書籍情報

劣情に堕ちて

劣情に堕ちて

著者:御上ユノ

イラスト:御上ユノ

発売年月日:2015年02月06日

定価:972円(本体900円+税)

お前がしたいように決めていけばいい。 五歳のころから修道院に預けられ、修道士見習いのシリルは、純真無垢で天使のようだと囁かれている。怪我で修道院に運び込まれた若き領主ヴィルフリートは、シリルを強引に犯そうとするが、側近の謎めいた雰囲気のヒューが乳首や男根の快感をシリルに与え痛みを快感に変えていく。そんなシリルは、ヴィルフリートの世話係となり、半ば監禁状態の毎日で、ヴィルフリートの体を受け入れる。疲れて帰ってきたヴィルフリートが寝ている横で、ヒューの丁寧な愛撫がシリルを快感に溺れさせていくが……!?

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登場人物

シリル・リシェ
まばゆい金髪に緑色の瞳。5歳の頃から内密で修道院に預けられる。純真無垢で世間擦れをしておらず、修道院内では天使のようだと囁かれている。まだ修道士見習いの立場で、調理係。
ヒュー・リシュパン
元聖十字軍騎士。遠くの地まで遠征をした過去を持つ。ヴィルフリートが唯一心を許せる相手。三人の中で一番年上、経験も豊富なので、その態度は優しく余裕があり、人間が持つ劣情を否定しない。オリーブ色の瞳、朽葉色の髪

