書籍情報

淑女調教【書き下ろし・本文イラスト10枚入り】

淑女調教【書き下ろし・本文イラスト10枚入り】

著者:月森あいら

イラスト:弓槻みあ

発売年月日:2017年8月25日

定価:972円(900円+税)

「お体のどこもかしこをも、愛撫したい……私の舌が這っていないところがないくらいに。あなたの味を、どこもかしこも感じられるように」
ビザリア王国の姫フロランスは従者エルマンと共に馬を駆る途中、立ち寄った森で雨に降られてしまう。雨宿りにと洞窟に入るが、フロランスは突如として愛を囁くエルマンに抱かれることに。少なからず好意のあった彼女はそれからエルマンを求めるようになり、逢瀬を越えるたび、欲を深めていく。しかし主従関係の変化を父王に悟られ、エルマンは処刑されることに。絶望するフロランス。けれども、エルマンは実は隣国の皇子で……!?

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登場人物

◆フロランス
ビザリア王国の姫。金髪、緑の瞳。男装の麗人として女性に好かれることが多いが、それだけに整った顔立ちをしている。男勝りに馬を操り、言葉遣いもそれなりに荒い部分もあるが、女性としての部分は純粋なまま残っている。
◆エルマン
キュビリエ帝国の皇子。琥珀色の髪、金色の瞳をしていて鼻梁は細く、唇はやや酷薄であり、高貴な色気を醸し出している。物言いをはっきりとしていて、真面目ではあるが、時折影のある笑みを見せることがある。

