書籍情報

准教授と秘密のラブレッスン【書下ろし】

准教授と秘密のラブレッスン【書下ろし】

著者:春原いずみ

イラスト:もぎたて林檎

発売年月日:2015年09月04日

定価:972円(本体900円+税)

新崎亜矢は小学校から高校までを女子校で過ごした筋金入りの乙女。恋にも臆病だ。そんな亜矢が大学構内で見つけたのが、理学部数学科の准教授である貴城誉明。亜矢をとろとろに溶かすようなセックスをする相手になっていき……!?

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登場人物

◆新崎亜矢(しんざき あや)

聖蘭(せいらん)学院大学の1年生で、教育学部の養護教諭養成専攻。聖蘭学院は私立のミッションスクールの女子校で、小学校から大学までがつながっているエスカレーター校。クリーム色の健康的な肌。小作りに整った愛らしい目鼻立ち。すらりと伸びた長い手足はまるでモデルのよう。プロポーションは抜群。大学構内で見かけた理知的な男性に、亜矢は一目惚れしてしまう。
◆貴城誉明(きしろ たかあき)

聖蘭(せいらん)学院大学理学部数学科の准教授。
貴城は亜矢にピアノのレッスンをする。

立ち読み

雨の滴(しずく)が窓ガラスに叩きつけられ、一つの小さな流れになって滴(したた)り落ちていく。その流れは幾筋も幾筋も伝い、やがて、大きな流れになって、窓ガラスを濡らしていた。
「だ……だめ……っ」
掠(かす)れた小さな叫びが薄暗い部屋の空気を裂いた。
「そんな……の……だめ……っ」
「どうして」
しっとりと落ち着いた優しい声が静かに応じる。
まだ暗くなるには早い時刻なのに、激しい雨と風に、太陽はどこかへ引きさらわれてしまったらしい。あたりはまるで夕刻のような薄闇に包まれている。
「……大丈夫。怖いことは何もないよ」
白い肌を抱き寄せる強い腕。ワンピースのファスナーをすっと下ろしていく長い指。いけないことだと思いながらも、亜矢(あや)は彼のすることに震えながら身を任せる。
「柔らかいね」
固いはずの下着のホックがびっくりするくらい簡単に外された。こぼれる白い胸を強い指が優しく受け止めてくれる。
「あ……あ……ん……っ」
強く抱き寄せられた。首筋に顔を埋め、柔らかい乳房を掌で揉みしだきながら、彼が囁(ささや)く。
「きれいだね……」
きゅっと乳房を、彼が強く掴んだ。痛みと何か熱いものがぐっとこみ上げてきて、顔を伏せてしまう。
「あ……っ」
痛いはずなのに。怖いはずなのに、なぜかきゅんと熱いものがお腹の中にこみ上げてきて、恥ずかしいほど心臓がどきどきしている。
「だめ……っ」
いつの間にか彼の強くて長い指が、すっと誰も触れたことのないところに滑り込んでいた。
「大丈夫だよ……」
低く甘い声。滴るような甘さを含んだ蜜のようにとろりとした声。
「……君の蜜が溢れてきてる……」
彼の指が亜矢の大切なところをそっと撫でた。小さな濡れた音がして、じんとお腹が熱くなる。
「いや……っ」
恥ずかしくて恥ずかしくて、彼の手を両手で押さえてしまう。
「あ……っ!」
びくんと身体が震えた。下着の中に滑り込んだ彼の指が滑らかに、亜矢の中にゆっくりと入ってきたのだ。
「いや……い、いや……っ」
「怖がらないで……」
耳たぶを軽くくわえて、彼が囁いた。
「亜矢……全部ほしい……」
「え……」
「全部……僕のものにしたい……」
彼の声が直接身体の中に流れ込んでくる。
「亜矢……全部僕のものに……したい」
「あ……」
雨の音は耳から消えていた。聞こえるのは彼の声と息づかいと……亜矢自身の小さな声。
「待って……」
亜矢は彼の手を掴む。
「……初めて……なの……っ」
スリップからこぼれたピンク色の乳首が震える。するりと肩紐が滑り落ちる。