立ち読み

僧衣が首を通過した時、シリルは突然、現実に戻ったように驚き、身体を硬くした。僧衣を胸に抱こうとするシリルの腕を、ヴィルフリートは引っ張って引き寄せた。シリルは、ヴィルフリートのベッドに、膝を載せて前傾姿勢になった。はずみで、ベッドの下に僧衣が落ちた。
「あっ……」
シリルが小さく声を上げた。
ヴィルフリートは初めて、シリルの裸を、頭の天辺からつま先まで見た。精製された絹のように白く、そばかす一つない美しい肌で、乳首と陰部だけが、花の蕾のように苺色へグラデーションしている。陰茎は少し反応して硬くなっているが、下を向いたままだった。ヴィルフリートは、生来の少し変わった性格から、シリルに対して、通常、男が女に覚えるような、むしろ、それ以上の欲情を感じた。……少女の身体と、シリルは、どのぐらいの差があろう?
「大丈夫だ、怖いことは、何もない」
ヴィルフリートは、脚を広げ、その間にシリルを包んで、頬にそっと手を当てた。シリルは、ハシバミ色の瞳をぱっちりと見開き、ヴィルフリートの顔を、迷った子羊のように見ている。ヴィルフリートは顔を寄せ、シリルの頬から、唇へ、キスをした。シリルは、触れられた瞬間、ピクリと身体を震わせたものの、長い睫毛を伏せ、それに応えた。
ヴィルフリートの舌が、シリルの唇を舐め、割って内へ侵入した。シリルの舌を探し当て、ゆっくりと、大きな動きで、絡ませる。
「ふ……」
シリルは初めて感じる、口腔の淡い快感に、息を漏らした。
ヴィルフリートはシリルの腕を自分の首へ上げさせ、更にシリルを近くに引き寄せた。ヴィルフリートの曲げた両脚の上に、広げたシリルの両脚がそれぞれ乗った。ヴィルフリートは興奮して、シリルの腰を手でなぞった。シリルの陰茎が、次第に上を向き始めた。
ヒューは、シリルの僧衣を隣のベッドに畳んだあと、シリルの後ろへ、片脚を載せて座った。一ミリの乱れもない服を着たままだ。ヒューは、背後からシリルの陰茎に手を伸ばし、先端から出るぬめりを使って、引っかかっている余り皮を解いた。
「あ……っ、ああ……っ」
ヴィルフリートとのキスを中断し、シリルがしなやかに仰け反った。自由になったシリルの陰茎は、完全に上を向き、トロトロと甘い液体が漏れ出した。
ヴィルフリートは、シリルの淑やかな乳首を、指の腹でつぶし、立ち上がったところを抓(つね)った。
「んんっ、……、んぅ……」
快感ともつかない乳首の痺れは、ヒューが後ろから陰茎を弄ることでリンクされた。擦られて、少し傷ついた乳首は、さらに硬く立ちあがる。平らな、むしろ、痩せているともいえる胸の、小さいが確実な突起物は、豊満な胸のそれよりも淫靡であった。
ヴィルフリートは、シリルを浮かすように抱き上げ、自らも屈み、開花した乳首へ噛みついた。
「あっ!ああっ」
シリルは、身体を捩じって、その快感から逃れようとしたが、前も後ろも固められて、叶わなかった。ヴィルフリートの白い歯は、乳首の芯を捕え、更に敏感になった先端を、さらに舌先で刺激する。シリルは、快楽で涙を溢れされた。
「んぅっ……!あぁっ」
シリルの理性は、裸になった時点で、ほとんど飛んでいたが、快感を素直に享受するという点では、最後の一線で抗っていた。
「だめ……ううっ、……やめ……」
シリルは力ない手で、ヴィルフリートの肩を押したが、びくともしなかった。むしろ、鋭い上向きの視線で射抜かれて、ヴィルフリートが自分に劣情を抱いている事実を、改めて目の当たりにし、身体を震わせるのだった。ヴィルフリートは右側だけを食み、きつく吸い上げたので、シリルの右胸が、赤く染まった。
「そろそろ、おれも、気持ち良くさせてくれ」
そう言うと、ヴィルフリートは、シリルの身体を反転させた。ヒューの視界に、シリルの顔が入った。赤くなった目、上気した頬、淫らに濡れて半開きになった唇……。たとえその気のない男でも過ちを犯しそうになるところだが、ヒューはいたって冷めていた。ヒューは、シリルに、柔和な表情を向けていたが、ホームスパンに包まれた下半身も全く反応しておらず、君主の肉欲を目の前にしても、意に介さない様子である。
ヴィルフリートが完全に裸になる間、ヒューは整った指先でシリルの髪を撫で、肩口辺りまで、膝の上に抱き寄せた。シリルはうつ伏せになり、無防備な背中と、開いた股がヴィルフリートへ向いた。
ヴィルフリートは、シリルの太ももを揃えさせ、そこへ、自身の勃起した陰茎を差し込んだ。突然の、ざらり、とした硬い棒の感触に、シリルは小さく「あ」、と、言って、ヒューのズボンをぎゅっと握った。ヴィルフリートは、シリルの柔肌に、吐息を漏らした。
「いいぞ……」
ヴィルフリートは右腕一本で身体を支えながら、陰茎をズルズルと引き抜いた。そして、再度、息を吐きながら、シリルの太ももを擦って、奥まで差し込んだ。ヴィルフリートの亀頭に、シリルの陰嚢が、クッションのように当たった。
何をされているのかは、ヴィヴィアンが似たような体勢であったことを思い出し、シリルにも想像はついた。押しては引き、という動きが、何度か続いた。痛みもなく、シリルは黙って、行為が終わるのを待っていた。
「我慢できんな」
