

王と騎士と姫君のトライアングルラヴ【書下ろし・イラスト10枚入り】

著者:ただふみ

イラスト:藤井サクヤ

発売年月日:2016年01月29日

定価:972円(本体900円+税)

ルべウス王国第一王女レイナは、隣国の国王スティーヴンの婚約者。婚礼の日取りが決まり、嫁ぐために国を出たが途中で謎の集団に襲われる。窮地のレイナを救ったのは、幼馴染でもあり現在スティーヴンの元で騎士団師団長を勤めるディードリクだった。りりしく成長した彼に恋心を抱いたレイナだが、レイナの夫はスティーヴンと決まっている。だが二人の中を察知したスティーヴンは、レイナが気持ちよくなれるよう、トライアングルラブをもちかけて……!

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登場人物

◆スティーブン・セイフォード

サフィルス国国王。26歳。身長180㎝で長めの黒髪、青い瞳。女性っぽい雰囲気も備えた美形。慈悲深く優しい国王だが、怒ると冷たくさげすむような表情を浮かべる。レイナのことを心から愛している。
◆レイナ・ルーファス  

ルベウス王国の姫。18歳。160㎝の身長と真紅の長い髪と瞳を持つ。ルベウス王国に伝わる伝説の「真紅乙女」として生まれ、大切に育てられた。生まれてすぐに決められた婚約者のスティーヴン王は慕っているし、尊敬もしていて、妻になることに何の不満もないが、幼馴染のディードリクに恋心を抱いてしまっている。
◆ディードリク・セイフォード

スティーヴンの異母弟。19歳。跳ねる癖のある黒髪、険しい印象のする黒い目の精悍な顔立ちの美男。190㎝の長身。国王を守る騎士として活躍している。幼馴染のレイナがスティーヴンの妻となる人だとわかっているが、憎からず、思っている。