「あ……っ!」
彼に強く抱きしめられた。さらさらとしたシャツにぴんと尖った乳首がこすれる。
「痛……っ」
「ああ……ごめんね……」
彼の手が乳房を包んだ。温かい、さらりと乾いた手。甘く香る花の香り。彼の体温も上がったのか、より強く彼の肌から花の香りが立つ。そっと目を開けると、彼の白いシャツのボタンが外れて、きれいに引き締まった胸が見えていた。
着やせするタイプなのか、仕立てのしっかりしたシャツを着ている時にはほっそりして見えるのに、素肌の彼はびっくりするくらいしっかりと筋肉がついていて、男らしい体つきをしていた。
「これで……痛くないね」
「……ん……あ……ん……っ」
抱きしめられると素肌が直接触れ合った。どきんと胸が高鳴る。滑らかで温かな胸が亜矢を優しく受け止める。
「……優しくするよ」
まるで宝石を扱うように、彼の手がゆっくりと動いて、亜矢の肩からスリップを滑り落とし、すとんと床に落とした。すでに床に落ちていたワンピースの上に、ふわりとスリップが重なり、そして。
「……っ」
亜矢の柔らかい素肌が彼の素肌に包まれた。少し固いソファに背中が擦れて少し痛かったけれど、そんなことはすぐに感じなくなるほど、肌が熱い。
「……ちゃんと……優しくするよ」
彼の指がゆっくりと、すでに柔らかく濡れ始めている亜矢の大切なところを撫でながら、少しずつ中に指先を滑り込ませてくる。
「あ……ああ……ん……っ」
乳首に優しくキスをされて、びくんと背中が反り返ってしまう。じんと身体の奥のところが疼いた。
“どうして……初めて……なのに……っ”
男性と抱き合うことも、こんな……ことも初めてなのに。怖いよりも、もっと奥に足を踏み入れたい気持ちの方が強い。この……身体の奥にある不思議な疼(うず)きの正体を知りたい。そして、もっと……。
「亜矢……可愛い……」
彼がふわっと笑った。
「すごく……可愛いよ……」
「あ……いや……いや……ぁ……」
優しくゆっくりと、でも容赦のない力で、彼は亜矢の花びらを開かせていく。蕾(つぼみ)を少し強引に。花びらを押し開いていく。
「ああ……ん……っ!」
ふいに熱く滾(たぎ)ったものが花びらに触れ、その花心へと。
「何……いや……いや……っ!」
「亜矢……」
髪を撫でられる。頬にキスされる。そして、そっと唇に。
「ん……」
甘いとろけるようなキス。唇を合わせ、唇を開いて……初めての深いキス。
「ん……う……ん……」
とろとろと自分が溶けていくのがわかった。どこもみんなとろとろになって、彼のものになっていく。
「あ……ん……ん……ああ……ん……っ」
熱い大きいものが花びらを押し開いて、亜矢の中に入ってくる。怖い。身体が二つになりそうなくらい怖い。泣き出しそうになる。でも。
「あ……ああ……ん……っ!」
唇から溢れる声は悲鳴ではなく、いつの間にか艶(つや)めいた吐息混じりの甘い声に変わっていた。涙はこぼれるけれど、でも……不思議なくらい、怖いと思う気持ちは消えていた。
「亜矢……亜矢……」
彼の声が耳元に注ぎ込まれる度に、身体がきゅんと熱くなる。熱くて熱くて、今にも燃え落ちてしまいそうだ。
「あ……あん……っ! ああ……ん……っ」
彼の首筋を抱きしめて、甘い声をあげ続ける。
初めてなのに……こんなこと、初めてなのに。
恥ずかしいのに、声は止まらない。唇を噛みしめようとしても、少しずつリズムを刻み始めた身体の動きに、声はどんどん高くなっていく。
「……もっと……声を出して」
彼が甘く囁く。
「誰にも……聞こえないから。僕しか、聞いていないから……」
そして、くすりと笑って、蜜の声を注ぎ入れる。
「もっと……可愛い声を聞かせて」

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