ヴィルフリートがそう言って、シリルの太ももを開き、体重を戻しながら身体を寄せた。そして、両手でシリルの尻を掴むと、左右へ引っ張った。
「……!」
薔薇色の孔(あな)は、きゅっと閉じていた。ヴィルフリートはにやりとし、ヒューは少し身じろいだ。シリルは、秘部を晒されたのが恥ずかしくて、顔を瞬間的に赤らめた。シリルが何か言おうと口を開いた瞬間、ヴィルフリートはそこへ、亀頭(きとう)を押し付けた。
「あっ……ああ‥…っ!」
みしり、とした感覚と共に、鋭い痛みが走って、シリルは悲鳴を上げた。
「く……っ」
そうした本人も、孔の窮屈さに、顔を歪めた。数センチ入ったところで、ヴィルフリートは引き返した。そして、再度、押し込んだ。
「ああっ……!痛っ……!」
シリルは、拒否する余裕もなく、身体を強ばらせた。ヴィルフリートは、息を吐いた。諦めるつもりはないが、いかんせん、固すぎる。挿入しづらさに疑問を持つほど、ヴィルフリートは、シリルの性別を忘れていた。
「それでは、お二人共、痛いだけですよ」
ヒューがそう言ってスライドするようにベッドから立ち上がった。手には、マッサージに使っていた膏油の瓶がある。ヒューが、東方で覚えてきたオイルマッサージをする時、皮膚との摩擦を軽減する為に使っている品だ。刺激や熱感がある植物の成分は含まれていない。本来の用途とは違うが、粘膜へそれほど影響を与えないだろうし、何より、ないよりましである。
ヒューは緑の小瓶を傾けて、自分とヴィルフリートの手に垂らした。意図を察したヴィルフリートはそれを自分の陰茎に塗りつけた。
「…………」
シリルが不安な表情をヒューに向けた。
「リラックスしてください、力を抜いて……」
ヒューは、膏油で濡れた左手で、シリルの尻を撫でた。割れ目まで長い指を這わせ、ダメージで赤くなった尻孔を軽く揉むと、現れた隙間から、中指をするりと差し入れた。その指使いは、竪琴(たてごと)でも弾いているかのように鮮やかであった。
「!」
指が、さほど抵抗なく、身体に侵入した感触に、シリルは目を見開いた。ごくりと、何かを飲み込むように、尻の奥が蠢(うごめ)いた。とてつもない何かが起ころうとしている、そんな予感がした。
その時だった。
ヒューは、摂(せつ)護(ご)腺(せん)の裏側に当たる部分を、押し付けるように擦った。途端、シリルの全身に、痺れのような快感が駆け上がった。
「あ……っ!あああっ!」
シリルは、ヒューの指を咥えたまま、下から起こる、快楽の波に震えた。両手を毛布の上で握り締め、なるべく声を上げないように耐えるのだが、ヒューの巧みな指さばきの下では、声が出てしまう。ヒューは、狙った部分へ、中指を掻き入れ続けた。
「ふぅっ……!うううっ」
先ほどの痛みで、萎えたシリルの陰茎が、一気に充血して上向いた。ヒューは、孔の周囲をほぐし、指を二本に増やして抜き差しし、チラリとヴィルフリートを横目で見た。ヴィルフリートは、油でぬらぬらとした陰茎を、改めてシリルの尻孔に当てた。
ヒューはヴィルフリートに場所を譲ると、先ほど座っていた位置へ戻った。ヒューがシリルの肩を膝の上へ載せた時、ヴィルフリートは、正餐(せいさん)を開始した。
先ほどとは打って変わって、ヴィルフリートの亀頭が、孔の中へ、一気に飲み込まれた。
「……っ」
ヴィルフリートが、快感に息を飲んだ。シリルは、指よりも太いものが、……先ほどより痛みは弱いが……、身体を押し割ってくる感覚と、ヒューに目覚めさせられた快楽に、身体を小さく震わせた。
「あっ、……はっ、はぁっ……っ」
慣れてきたヴィルフリートは、呼吸で波打つシリルの背中に合わせ、ゆっくりと、陰茎を前後させた。
「……っ、良いな……」
ヴィルフリートは、口元を引き上げ、高圧的に目を細めた。彼は、ジェイラス修道士が持ってきた強壮剤を既に飲んでいた。若い肉体は、怪我の痛みなど忘れていたし、過剰な燃料を得て、燃え上がるような熱を帯びていた。
「シリル……」
「あ……っ、ああっ!!」
ヴィルフリートは、名を呟き、身体をシリルの真上に重ねるようにして、陰茎を奥まで押し込んだ。シリルが、悲鳴にも近い呻き声を上げた。
シリルの感覚が、痛みに偏るのを察知し、ヴィルフリートは、あまり力の入らない右手を伸ばして、シリルの陰茎を握った。敏感な部分を繊細に擦り、男根の快感を引き出して、この行為が気持ち良いと、肉体に教え込ませるのだ。
「ああぅ……うっ!うんんっ!」
シリルは、身体を支える自身の両腕の中へ、首を落とした。乱れた金髪が、背後から、さらに突かれて大きく揺れる。淫靡(いんび)な水音が、ヴィルフリートとシリルの間で立った。
「あぅぅっ!」
ヴィルフリートは、さらに目を薄めて、陰茎の快楽に集中した。彼にはまだ理性があったので、手加減して内壁を擦りながら、シリルを観察していた。もっと過激にしたい気もあったが、彼を壊しては元も子もない。シリルは、ヴィルフリートが起こす衝撃で頭を揺らしながら、徐々に、この背徳行為をした者だけの、大きな快楽を、開花させようとしていた。

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