立ち読み

「そう、快楽です」
フロランスを励ますように、エルマンは言った。
「私が……私だけが、あなたに差しあげられるもの。味わわせてあげられるもの。あなたはそれを、受け止めるだけでいい」
「いったい……」
エルマンは、抱きしめていたフロランスの体を押し倒した。フロランスはふわりと仰向けになる。エルマンの上衣のおかげで背中は痛くない。
「ど、うしようというんだ……?」
「恐れないで」
包み込むような優しい口調で、エルマンは言った。
「私に、委ねて」
再びくちづけが降ってくる。ちゅっと唇を重ねられると、背筋がぞくぞくと震えた。そんなフロランスの反応を読み取るかのように、エルマンの手は彼女の肩に触れ、癒やすように撫であげてくる。
「あ、あ……」
「ずいぶんと、敏感ですね」
ふふ、とエルマンが、聞いたことのない声で笑う。
「あなたを気持ちよくしてさしあげるだけではない……私も、快楽を得ることができそうです」
「ち、がうのか……?」
掠れた声で、フロランスはささやいた。
「おまえと、わたしの感じる快感は……違うものなのか?」
「いいえ、一緒ですよ」
くちゅ、くちゅ、とフロランスの唇を軽く咬(か)んで愛撫しながら、エルマンは言う。
「快楽とは、互いに与え合うもの……あなたが感じて、私が感じる。そうやって、わけあうものです」
「そう、なのか」
フロランスにとっては、まったく未知の世界だ。すべてをエルマンに委ねるしかない。しかしそのことがまったく不安でないのはなぜだろう。エルマンがフロランスの従者になって三年、その間に培われた信頼というものだろうか。
「わたしは、なにも知らないから」
それでもやはり、少し脅えた口調でフロランスは言った。
「おまえが、その……幻滅しないか」
「幻滅?」
不思議そうに、エルマンが問うてきた。
「あなたがなにも知らないことを悦びこそすれ、幻滅するなどあり得ません」
「どうして、喜ぶ……?」
ひくっ、と咽喉を震わせながらフロランスは言った。
「なぜ、おまえが喜ぶのだ?」
「それは、追々わかりますよ」
エルマンは、愛おしげにフロランスの頬に唇を押し当てた。それがくすぐったくて、フロランスはくすくすと笑う。
「これほどに、愛おしいフロランスさま……私の腕の中に、堕ちてきてくださった」
「エルマン?」
「なんでもございません、独り言です」
彼は、フロランスの乗馬服の襟もとに手をかけた。ひとつひとつ金具を外されて、するとにわかに不安が襲ってくる。
「な、にをするのだ……!」
「あなたの肌で、直接感じるのですよ」
さも当然だというように、エルマンは言った。
「私の指を、唇を、歯を。私のすべては、あなたを悦ばせるためにある」
「そ、のために……服を?」
ええ、とエルマンはうなずきながら、フロランスの上衣の前をほどいてしまった。内着の紐をほどくと、たわわな乳房がこぼれる。
「エ、エルマンっ! なにをする!」
 思わずフロランスは、声をあげた。
しかしエルマンはなにも言わず、そっとフロランスの乳房に触れた。掴まれ、きゅっと力を込められて、フロランスの唇からは微かな喘ぎ声が洩れ出る。
「いい声を聞かせてくださる」
満足そうに、エルマンが言った。
「その声が、もっと……色っぽく。私を求めてお啼(な)きになるのなら、どれほど嬉しいことか」
「啼く……?」
相変わらず、エルマンの言うことはわからない。しかし彼が自分を求めているということ、自分自身も彼を受け入れたいと願っていることをまじまじと実感して、フロランスは手を伸ばし、エルマンの背に腕をまわした。
「どういうことだ、それは」
「それも、わかりますよ……あなたの唇が、震えている。いい声を聞かせていただけるのも、すぐのことだ」
エルマンは、右の乳房を手に掴んで揉んだ。あ、と声があがるフロランスを制するように、もうひとつの乳房に頬を寄せ、肌触りを楽しむようにする。
「そ、んな……ところ」
羞恥に、むしろ青くなりながらフロランスは言った。
「そんなふうにしても、わたしはちっとも……」
「本当ですか?」
笑いとともに、危ぶむような口調でエルマンは言う。
「感じているのではないのですか? 腰のあたりが、もぞもぞしませんか?」
「あ、……して、る」
「それを、感じているというのですよ」
彼は舌を出し、柔らかい肌をぺろりと舐めた。ひくっ、とフロランスの体が震える。
「ほら、また感じた」
「あ、やめ……やめ、ろ」
「やめません」
気丈な口調でそう言って、エルマンはなおもフロランスの肌を愛でる。彼の指はすでに尖っている乳首を抓み、フロランスに悲鳴をあげさせた。
「だめ……、だ、そのようなことは……!」
「容赦はいたしません」
掠れた声でそう言った後は両手で双つの乳房を掴み、ぎゅ、と力を込めて揉んだ。右の乳首が彼の唇に挟まれ、きゅうと吸われると、腰の奥にまで強烈な痺れが伝い来た。
「だ、めだ……わたしは、おかしい……」
「おかしくなど、あるものですか」
小さく笑いながら、エルマンは言った。
「まったく、正常な反応ですよ? いや、思っていた以上、という点では、まさしくそのとおりなのですけれど」
フロランスは、立て続けに甲高い声を洩らした。それをなおも促そうとでもいうように、エルマンは乳首を吸い、乳房を揉み、そしてフロランスの乗馬ズボンの上から、膝でそっと股間に触れてくる。
「あ、あ、ああ、あっ!」
「ここが、濡れてきているのではないですか?」
エルマンは、なぜそれを知っているのだろう。確かにそこは、少しばかり粗相をしてしまったように濡れていた。そのことを自覚させられる羞恥と、迫りあがる快感に耐えかねて、フロランスは声をあげた。
「ああ、エルマン。なに……なんなんだ、これは」
「あなたが、私を感じてくださっているという証です」
エルマンは、微笑みさえ浮かべてそう言うのだ。
「濡れてきているということは、私を拒むつもりはないということ……私を受け入れてくださるということ」
「うけ、いれる……と、言っている」
掠れる声で、フロランスは言った。
「わたしを、疑っているのか?」
「もちろん、あなたのお気持ちは嬉しく思っております」
なおも乳首を吸いながら、エルマンはもどかしいほどゆっくりと言った。
「あ、あ……やめ……、っ」
「ですが、あなたの体は。お体がどう反応してくださるか、不安だったのです」
「ふ、あん……?」
エルマンの口から出るには、あまりに意外な言葉だ。フロランスは大きく目を開けて、胸に顔を埋めるエルマンの琥珀色の髪を見て、彼に今貪られているのだという実感を得る。