立ち読み

「――ディードリク、レイナに深い口づけを。舌を絡めて、糸が引くさまを私に見せなさい」
「な……どうして」
抗議の意思を感じさせる声でディードリクが告げる。
「レイナが拒んでいないからですよ。ですから、もっと激しく愛してやれと言っているのです」
スティーヴンの言葉にディードリクが絶句していると、スティーヴンはレイナがかぶっていた毛布を無理やり引き剥がした。
「やっ」
あらわになった裸体を、レイナは自身の長い金髪と四肢で隠す。だが、全てを隠すことはできない。
「ほら、貴方だってレイナを抱きたいと思っているのでしょう? 遠慮することはないと、私が許可を出しているのです」
「そんな。レイナの意思を無視している。いくら命令でも、聞くことはできません!」
レイナの姿を視界に入れないように顔を背け、ディードリクは返す。
「そうでしょうか」
スティーヴンは確信があるらしい。ディードリクの返事をつまらなそうに受け取ると、ゆっくりとレイナに近付いてくる。
――従うと言ってしまった以上、拒むわけには……。
逃げたくても逃げられず、レイナはおとなしくスティーヴンに捕まる。彼の手が足首を掴むと、力任せに左右に開かれた。
「な、スティーヴンさま、何を」
秘められた場所がランタンの光にさらされている。その状況だけで、レイナの白い肌を羞恥で赤く染めさせた。
「……やはりな」
スティーヴンの美しい青い瞳がどこを見つめているのかがわかると、恥ずかしさのあまり足を閉じたくなる。だが、彼によって固定された足はほとんど動かすことができない。
「潤ってきていますね」
「……それは、陛下が彼女を愛撫したからでしょう?」
ディードリクの台詞には、わずかに動揺の気配がした。彼はレイナとスティーヴンの姿を見ないように顔をさらに背けている。
「いえ。私では彼女を濡らすことができなかったのですよ」
言いながら、スティーヴンはその長い指先でレイナの秘められた溝をなぞる。
――え、どうして……?
さっき触れられたときとは反応が違った。痛みはなく、スティーヴンの右の指先にぬるりとしたものが絡むのがわかる。水音もそこからしていて、自分の身体に何が起きたのかレイナには理解できない。
「そう言って、俺をはめるつもりですか?」
立ち上がったディードリクをスティーヴンはその手を引いて止める。そしてレイナで濡らした指先をディードリクに見せた。
「貴方がレイナを濡らしたのです。違うというのなら、淫らな口づけをして彼女がどういう反応をするのか見せなさい」
「…………ちっ」
反論の言葉が浮かばず、断る台詞も浮かばなかったのだろう。悔しげに舌打ちをすると、ディードリクはレイナに向き直った。
「レイナ。許せ」
スティーヴンが離れてやっと足を閉じたところで、今度はディードリクに口づけをされた。両肩に手を置かれ、拒めるだけの余裕をもたせている。逃げ道を残しながら、彼は優しくついばむような口づけを繰り返した。
「んっ……」
逃げてくれと伝えてくるような口づけだと思った。だから、彼の言う通りに逃げなくてはとレイナは思う。
なのに、身体は言うことをきいてくれなかった。火照りだした身体は、彼にもっと触れてほしいとねだっているような気がする。手袋で隔たれた温もりが寂しい。
「レイナ……」
息継ぎのように唇が離れた時に囁かれる名前は、とても甘美なものに感じられる。
――スティーヴンさまの前なのに……拒めない……。
唇を舐められて、薄く開いた隙間に舌を差し込まれる。味わうように何度も歯列をなぞり、そしてさらに奥へとディードリクの厚みのある舌は侵入してきた。
「んんっ……」
鼻で呼吸するように――そうスティーヴンに言われたことを実行すると、確かに息苦しさは緩和された。それだけでなく、とても淫らな気分になってくる。
熱を持った舌はレイナのものと優しく絡み合う。口腔内のその刺激がなぜか胸の先端をジンとさせた。
――いけない……このままでは意識が……。
正気を保っていられそうにない。レイナはディードリクの身体を離そうと自由な手を彼の胸元にあてる。しかし押し返すことはできず、一方でディードリクにベッドへと押さえつけられてしまった。
「んあっ……」
新鮮な空気を求めて唇が離れるたびに息を吸うと、どうしても鼻にかかるような声が漏れてしまう。それがとてもいやらしいものに感じられたが、止めることができない。
「ディー……」
彼はまだ正気なのだろうか。名を呼ぶと、ディードリクは耳元に唇を寄せて囁いた。
「俺ならここにいる」
そういう答えを待っていたわけではなかったのに、なぜか気持ちが安らいだ。不要な力が抜けて、レイナはベッドに身体を投げ出す。
「――陛下。確認しますが、多少なら触れても良いのでしたよね?」
「えぇ。レイナが望むなら」
スティーヴンの返事に、ディードリクは決心したような目をしてレイナを見つめた。
「ちゃんと気持ちよくしてあげられるかわからないが……心配はするな」
ディードリクの言葉なら信用できる。レイナはわずかに顎を引き、頷いて示した。
「……ったく、そんな顔するなよ」
困ったように笑うと、ディードリクはレイナの唇を自身の唇で塞ぐ。そして、手袋を嵌めたままの手でレイナの柔らかな胸を掴んだ。力を入れすぎないように揉み、先端を指の間でしごくように動かす。
「んんっ」
今まで感じたことのない刺激が胸を伝わった。痺れたようなその感覚は、先端に触れられることで発せられているようだ。
――おかしくなりそう……。
気持ちが良いのかどうかわからない。ただ、ジンとした痺れは胸だけでなく全身にじわじわと広がっていき、刺激から離れているはずのへその下辺りを疼(うず)かせた。
息が上がっている。身体が熱いからか、汗もうっすらとかき始めていた。
――なんなのだろう、これは……。
ディードリクは説明してはくれない。ただ、同じ刺激を繰り返し与えてくれるだけ。彼なりのけじめのつもりでそうしているのか、はたまたこういう行為は説明しないものなのか、今のレイナには知りようがなかった。
「ディー……」
スティーヴンに見られていることを忘れかけた時、太腿を温かい何かが這ってレイナの身体はびくりと跳ねた。
「やぁんっ」
足に与えられる刺激はなおも続く。先ほどの左足ではなく、右足の方も膝の裏あたりから付け根に向かってぬめっとしたものがゆっくりと這っていく。
「あぁっ……」
ディードリクの口づけが中断され、彼は耳元を舐め始めた。耳と胸を刺激するのはディードリクだ。その与えられる情報だけでも頭がいっぱいであるのに、足からその付け根に与えられる熱でさらに混乱してくる。その熱の正体は、スティーヴンの舌だ。
いつの間にかスティーヴンはシャツをはだけた姿になっており、ディードリクに夢中になっているレイナの足を無理なく、それでいて大胆に開かせていた。そこに頭を差し入れて彼女の太腿を味わい、そして濡れ始めた溝に舌を這わせている。
「や、やっ……そんな、はぁ……そんなこと、されたら……ああっ、やめっ……」
うまく言葉にならない。呼吸が乱れ、甘い息が漏れ、その隙には台詞など入れられなかった。
くすぐったさが、別のものに変わっていく。聞こえる水音がディードリクが耳を舐めしゃぶるものなのか、それともスティーヴンが秘部を舐めて蜜を吸うことによるものなのか、あるいはその両方なのか区別がつかない。
「待って……おねがっ……あっ……やっ、あっ……」
二人とも何も答えてくれない。それどころか刺激はいっそう激しくなる。
レイナの身体が一番反応する場所をスティーヴンが探り当てたらしく、そこを執拗に責め始めた。小さな突起のようなそこは、舐め転がされるとじんじんとした強い波を立てる。
「や、あっ……それ……はぁ、おかしく……あぁんっ」
スティーヴンが与えてくる刺激はレイナが強い波を感じるたびに中断され、少し落ち着いた頃に再開される。それの繰り返しを受けて、徐々に快感の波が高くなるのを覚え、その感覚を少しでも逃がそうとレイナは敷布を強く握る。
「あっ……あぁっ……んぅっ……」
ディードリクも刺激を与えるのをやめなかった。耳の穴に舌を差し込み、丁寧になぞる。それによって生じるゾクゾクとする感覚と、淫靡(いんび)な水音が冷静な思考を邪魔する。揉み込まれた胸の先端はすっかり硬くなり、彼にいじられるのを喜んでいるかのようだ。片方だけでなく器用に両手で左右同時に触られて、レイナの身体は行き場を失っている。
「あぁっ……んっ……はぁ……あっ……」
悶えることで嫌でも感じてしまう。身体に触れる敷布の刺激まで、レイナの意識をドロドロに溶かしていく。
やがて、身体中に行き渡った刺激が限界を超えた。
「やぁぁぁっ」

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