「や、め……、っ、も……んな、ところ……」
「やめられませんね」
いけしゃあしゃあとエルマンは言った。
「あなたの肌は、甘い……ここからは、なにか美味なものが感じられますね」
言いながら、エルマンはちゅくりと乳首を吸った。芯が痺れるような感覚があって、ぞわぞわとした悪寒のようなものが全身を走る。また、秘所が濡れた。
「私のためだけに流す、蜜だと思ってもよろしいですか? 私という蜂に与えてくれる、甘い蜜だと……」
「な、ぁ……にを、言って……っ……!」
ひっ、とフロランスは咽喉を震わせた。エルマンの吸っているところから蜜など出るはずがない。それなのにエルマンは目を細め、フロランスの涙の張った瞳を見つめながら薄笑みを作るのだ。
「やめろ……、やめて。もう、そこは……!」
「御意」
エルマンは口を離してしまい、すると剥き出しの胸もとがさみしく感じられた。フロランスはエルマンを見る。その視線は、どこか縋るようなものになっていたかもしれない。
しかしエルマンは、急に従順な側仕えに戻ってしまった。体を起こし、その唇をぺろりと舐める仕草があまりにも艶めかしくて、フロランスはぞくぞくと身を震わせる。
「それでは、こちらの……濡れたところを拝見いたしましょう」
「え、……、っ……」
エルマンは素早くフロランスの乗馬ズボンを引き抜いて脱がせ、下半身からすべてを取り去ってしまう。胸もとを開き、下半身を露わにして。その恰好があまりにも恥ずかしくて身を捩るものの、エルマンの大きな手が腰骨にかかってきて、動くことができなくなった。
「いや、ぁ……そ、んなところ……いや、だ……!」
「いやでは、ないでしょう?」
エルマンはフロランスの両脚の間に体を入れ込み、脚を肩に担いで、ますます動けなくしてしまう。下半身を拘束されたフロランスは、大きな瞳から涙をこぼしながら、エルマンがなにをするつもりなのかわからず脅えていた。
「怖がらないで」
そんなフロランスの不安を読み取ったのか、エルマンがささやく。
「もっと、気持ちいいことをして差しあげます。あなたが病みつきになって、もっともっととねだるような……」
「い、ぁ……、そ、んな……と、ころ……!」
エルマンの人差し指が、フロランスの秘所に差し入れられた。ぴちゅ、と微かな音が、雨の音色に混ざって聞こえた。ぞくり、とフロランスは大きく身を震わせる。
「だめ、だめだ……、そんな、……穢らわしい」
「なにが穢らわしいものですか」
くすくすと、エルマンは笑っている。
「あなたの、もっともうつくしい……聖地だ。ここであなたは、私を受け入れる」
「うけ、いれ……?」
そのような狭い場所に、いったいなにを受け入れるというのだろう。無知なフロランスはますます脅え、しかし腰を引こうとしてもエルマンの力には敵わない。
「あ、あ……っあ、あ……やめ……だめ」
「ぞくぞくとして、心地いいのではありませんか?」
また自分の唇を舐めながら、エルマンは艶めかしい笑みを浮かべた。それに目を奪われ、フロランスは自分の置かれた立場も忘れてしまう。
「もう、充分に濡れている……」
安心したように、エルマンは言った。
「あなたの愛液が、私の上衣に垂れ流れている……それだけでも、充分に昂奮しますがね」
くすくすと、エルマンは目を細めて笑った。挿り込んでくる指は二本に増えて、柔らかい媚肉をかきまわす。とろとろと蜜が溢れ出してきて、彼の言葉どおり敷いているエルマンの上衣に染みを作った。
「ああ……とても、柔らかい」
うっとりしたように、エルマンが呟く。
「今から、ここに私を……まるで夢のようですよ」
「んぁ、あ、あ……な、にを……わけ、の、わからない……」
「あなたは、わけがわからなくていいのです」
エルマンは、優しく言った。その合間に、くちゅくちゅという水音が絡みつく。
「すべて、私に委ねて……? あなたはただ、喘いでいればいい」
「んぁ、あ、あ……、ッ、……っ、……」
秘所をぐるりとかきまわされて、フロランスの咽喉は大きく反った。ぴちゅ、と艶めいた音がして指が引き抜かれる。ほっとするとともになにか物足りなく感じて、フロランスは身を捩った。
「おや、ねだっていらっしゃる?」
からかうように、エルマンが言った。フロランスは懸命に、首を振る。金色の髪が、ぱしぱしと頬を叩いた。それにさえ、敏感に感じさせられてしまう。
「私が欲しいと、おっしゃって」
どこか甘えた声で、エルマンが言った。その間にも、引き抜いた濡れた指でそっと花園の形をなぞっている。
「んや、あ……そ、れ……やめ……、っ……」
「では、どうして欲しい?」
むずがる子供のようなフロランスに、エルマンはささやきかける。
「どうとでも……あなたのお望みのとおり、して差しあげましょう。どんな淫らなことでも、私の前では恥ずかしがらないで」
「あ、あ……こ、こ……」
フロランスは手を伸ばした。そっと、自分の秘所に触れる。髪と同じ色の淫毛が手のひらに触れた。それにも奇妙な昂奮をかき立てられながら、彼女はそろそろと指を拡げる。敏感な秘所に雨に濡れた空気が触れて、フロランスはぞくぞくと身を震わせた。
「ここ……、どうにか、して」
掠れた声で、フロランスは言った。
「疼くのだ……痒いような、もどかしいような……おかしな、気分だ」
「それでいいのですよ」
満足そうに、エルマンが言った。
「それが、正常な反応です」
彼はそう言って、フロランスを安心させた。しかし同時に彼は目をすがめ、フロランスを見つめて呟くのだ。
「あなたは……悪い女だ」
「な、っ……、っ……?」
後ろめたいことなど、心当たりがない。あるとすれば父王の許しもなく男に体を開いていること――しかし相手はエルマンだ。従者の中で、もっとも心を許しているエルマンだ。
「これほどに熟れた体を、男ものの服の下に隠していたとは。誰にも見せずに……まるで、さなぎの中のうつくしい蝶のように」
うたうように彼は言って、そして身を寄せてくる。
「ああ……、っあ、あ、な、に……、っ……?」
フロランスの指で開いた秘所に、指よりも太いものが挿ってくる。それは最初はそこをなぞるだけで、指よりも柔らかい感覚にほっと息をついたものの、突然ぐいと秘所を裂き、その熱さと太さにフロランスは嬌声をあげた。


(このあとは製品版でお楽しみください)

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